さて、あとの短編のほうがおもしろかったのねの第695回は、
タイトル:めぐる架空亭
著者:草川為
出版社:白泉社 花とゆめコミックス
であります。
鈴:意外にこのひとの出番は多くなるかもと思ってるSENで~す。
扇:少なくとも『ガートルードのレシピ』は確定だと思うLINNでーす。
鈴:まぁ、確かにな。
あと草川の単行本と言えば「龍の花わずらい」だな。
扇:もちろん、『十二秘色のパレット』だな。
草川は本当にレベルが高い――主人公の女の子の性格がどの作品でも同じだったりするけど。(笑)
鈴:思いっきり話が噛み合ってないな>十二秘色のパレット
だが、まぁ、確かに草川のはそれなりにどれも読ませてくれるし、おもしろいからなぁ。
……しかし……それは言ってはいけないぞ、相棒>性格が同じ
扇:だって事実だしぃ~。
ま、可愛いからいいんだけどね。(軟派)
鈴:うわっ、相棒が萌えている……めずらし……きっと明日は雪が降るに違いない……(笑)
もっとも、かわいいと言う意見にはかなり賛成だが(爆)
扇:いや、草川ヒロインは独特の可愛さがあるよ、うん。
って、確かに今日の私はちょっと変だな――LINNが取り憑いているからか。
鈴:……ほほぅ……。
なら、取り憑きついでに私の萌え毒を身体の隅々まで注入してあげやう。
そしたら「乃木坂春香の秘密」とか読めるようになるから……( ̄ー ̄)ニヤリッ
扇:却下。
君の方こそ、SENを名乗ってどうするつもりかね?
鈴:はうあっ!Σ( ̄□ ̄)
……って、相棒こそ何をLINNと名乗っておるか、しかも全角で。
扇:俺は日本語の文章で半角を使うのは嫌いだ。
そっちこそ、勝手にSENを半角にするでない。
鈴:アルファベットは半角に決まっておろう。
職場でも英数字は半角使ってるしな。
世の中、英数字は半角という不文律があるのを知らんのか。
扇:知らんわ、そんな常識。
タイトルと章題だけは大目に見るとしても、文中は全角で書いて欲しいとこだ。
鈴:ん~、そこは使い分けかのぅ、私の場合。
だいたい喋り言葉を英語とかにしたら、全角だとうざいばっかりやし~。
扇:あー、さすがに会話文は全角だと辛いな。
でも、英語とかフランス語の会話文をそのまま書くのってどうかと思うけどね。
日本語で書くか、伏せ字で誤魔化すかして、通じてないってことにすりゃいいだけだし。
鈴:そこはあれだ。最初のいくつかを英語だのフランス語だのにして、そういうものだと言う印象を持たせる、ってのが目的だからな。
そゆときには、やっぱ半角だよなぁ……。
でも、基本的に物書き中のアルファベットは全角やな、私も……(爆)
扇:半角にすると、何か感覚狂うんだよね。
というわけで、次回からSENを使用する時は全角で書いてもらおうかっ!
鈴:まぁなぁ……でも、一太郎だと変だが、Wordだと違和感ないんだよなぁ。
しかし、次回から? 何を言う、横書きだから半角だ!!(笑)
扇:だからウェブ上で小説読む気しないんだよなぁ……。
もっとも、縦書きだとスクロールがメンドイだけだが。
鈴:Webは……単に紙じゃないから読む気しない(きっぱり)
やっぱ小説だの何だのを読むなら紙やろ紙!
印刷しないで、画面ばっかり見てると目ぇ悪くすっぞ!!(なんか論点が違う)
扇:先生~、695回続けたおかげでかなり目ぇ悪くなってると思うんですけど。
鈴:気のせいだっ
私はそれよりもずっと前から目は悪くなったからな。
単に仕事で毎日パソコン画面見てるからだが(爆)
扇:言うな、私もさして変わらん。
さて、そろそろ真面目な話をするかね。
めぐりめぐる七人のサムライの話だったっけ?
鈴:め~ぐりめぐ~る~♪
って、なんでNHKでやった(やってる)アニメの話になるっ!!!
じゃぁ、まじめにストーリー紹介と行くかぁ。
ある町で二人目の小説家となった小山笹舟。一人目の小説家であり、夭折した雪村千鳥の未完の遺作「架空亭」の原稿を手に取ったとき、小説の世界であるはずの架空亭に招かれる。
その架空亭では主人甘喃など、個性的なキャラがいるが、ここは小説の世界。招いた人物の生気を糧にして成立する世界であるため、病弱な笹舟では役不足。そこで新たな取り憑き先を探すことになったりするが、この架空亭、実は雪村がある思いを託して描いた物語だった。
……と言ったところかなぁ。
扇:さすが、私が憑依してるだけあって真面目な解説だな。
鈴:……してるか?
と言うわけで(何が?)、CM~。
つれづれ読書日記
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それに伴い、国内作家一覧を『国内作家一覧(あ~か行)』『国内作家一覧(さ~な行)』『国内作家一覧(は~わ行)』の三つに再分割しております。
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つれづれ読書日記
鈴:では、主人公で小説家、雪村とおなじく病弱な小山笹舟。
病弱であるがために、生気に乏しく「笹舟ごはん」と言うご飯に煮干しを乗っけただけという食事しか架空亭にもたらせなかったが、知り合いのサーファー……もとい、作家を捕まえて豪勢な食事を確保した。
本来、取り憑く人物を変えると架空亭も移動するはずだが、笹舟からは何故か移動せず、雪村の思いとそれによって作られた架空亭、甘喃などの人物との決着をつけるファクターとなった。
扇:では、架空亭の主人、甘喃。
草川ヒロインらしく、明るさ、賢さ、度胸を兼ね備えた最強のスペックを誇る少女。
笹舟を架空亭に召喚し、強引に引き留めようとするが失敗、逃げ出した彼に向かって、「おのれ根性なしが」と言い放った。素晴らしい御方である。(笑)
ただし、草川ヒロインのもう一つの特徴『何かしらの不安』も抱えており、笹舟に頼るシーンも、一応、あった。
架空亭の中では非常に特異な位置にあり、最終話でその謎が明かされる。(※主人という立場以外の問題である)
鈴:では、次に笹舟の祖父、小山芳舟。架空亭が笹舟の前に招いていた客で、齢70にして、笹舟を凌ぐ生気を持ち、笹舟とは較べものにならないほどの豪勢な料理を並べることが出来るほどの、生気=体力の持ち主。
ちなみに、このこと以外で、このじいちゃんが役に立ったことは、ひとつもない(笑)
扇:では、すべての元凶、雪村千鳥。
『架空亭』という未完の小説を残し、若くして亡くなった小説家。
架空亭が実体化し、原稿を読んだ人間を取り込むようになったのは、すべて彼の妄執が原因である。
詳しくは書けないが――取り込んだ者を利用して未完の原稿を完成することで、道ならぬ恋を成就させようとする……極めて低俗かつ傍迷惑な奴。
以下、ちょっとだけネタバレなので反転。
要するに、二人でともに逝きたい(生きたい)とひっかけてあるようだが、最終話見る限り全然上手くいっていない。草川にしては珍しく、稚拙な終わらせ方だった。
鈴:あ……、木曜漫画劇場初のネタバレ反転!!!!
しかし、あとは……おなじ作家仲間の柄井真向くらいかなぁ。
その原稿に宿る力を知って、架空亭に本格ホラーを持ち出した、どっからどう見てもサーファーか何かにしか見えないアウトドア系作家。
ただし、架空亭にとってはある意味、生気の乏しい笹舟よりも重宝されるはずの存在だったりして(笑)
まぁ、笹舟くん、真向が友人であるかぎり、架空亭の食事は豪勢になるから、せいぜい関係を途切れさせないようにしとくべきだろう(爆)
扇:それで終わりかな。
最後に、作品について一言どうぞ。
鈴:尻切れトンボな話だったなぁ。
扇:お粗末様でした。(笑)
まぁ、短期集中連載で力を出し切れなかったのだろう、と好意的に解釈しておく。
んじゃ、本編より出来が良かった付属の短編の話もしとくかね。
タイトルは『999番目のハナ』。
とある高校に転校してきた度会ハナが、学校の生きた伝説である千年桜に触れることで『番号持ち』と呼ばれる存在になり、三年生の飴宮不二人と協力して桜の精『千』を呼び出す話。
召喚者同士が手をつなぎ、二人の番号の合計が千になる場合のみ『千』を呼び出すことができるというルールがあり、ずっと一緒にいる内にハナは不二人に惹かれていくのだが――以下略。
鈴:以下略……ってな、要するにネタバレ防止ってことだろ(笑)
まぁでも、確かに、言っちゃぁ悪いが、本編よりもこっちのほうがおもしろかったからなぁ。
ラストの千の台詞とか、あと見せ場とか、いい感じになってる。
扇:かなり質の高い短編だと思う。
めぐる架空亭の一話目も、こんな感じにまとめて欲しかったところはあるな。
んじゃ、キャラ紹介ね。
鈴:では、ヒロイン兼主人公の渡会ハナ。転校してきた途端、名物の千年桜の番号持ちになり、それが縁で知り合った不二人に惹かれるものの、玉砕。
しかし、相変わらずの草川ヒロインらしく、すっきりとした性格で、なかなか好感が持てる。
ラストには……まぁ、ここまではさすがに言えんな(笑)
扇:言ってるのと大して変わらんわっ!(怒)
では、一見するとモロに彼氏役な飴宮不二人。
番号は一で、九九九のハナと合計すると千になる。
ハナに全く気がないため素面で彼女と手をつなぎ、『千』召喚の礼も兼ねてか何かと世話を焼く……悪意はないが、ぬか喜びさせてくれる素敵な先輩。
役目が終わったということか、ラスト数ページではただの背景と化していた。(笑)
いや、『いいひと』ではあるんだけどね。
鈴:草薙?(笑)>いいひと
さておき、あとは……やっぱり千かぁ。
千年桜の精霊で、宴会大好き……なのだが、学校上げて宴会させるところは、いいのか!? って気はせんでもないが、やはりラストの吹き出し以外の台詞がおもしろい。
扇:実体が消えかかってる筈なのに、妙に明るいキャラだったなぁ。
ラストの台詞も良かった。
鈴:なに、消えるはずの実体もヒロインのおかげで復活したからよいではないか(激しくネタバレ)
……と言うわけで、えー加減、長くなってるはずので、今回の木曜劇場はこの辺でお開きと言うことにして、相棒からの追求を逃げることにります。
でわ、さよ~なら~……脱兎
扇:貴様言うてはならんことをっ!
では、私は相棒を追っかけるので、これにて。
(鈴:へへ~ん、捕まえられるもんなら捕まえてみな~)
(扇:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン、ってか?)
タイトル:めぐる架空亭
著者:草川為
出版社:白泉社 花とゆめコミックス
であります。
鈴:意外にこのひとの出番は多くなるかもと思ってるSENで~す。
扇:少なくとも『ガートルードのレシピ』は確定だと思うLINNでーす。
鈴:まぁ、確かにな。
あと草川の単行本と言えば「龍の花わずらい」だな。
扇:もちろん、『十二秘色のパレット』だな。
草川は本当にレベルが高い――主人公の女の子の性格がどの作品でも同じだったりするけど。(笑)
鈴:思いっきり話が噛み合ってないな>十二秘色のパレット
だが、まぁ、確かに草川のはそれなりにどれも読ませてくれるし、おもしろいからなぁ。
……しかし……それは言ってはいけないぞ、相棒>性格が同じ
扇:だって事実だしぃ~。
ま、可愛いからいいんだけどね。(軟派)
鈴:うわっ、相棒が萌えている……めずらし……きっと明日は雪が降るに違いない……(笑)
もっとも、かわいいと言う意見にはかなり賛成だが(爆)
扇:いや、草川ヒロインは独特の可愛さがあるよ、うん。
って、確かに今日の私はちょっと変だな――LINNが取り憑いているからか。
鈴:……ほほぅ……。
なら、取り憑きついでに私の萌え毒を身体の隅々まで注入してあげやう。
そしたら「乃木坂春香の秘密」とか読めるようになるから……( ̄ー ̄)ニヤリッ
扇:却下。
君の方こそ、SENを名乗ってどうするつもりかね?
鈴:はうあっ!Σ( ̄□ ̄)
……って、相棒こそ何をLINNと名乗っておるか、しかも全角で。
扇:俺は日本語の文章で半角を使うのは嫌いだ。
そっちこそ、勝手にSENを半角にするでない。
鈴:アルファベットは半角に決まっておろう。
職場でも英数字は半角使ってるしな。
世の中、英数字は半角という不文律があるのを知らんのか。
扇:知らんわ、そんな常識。
タイトルと章題だけは大目に見るとしても、文中は全角で書いて欲しいとこだ。
鈴:ん~、そこは使い分けかのぅ、私の場合。
だいたい喋り言葉を英語とかにしたら、全角だとうざいばっかりやし~。
扇:あー、さすがに会話文は全角だと辛いな。
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日本語で書くか、伏せ字で誤魔化すかして、通じてないってことにすりゃいいだけだし。
鈴:そこはあれだ。最初のいくつかを英語だのフランス語だのにして、そういうものだと言う印象を持たせる、ってのが目的だからな。
そゆときには、やっぱ半角だよなぁ……。
でも、基本的に物書き中のアルファベットは全角やな、私も……(爆)
扇:半角にすると、何か感覚狂うんだよね。
というわけで、次回からSENを使用する時は全角で書いてもらおうかっ!
鈴:まぁなぁ……でも、一太郎だと変だが、Wordだと違和感ないんだよなぁ。
しかし、次回から? 何を言う、横書きだから半角だ!!(笑)
扇:だからウェブ上で小説読む気しないんだよなぁ……。
もっとも、縦書きだとスクロールがメンドイだけだが。
鈴:Webは……単に紙じゃないから読む気しない(きっぱり)
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印刷しないで、画面ばっかり見てると目ぇ悪くすっぞ!!(なんか論点が違う)
扇:先生~、695回続けたおかげでかなり目ぇ悪くなってると思うんですけど。
鈴:気のせいだっ
私はそれよりもずっと前から目は悪くなったからな。
単に仕事で毎日パソコン画面見てるからだが(爆)
扇:言うな、私もさして変わらん。
さて、そろそろ真面目な話をするかね。
めぐりめぐる七人のサムライの話だったっけ?
鈴:め~ぐりめぐ~る~♪
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じゃぁ、まじめにストーリー紹介と行くかぁ。
ある町で二人目の小説家となった小山笹舟。一人目の小説家であり、夭折した雪村千鳥の未完の遺作「架空亭」の原稿を手に取ったとき、小説の世界であるはずの架空亭に招かれる。
その架空亭では主人甘喃など、個性的なキャラがいるが、ここは小説の世界。招いた人物の生気を糧にして成立する世界であるため、病弱な笹舟では役不足。そこで新たな取り憑き先を探すことになったりするが、この架空亭、実は雪村がある思いを託して描いた物語だった。
……と言ったところかなぁ。
扇:さすが、私が憑依してるだけあって真面目な解説だな。
鈴:……してるか?
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つれづれ読書日記
鈴:では、主人公で小説家、雪村とおなじく病弱な小山笹舟。
病弱であるがために、生気に乏しく「笹舟ごはん」と言うご飯に煮干しを乗っけただけという食事しか架空亭にもたらせなかったが、知り合いのサーファー……もとい、作家を捕まえて豪勢な食事を確保した。
本来、取り憑く人物を変えると架空亭も移動するはずだが、笹舟からは何故か移動せず、雪村の思いとそれによって作られた架空亭、甘喃などの人物との決着をつけるファクターとなった。
扇:では、架空亭の主人、甘喃。
草川ヒロインらしく、明るさ、賢さ、度胸を兼ね備えた最強のスペックを誇る少女。
笹舟を架空亭に召喚し、強引に引き留めようとするが失敗、逃げ出した彼に向かって、「おのれ根性なしが」と言い放った。素晴らしい御方である。(笑)
ただし、草川ヒロインのもう一つの特徴『何かしらの不安』も抱えており、笹舟に頼るシーンも、一応、あった。
架空亭の中では非常に特異な位置にあり、最終話でその謎が明かされる。(※主人という立場以外の問題である)
鈴:では、次に笹舟の祖父、小山芳舟。架空亭が笹舟の前に招いていた客で、齢70にして、笹舟を凌ぐ生気を持ち、笹舟とは較べものにならないほどの豪勢な料理を並べることが出来るほどの、生気=体力の持ち主。
ちなみに、このこと以外で、このじいちゃんが役に立ったことは、ひとつもない(笑)
扇:では、すべての元凶、雪村千鳥。
『架空亭』という未完の小説を残し、若くして亡くなった小説家。
架空亭が実体化し、原稿を読んだ人間を取り込むようになったのは、すべて彼の妄執が原因である。
詳しくは書けないが――取り込んだ者を利用して未完の原稿を完成することで、道ならぬ恋を成就させようとする……極めて低俗かつ傍迷惑な奴。
以下、ちょっとだけネタバレなので反転。
要するに、二人でともに逝きたい(生きたい)とひっかけてあるようだが、最終話見る限り全然上手くいっていない。草川にしては珍しく、稚拙な終わらせ方だった。
鈴:あ……、木曜漫画劇場初のネタバレ反転!!!!
しかし、あとは……おなじ作家仲間の柄井真向くらいかなぁ。
その原稿に宿る力を知って、架空亭に本格ホラーを持ち出した、どっからどう見てもサーファーか何かにしか見えないアウトドア系作家。
ただし、架空亭にとってはある意味、生気の乏しい笹舟よりも重宝されるはずの存在だったりして(笑)
まぁ、笹舟くん、真向が友人であるかぎり、架空亭の食事は豪勢になるから、せいぜい関係を途切れさせないようにしとくべきだろう(爆)
扇:それで終わりかな。
最後に、作品について一言どうぞ。
鈴:尻切れトンボな話だったなぁ。
扇:お粗末様でした。(笑)
まぁ、短期集中連載で力を出し切れなかったのだろう、と好意的に解釈しておく。
んじゃ、本編より出来が良かった付属の短編の話もしとくかね。
タイトルは『999番目のハナ』。
とある高校に転校してきた度会ハナが、学校の生きた伝説である千年桜に触れることで『番号持ち』と呼ばれる存在になり、三年生の飴宮不二人と協力して桜の精『千』を呼び出す話。
召喚者同士が手をつなぎ、二人の番号の合計が千になる場合のみ『千』を呼び出すことができるというルールがあり、ずっと一緒にいる内にハナは不二人に惹かれていくのだが――以下略。
鈴:以下略……ってな、要するにネタバレ防止ってことだろ(笑)
まぁでも、確かに、言っちゃぁ悪いが、本編よりもこっちのほうがおもしろかったからなぁ。
ラストの千の台詞とか、あと見せ場とか、いい感じになってる。
扇:かなり質の高い短編だと思う。
めぐる架空亭の一話目も、こんな感じにまとめて欲しかったところはあるな。
んじゃ、キャラ紹介ね。
鈴:では、ヒロイン兼主人公の渡会ハナ。転校してきた途端、名物の千年桜の番号持ちになり、それが縁で知り合った不二人に惹かれるものの、玉砕。
しかし、相変わらずの草川ヒロインらしく、すっきりとした性格で、なかなか好感が持てる。
ラストには……まぁ、ここまではさすがに言えんな(笑)
扇:言ってるのと大して変わらんわっ!(怒)
では、一見するとモロに彼氏役な飴宮不二人。
番号は一で、九九九のハナと合計すると千になる。
ハナに全く気がないため素面で彼女と手をつなぎ、『千』召喚の礼も兼ねてか何かと世話を焼く……悪意はないが、ぬか喜びさせてくれる素敵な先輩。
役目が終わったということか、ラスト数ページではただの背景と化していた。(笑)
いや、『いいひと』ではあるんだけどね。
鈴:草薙?(笑)>いいひと
さておき、あとは……やっぱり千かぁ。
千年桜の精霊で、宴会大好き……なのだが、学校上げて宴会させるところは、いいのか!? って気はせんでもないが、やはりラストの吹き出し以外の台詞がおもしろい。
扇:実体が消えかかってる筈なのに、妙に明るいキャラだったなぁ。
ラストの台詞も良かった。
鈴:なに、消えるはずの実体もヒロインのおかげで復活したからよいではないか(激しくネタバレ)
……と言うわけで、えー加減、長くなってるはずので、今回の木曜劇場はこの辺でお開きと言うことにして、相棒からの追求を逃げることにります。
でわ、さよ~なら~……脱兎
扇:貴様言うてはならんことをっ!
では、私は相棒を追っかけるので、これにて。
(鈴:へへ~ん、捕まえられるもんなら捕まえてみな~)
(扇:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン、ってか?)