つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

か×ちゃワ×ンではない

2006-12-14 23:15:58 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、実は少女漫画ぢゃないのか? な第744回は、

タイトル:G・パッション(全三巻)
著者:渡瀬のぞみ(旧渡瀬希美・かえんぐるま)
出版社:学習研究社 NORAコミックス

であります。

扇:脳内で亡國覚醒カタルシスが無限リフレインしてるSENでーす!

鈴:どうやら壊れているらしい相棒を冷ややかに眺めるLINNで~す。

扇:聴きたいなら貸してやるぞ。(笑)

鈴:貸してやるってどんなのだ?

扇:わざとコードはずしたような歌い方する曲だ。
最初に聴いた時、乗れるか乗れないかで評価が真っ二つに分かれると思われる。

鈴:うわ……ぜってぇ聞かねぇ
無駄な変調、しつこい半音ずらしは聞くに堪えん(素)

扇:一つの個性ではあると思うんだが……最初聴く時は間違いなく引っかかる。
え? ここで変調すんの? みたいな感じで。
と言うわけで、次回君の車に乗る時のBGMは決まりだな。(笑)

鈴:……それはゼッタイに合わないな。
って聞かねぇっつってんだから、ずぇったいかけんぞっ! カーショップ行ってカーオーディオ取り外してでも聞かんっ!(爆)

扇:だったら、是否とも聴かせてやらねばならんな。
デオデオでポータブルCDプレーヤーと携帯アンプ買って、フルボリュームで流してくれよう!

鈴:是は否、ってどういう意味?

扇:最近五色増えたなぁ……。
やっぱLINN君の呪いかねぇ。

鈴:何色と何色と何色と何色と何色?(笑)
呪って……はおらんぞ、このごろは護摩壇焚いてないからなぁ。

扇:昔は、赤と青と緑と黄色と桃色だったんだが、最近は赤と黒と青と黄色とピンクかね。
ちなみに、今はピンクの中の人もちゃんと女性がやってるっぽい。
ところで、お前は修法のたびに護摩壇を燃やしてるのか?(笑)

鈴:桃色ってのがミソだよなぁ……昔は。いまじゃ、ピンクだし……。
……って、結局護摩壇も全部萌えちまうんだからどっちでもいーじゃん?(笑)

扇:一番変遷が激しいのが黄色かね、男女どっちもいるし。
そうか……全部萌えちまうのかぁ。
最近の君って、そっち方面に染まってないか?

鈴:染まってはおらんぞ。
ただ、おっさん的にこ~ほほえましい子はかわいいと思うようになったがな(爆)
ウィッチブレイドのリコちゃんとか、サモンナイト3のマルルゥとか……。

扇:やっぱりロリだったのね。
LINN君だけは違うって信じてたんだがなぁ。

鈴:誰がロリだ、誰がっ!!!
……ったく、ちっこくてほほえましいかわいらしさがいーのではないか。

扇:その台詞を××代独身男が言うと怪しく聞こえるんだよ。(笑)

鈴:何を言うかっ!!!
きっと、SENも見たら、「……悪くない……」と思うにきまっているっ!!!

扇:いや、可愛いのは可愛いと思うよ。
画面に長時間出てるとウザくなるだけで。

鈴:でもかわいいんじゃんかよ(笑)
あ、でも、マルルゥは長時間出てきてもかわいいぞ、妖精だから(爆)

扇:これはバトル物すべてに言えることかも知れんが……ああいう『マスコット』というか、『主役が戦う理由』みたいなキャラって、クライマックスに近付けば近付く程邪魔になるんだよね。
要は、戦うだけが人生じゃないとか、殺し合う以外に解決の道があるみたいな少数意見を吐くためにいるんだろうが、結局のとこバトル物ってのは敵をぶっ殺してナンボだから、単にストーリーの流れを悪くするだけって場合が多い。

鈴:あー、その「マスコット」は、イコール、ストーリー上、主人公だの何だのに絡んで、しかも色恋だの何だのを出しつつも、実はまったくストーリー上に関係のない主要女性キャラのことだろ。
まー、ガ○バーのあの子とか……。

扇:そう、一言で言えば、君のようなタイプを釣るための客寄せパンダだな。

鈴:誰がつられるか。

扇:ウィッチブレイドを視ようと思った理由は?

鈴:GYAOで一話からやってたから。

扇:キャラクター紹介で最初に目がいったのは?

鈴:当然、マサムネに決まっておろう!!!(ルードヴィッヒ革命参照(笑))

扇:しっかり釣られてんぢゃねぇか、別の方向で。
ちなみに、いつから主役の名前は独眼竜になったんだ?

鈴:Σ( ̄□ ̄)!
い、いや、違うぞ。きちんと、あの親子のお話に惹かれたに決まっているではないかっ!!!
……って、いつから独眼竜になったんだ、あの母親は。

扇:えーと……(公式サイトを調べる)……公式上の名前は天羽雅音になってるんだが。
それとも、これでマサムネと読むのか?

鈴:読むかぁっ!!!
それは「マサネ」だ。
まぁ、胸がでかいから、「マサムネ」とあだ名を付けられただけだがな。
ちなみに、梨穂子のリコは不明。……つか、マサムネが最初っから呼んでるし~(笑)

扇:梨穂子-穂=梨子、ってとこかね。
って、また魔女刃の話になってるから、普通の話に戻そう。
気弱な少年が神に取り憑かれて、憑鬼と戦う話だったっけか?

鈴:いったい何の話だ!?
……ったく、いたいけな少女をだまくらかすのを始めとして詐欺街道まっしぐらな極悪野郎の天中殺なマンガだろ。

扇:同作者の『薬師』だ。つーか、こっちの方が有名なんだがな。
えーと……『いたいけな少女』ってとこだけ修正しろ。後は大体合ってる。(笑)

鈴:いちおう、いたいけじゃん?
孤児だし、孤児院守るために、いろいろ(?)金策に駆けずり回ったりとかさ。
まー、腕っ節だけは、育った環境が環境だけにすごいけどね。

扇:そうか?
まー、確かに第一話からコードに引っかかりそうな凄いことしてるけど。
腕っ節については文句なしだな、この漫画の中では最強だ。
んじゃ、CM行くかね。


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扇:では、主人公の一人・アール(アーランド上総)。
見た目はジゴロ、中身はおぼっちゃんな詐欺師。悪知恵は働くが、喧嘩はからっきし。
大企業上総コンツェルンの御曹司として将来を嘱望されていたが、一つのミスが原因で自殺未遂→幼児退行してしまい、復活後は家を出て自由人となった。
エルと出会ったことで、舌先三寸を使って他人の小さな幸せを守るという『気のいい悪党』に落ち着くが、最後は自分が捨ててきた過去と対決せざるを得なくなる。
ちなみに、第一話でエルに本当に手を出すつもりだったのかは不明。(笑)
大きな力よりも、ささやかな幸福を選ぶ、ハリウッド映画に出てきそうなタイプの主人公と言える。
実は重度のマザコンだったりするのは秘密。(笑)

鈴:じゃぁ、もうひとりの主人公兼ヒロインのエル(エルム・信濃)
もともと孤児で、孤児院が再開発で地上げに合うのを救うために、いろいろと金を稼ぐための仕事をしていたが、アールと出会ったことにより、詐欺師に転職する。
粗暴で、ケンカが強く、よく男に間違えられるが、育った境遇から人情味に篤く、計算で人情を理解しないアールと衝突することも多々ある、実は詐欺師に向かない直情派。
その直情的且つ孤児院でのお姉さん的立場から、生活能力皆無のアールに「お母さんみたい」とのたまわれるほどだが、端から見れば、どー見てもいーコンビである。
ちなみに、けっこうお気に入り(笑)

扇:以上……だろうな。
他にもキャラは出てくるが、メインは、このデコボココンビが色々やった挙げ句、くっつくまでの話だし。
しかし、エルム信濃はど真ん中ストレートでお前さん好みのキャラだよなぁ。
直情型ってのもあるだろうが、家庭的ってのがかなりでかいと思われる。

鈴:そーねー、途中、そんなことはまったく見せてなかったが、2巻あたりから、その気が出てきたぶん、余計にかもしれん。
まー、そうは言っても、あとヤ○ザの姐さんのキム姐さんもいい味出してたけどな。
このひとは、単純にかわいいひとやったし。

扇:まー確かに可愛いんだが、飽くまでサブだしなぁ。
ポーカーと並んで、脇役街道まっしぐらだったから、あんま印象強くない。

鈴:えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
3巻の「ふん! 責任とって守ってあげればいーんでしょ!」のシーンはけっこうお気にだで(笑)
かわいいし(まだ言うか(爆))

扇:飽くまで予定調和だからな、あれは。
まぁ、少年漫画らしいヒロインの台詞ではあらーね。
もうちょっと巻数あればそこらへんの話も突っ込めたのかも知れんが……ちょっと打ち切り臭かったからね、これ。(汗)

鈴:まー、いーんじゃね。
これくらいの巻数で終わってくれたほうが、すっきりしてよい。
……と言うわけで、昔のマンガながら、突っ込みどころはあるし、人情話でもあるし、意外にいま読んでもそれなり楽しめるマンガです。
ただし、古いし、このころのかえんぐるまは、マジでマイナーだったんで、見つけるのは、そこそこ苦労する、と思われ。
と言うわけで、今日の木曜劇場は、あ、このへんで、あ、さよ~、あ、な~ら~……あ、べんべんべん♪

扇:うむ、これ以上描くと破綻する可能性の方が高いな。
とっかかりの展開が強引な上、絵も粗いですが、そこそこ読める作品です。
『薬師』はよく転がってますが、こいつはあまり見かけないので、気合い入れて探してやって下さい。
というわけで本日の木曜漫画劇場、これにて閉幕にござりまする。
どなた様もお忘れ物なきよう、気をつけてお帰り下さいませぇぇぇ~