のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

Rちゃんとお母さん。

2008-10-06 23:36:26 | 先生方に②参考になれば
一年生のRちゃん。笑顔の可愛い女の子。
お友だちと仲良く遊ぶし、キッパリ主張もちゃんとできる。
でも、10が2個で?がわからないのんびり娘のお仲間ちゃん。
一年生の授業の中で色んな事がわからない。
個別に説明がはいっても、それでも?を抱えてしまう。

入学当初から、なるたけ彼女に張り付くようにして、
担任の先生が彼女の弱さをはっきりと認識し始めてからは、
「良かったら放課後補習に寄越してくださいね。」
先生にもお話してきたので、先生も時々Rチャンの事を相談してくれる。
担任の先生は、今年新採用の若い先生なので誰かに相談しながら自分の考えをまとめたいのね。

このRちゃん、実によく学校を休む。
お母さんがつい最近出産したのだけど、お母さんが入院中。
彼女を一人で家に置いて置けないからと長期に休みを取ったりもした。

で、このお母さん、とってもがんばっているのが見えるの。
お休み前には「宿題家でやらせますのでまとめてください」と申し出たそう。
そして提出される宿題プリントには、
「ここ説明してもわかりませんでした。」
とかという書き込みが見える。
Rちゃんの筆箱には、
「わすれものをしない」
と書き込んだ紙が張ってある。
連絡帳の表紙には、
「かならずせんせいにだします」
と書いた紙が張ってある。

連絡帳にも丁寧に書き込みをするらしいのだけれど、
その連絡帳をRちゃんがなかなか先生に出してくれないので、
それが困ると先生に訴えたりもしているよう。
この件については、以前、
「Rちゃんはまだ連絡帳を忘れずに出すっていうことが難しいのだから、先生のほうで毎日チェックなさってはいかがですか?」
とアドバイスを入れたのだけど、担任の先生も毎日に追われたのでしょうね
どうやらやっていなかったらしいです。
で、今日Rちゃんのママから長文の連絡があったそう。
「いくら言っても出さないから、ママも切れちゃったらしいです。連絡帳クシャクシャにしてしまったって書いてありました。」
と担任の先生。

「宿題も教えても教えてもわからない。終わってない宿題がたくさんあるので、あそばせないでやらせます。」
って書いてあったと・・・。

わかります。わかりすぎるほどわかります。
この気持ち、先生方に早々わかってもらえるとは思わないから
えらそうな事は言わないけれど、
「お母さん、出産後ですよね。こういう状況であんまり頑張りすぎるとお母さんにもR
ちゃんにも悪いから、宿題もたせて放課後補習に寄越してください。ゆっくりじっくり見ますから。」
とお話しました。

「教えてもわかりません。」
「足し算と引き算も?です。」
「連絡帳、いくら怒っても出しません。」
これはお母さんのSOSです。
頑張って頑張って、どうしていいかわからなくなっているママのSOS。
助けてあげなきゃいけないです。

連絡帳なんて、先生が心がけていれば
「出し忘れ」何てさせないで済みます。
だって、お母さんは間違いなくランドセルに突っ込みますし、
帰宅後きっと1番に引き摺り出してますもん。

宿題は、お母さんが教え方を悩まなくてもいいように
学校でやらせるか、単純な物だけにしてあげれば済むんです。
身ににつくまでに時間のかかりそうなRちゃんには
単純な基礎計算や数数え、カタカナのなぞり書きだって役に立ちます。

今身につけなければならないのは、
コツコツを続ける事が出来る力。
お母さんを追い詰めて、「勉強嫌い」「学校嫌い」にさせては
元も子もないのです。



バトルは続く。

2008-10-06 13:22:36 | 母の作戦、考え
テスト直後は、あまりのできなさに殊勝になって鬼母の指示を素直に聞くのんびり娘ですが、のどもと過ぎればなんとやら、またまた「文句虫」が顔をもたげています。
特に「読む」という作業ででるんですね。
英語でも国語でも、基本は「読む」事ですよね。
のんびり娘の場合は、本人読んでいるつもりでも「読み飛ばし」もあるし、
「読めない漢字やスペル」もあるし、
主語と述語の繋がりがつかめていないこともある。
「音読」する事で、そうした事を一つ一つ潰していけるから、
どうしても「読んで」貰いたい鬼母と、
苦手な事が次々出てくる「読む」事をなるべく避けようとするのんびり娘。
バトルになるはずですわねえ。

今、ここを乗り越えようと何かと画策しているのですが手強いです。
読み飛ばしや読み間違えを、読み直しさせようと一声かけると
もうそれだけで「不機嫌モード」にはいってしまう。
「私はちゃんとやっているのに・・ブツブツ」
と、可愛いお顔をやぶにらみにして、やけのやんぱちみたいな読み方を始める。
「それでは何が書いてあるかがわからない。何のために読むのか考えてごらん。」
と働きかけても、もう脳みそは「文句虫」でいっぱいだから
筋なんてとっても入りやしないです。

こういう状態にしないためにはどうすればいいか。
もちろん私は知ってます。
彼女の気に入らない事はい言わなければいい。
褒めておだてていればいい。
或いは、勝手に自分で勉強させておけばいい。
口出ししなければもめる事もないのです。

でもね、私は鬼母だからそうはしないの。
「読む」事を避けていては何も始まらないし、
間違いを指摘される度にむくれるのなら、
この先、誰にも何も教われない。
その事はしっかりわかって欲しいんだな。


消しゴムを落とした。
自分の椅子の真下に落ちてしまって、自分のいるところからは見えない。
前に座っている人が、「そこにあるよ」
と教えてくれたのに、
「私はちゃんと見た!なかった!」
と主張する。
確かに「ちゃんと見た」でしょう。そうして彼女の側の視点から見たら
「なかった」でしょう。
学習場面における
彼女のブータレの構図はこういう感じなんです。
「私は読んでる。私は間違ってない。ママの聞き間違い。ママの言い方が悪い・・・。」
そうなってしまって、「間違えたら見直して直せばいい。」
というシンプルなところになかなかいかないの。


彼女は「え、そう。あるの?私気がつかなかったなぁ。」
と、受け止められるようにしてあげたい。
それと同時に、彼女の中にある
「そういういい方されるのは嫌!」をもっともっと弱めたいと思う。
その基準はあまりに自分中心で、外からの視点が無いものだからね。