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のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

ハリーポッター・・・。

2008-07-24 13:46:02 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
読んじゃいました。
昨夜10時から今朝4時にかけて。


昔から、かなりの天邪鬼でしたので、
「話題本」にはあんまり手を出さないんです。
時期が外れてから手に取るタイプ。

今回の騒動も、離れて冷ややかに見守っていたんですけど
妹ちゃんたっての希望で・・。

謎のプリンスを読み終わった後から、ずっと言われてはいたんですよね。
「ハリーポッター、死の秘宝読みたいから買って!」
って。
でもね、3800円という、児童書としてはかなりのお値段でしょ。
それに、この手の本は、一度読んでしまえばそう繰り返し読むものじゃないと思うし、
その場合あまりにも場所をとるし・・
皆一斉に買うんだから、少ししたら一斉にあぶれてくるわけで、
それから、借りるなり、古本価格でてに入れるなりしたほうが「お得」じゃん。
って思って、妹ちゃんにも
「買わないよ。先生に借りたら?」
っていってたんですよね。

それが昨日、
「どうしても欲しい。買って。買って。」
というので、
「冗談じゃない。3800円もするんだよ。メッチャ高いんだよ。」
と話したら、
「じゃぁ、私千円出す。」
って、この間おばあちゃまからいただいたばかりの虎の子の千円。
夏のキャンプで、花火を買うんだと大事に取ってあった千円を出してきたの。
それから、何時の間にかどこかに溜め込んでいたジャラ銭を手にいっぱい持って。

妹ちゃんは、下の子だから、基本は『お古』。
だから遠足用のリュックとか、上履きとか水着とか、
結構色あせたりボロけたりしていて、4000円あったらそっちに使おうって思っていたんだけど、本人、
「何よりも本がいい!」
というあまりにはっきりした姿勢を見せるのね。

ここまでされちゃぁ、買わないわけにもいかないなぁ。
(と思うのは、私自身が本好きだからでしょうけど)

妹ちゃんは通学の電車でもかなりページを進ませる子なので、
どうせ買うなら早い方がいいと、
「じゃぁ、これから買いにいって来るから君達はお風呂に入っていたまえ」
というと大喜び。
まだやっている駅前の書店で、上下巻(セット販売なのよね)を買って帰ってくると、
大急ぎでお風呂から出たらしい妹ちゃんは喜色満面。
「うれしくて前が見えない。」
(目が細くなっちゃうの)
と実に幸せそう。
今日、さっそく学童にもっていきました。

一方、私。
抑制効かず、一晩かけて上下巻読んでしまいました。
途中大きな地震もあったので、結局朝まで。いかんなぁ・・・。



閑話休題・・妹ちゃんとラブレター

2008-06-14 00:12:47 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
3日ほど前、妹ちゃんの同級生のママから突然メールが入ってきました。

「うちのUが、妹ちゃんのこと好きなんだって。Uが書いたラブレターがランドセルの中に入ってたのよ。」

「へっ。」
って思いました。

妹ちゃん、今年の授業参観でも
「殴ってもいいか?」
とパパが数回私に耳打ちするぐらいの自由人(?)です。
朝、一生懸命洋服選びはするけれど、
見にスカートにはハイソックス。髪の毛はサラサラロングが好みだけど、
児童館の読書コーナーでは、パンツを見せるような大胆な格好で
ゴロゴロしながら本を読んでます。
お絵描きよりも工作が好き。それも、かなり大胆なもの。
お人形よりもピストルを選び、我が家には男の子もいないのにBB弾がばらばらと。
今度のお年玉では、パパのためにリモコンヘリを買うんだそうです。
自分も遊びたいから・・・。
そのリモコンヘリだって、パンフレットから
「これがかっこいい!」って選んだのは、迷彩柄の戦闘機。
そういえば、1年生のときには、Uくん。
「妹ちゃんの回し蹴りすごいんだぜぇ!!」
ってママに報告したそうで、母は赤面しましたわ。

そんな妹ちゃんにラブレターかい!!!

それから3日間、
「こいつはどんな反応をするんだろう」
と思いながら眺めていましたが、
何の反応もなし。
毎日U君と、一輪者の練習をしているらしいんですが、
特に変った様子もなく、時に喧嘩をし、
ときに、励ましあって、楽しく過している様子なんです。

手紙は書いたものの、だしそびれ、そのまま何となく気持ちが変っていった。

なぁんていうことは、まま有ると思っていますので、
私の方からは、何もいいません。
妹ちゃんの性格から考えて、
手紙をもらった事に焦って、大騒ぎをしたり、
照れ隠しに相手をきづつける言動を取ることはないだろうと思いましたので、
まぁ、これは「静観」が良いだろうと思っているのですが、
U君のママから、毎日メールがくるんですよ。

「今日は渡せなかったみたいだ。」
「タイミングがつかめなかったらしい。」
という類のことなら、一緒に面白がる事が出来るんですけど、

「妹ちゃんには好きな子がいるのかなぁ。」
「どうしたら気持ちを伝えられるかなぁ。」
「Uがここまで真剣なのは初めてだから・・・」
「やっぱり振られちゃうのかなぁ。」
とかいったメールだと、返答に困っちゃいます。

昨日のU君ママからのメールによると、
ついに「告白」というのをしたそうですが、
うーーん。妹ちゃんには何の変化もなし。

「それと無く聞いてくれないかなぁ・・・」
って言われても、いや、何を聞いたらいいのやら。

だって、妹ちゃんまだそういう気持ちないもん。
今時の女の子の中には、3年生でも
「だれだれちゃんが好き。」だとか、
「バレンタインデーには○君にあげるの。」
とか盛り上がる子がいるのは知ってますけど、
妹ちゃんはそういうタイプじゃぁないのだ。

だいたいねぇ、まだ3年生よ。
毎日、休み時間一緒に遊ぶ以外に、
一体どんな「お付き合い」をするというのか。
告白されて、「私も」なんてなったところで、
kissしたりとかする訳じゃぁないだろうし、
学校で毎日あってるんだから、デートの必要もないし、
今と何が変るのか、
私もパパも、妹ちゃんにだって想像できないもんねぇ。
「好き」とか言われても、「そうなんだ」で終わっちゃうだろうな、あいつは。


「ほっといてやればいいんじゃないの。」
というのがパパの意見。私も同感。

「でも、面白いよな。」
っていうのも夫婦共通の感想。

あともうひとつ、
「妹ちゃんにほれるようじゃ、U君の将来が心配だ。」
っていうのもね。
そういう事は、もっと可愛い反応を見せてくれる相手を選んでしなさいね。



小数点

2008-05-25 02:15:24 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
小数点は難しい。のんびり娘、努力の甲斐あって単位換算とか計算は出来るようになっているけど、大小感覚とかそのあたりが見ていると不確かだわね。
もちろん、具体物も絵も使ってるけど、まだまだつながって行かない感じ。
分数はリンゴを使って視覚的にイメージを掴んでもらう事にある程度成功したと思うのだけれど、小数点のゼロが増えていく事と量の感覚との結びつきがやっぱりまだまだつながっていかない様です。

一方や妹ちゃん。
昨日、車の中で突然
「ママ、0,5ミリって、かなり小さいよね。」
3年生はまだ小数習ってないと思うんだけど、たぶんまた何かの本で見つけたんでしょうね。
「そうだねぇ。1ミリの半分だもんね。」
「うちにある厚紙ぐらいかなぁ。」
「そうかな。(運転中なのでいい加減な私)」
「だって、あの紙2枚あわせたら1ミリぐらいだよね。」
「そうかぁ、そうかもね。図ってみなきゃわからないけど。」
「ねぇねぇ、じゃぁ、うちにあるピンクの紙は何枚で1ミリかなぁ。」
「さぁねぇ、10枚ぐらい。10枚は行かないかなぁ。5枚くらい?」
「10枚なら、0.1ミリでしょ。私は5枚くらいだと思うなぁ。」
「そうかもね。学校で先生が使ってる薄い紙で10枚かなぁ。」
「5枚だと、0,2ミリだよね。」
「そうだけど、測ってみなきゃわからないよ。」
「うん。測ってみる。」
といっておいて、帰ったら目の前にあった本に没頭。すっかり忘れてしまう妹ちゃんではありますが、そのうちにきっと試してみるでしょう(授業中で無い事を祈りますが・・)。
この子はこうやって勝手に自分の理解を広げていく。
なんて楽チンなんでしょうね。

妹ちゃんの色んな事を繋げていく能力と、のんびりちゃんの丁寧さと、ママの脂肪をうまい事配分したら、かなり素敵な親子が出来上がるんだけどなぁ。
と、最近通販でコアリズムを購入せざるを得なくなった母は、相変わらずガリガリチャンののんびり娘のお腹を見ながら思うのでありました。


馬の耳に念仏

2008-05-21 07:46:03 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんの連絡帳に、最近毎日「ことわざ」が書き込んであります。
「千里の道も○○から」という具合に、先生がクイズ形式に出題するらしいです。

という事で、最近妹ちゃんのクラスはすっかり「ことわざブーム」。
妹ちゃんとの会話の中にもことわざが増えました。

で、昨日の車の中でのことです。
妹ちゃんが読んでいた本からふっと顔をあげて、

「私の性格って、馬の耳に念仏だよね。」

いや、そうですけどぉ。それって性格なわけ?

と思ったので、聞いてみました。すると、

「うん。性格だから直せないんだよね。」

って、そうくるかい!!


と、その馬の耳になんとかして念仏を届かせようと、
毎日悪戦苦闘している母親は思うのでした。

今日は、妹ちゃんの個人面談です。
何が飛び出しますか。楽しみです。

言葉って難しくて、そして面白いね。

2008-04-07 23:25:52 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
昨日の日曜日、やんちゃ娘の妹ちゃんが、かなりのズルをしましたので、
ペナルティとしてのママ宿題を3日分まとめて出しました。
(のんびり娘にはこうしたやり方はしないです。勉強をペナルティと捉えられたら困るから。)

我家には、のんびり娘のために買い込んで、使い切れずに残ってしまった問題集がたくさんあります。使わずに捨てるのも勿体ないので、そういう残り物から問題を選択。
枚数の割りに問題が少なくて済む文章題を中心に(怒りながら結構気は遣うのですよ。)、足し算筆算を少々と、2年生の漢字のテスト。それから漢検7級の読みの部分。
妹ちゃんの力のチェックもしたかったんで、すこぉしひねった問題も混ぜてプリント12枚。おおよそ3,40分コースを渡しました(ペナルティですからね、楽々終わられても困りますから)。

私とのんびり娘がいつものように隣り合って学習を続ける食卓で妹ちゃんもしぶしぶ宿題タイムです。
「ママ、こっちの計算からやっていい。ウォーミングアップしたいの。」
「どうぞ。」
と、計算から初めて、ちゃっちゃとプリントを片付けていきます。
『男の子が10人ならんでいます。男の子の間に女の子がひとりずつ入ると全部で何人になるでしょう。』
という問題では
「20人!」と、引っかかりましたが、
「違うよ」
というと、もう一度問題に目を落とし(瞬間目を落とすだけです)、
「あいだ なんだよね。」
とつぶやいたあと、イラストの男の子の間に絵(ただの棒ですけど)を描いて
「あぁ、そうか。」と正解。
その後の発展問題も、この感覚を使ってすんなり解いてます。

妹ちゃんは、普段は学校の宿題をするだけで、塾にも行ってません。
通信教育もやってません。
学校での授業態度も褒められたもんじゃありません(これ、かなり控えめな表現です。授業参観はいつも冷や汗もんです)。
だけどね、こういうポイントの掴み方は的確で素早い。
やっぱり、「言葉」に対しての感度がかなりいいんだろうなって思います。

ところがね、その感度の良さが思わぬ落とし穴になることもあるんですね。

図形の問題で、
「上から見ると、まるい形をしているのはどれですか?」という問題がありました。

イラストは全部横からみた図で、
直方体、立方体、円錐、球、円柱、三角柱
もちろん、こうした名前は習っていませんから、
あ、い、う、え、お と記号が振ってあって、
それを選べばいいようになってます。

妹ちゃん、円錐と円柱は選んでいるのに、一番簡単だと思われる球を選んでいませんでした。それを指摘すると、

もう一度問題にサッと目を通して、
「ママが違うよ。『上から見ると』って書いてあるんだよ。これ(球を指差して)だと『上から見ても』になっちゃうでしょ。」

なぁるほどねぇ。
円錐は横から見ると△。円柱は横から見ると□。だから『上から見ると』○。
球は横から見ると○。『上から見ても』○。
「横から見ると○。上から見ると○。」という日本語は変だものね。


3年生の算数問題ではその感性があだになることもあるだろうけど、
妹ちゃんのそういうとこ、ママとしては面白いわ。


のんびり娘のような「言葉のひっかかり」も、妹ちゃんのような「言葉の引っかかり」も、中身がわからなければただの×。
ただの×は、ちっとも面白くないけれど、
中身が見えてくるとなんだかとても面白い。

明日から仕事開始です。今年度は1,2年の国語担当。
どんな1年生にあえるのか。どんな謎を解かせてもらえるのか。
楽しみですわ。







では、妹ちゃん自慢です。

2008-01-23 16:24:51 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
我が家の妹ちゃん。
入学時に私が作ったランチョンマット袋の隅を、何時の間にか三角に切り取っていたり、
学校で支給されたお道具箱の化粧カバーを剥ぎ取って、段ボール箱色にしていたり、
お片づけが面倒で、名まえの書いてあるテストやプリントを教室のゴミ箱に捨ててきたり・・・。
女の子でありながら、親から「ボンズ!!!!」と呼びつけられる
なかなかのお嬢様です。

その妹ちゃんも最近はだいぶしっかりしてきて、
「支度しておきなよ。」のひと言(かなり脅しの色濃い一言だったりはしますが・・)で、エンピツ削りも含めて翌日の仕度は自分でちゃんと済ませられるようになりました。
(のんびりちゃんに手間のかかる母としてはありがたいですわ。)

ある日も、学校から帰ってくるなり、
「鉛筆けずっていかなくっちゃ。」と妹ちゃん。
電動の削り器に鉛筆を突っ込みながら、
「R君に、貸してあげたんだ。」

「R君、忘れちゃったの?」
「ううん。持ってないみたい。筆箱なくしちゃったみたいだよ。」

妹ちゃんの観察によると、R君は何日か前から
ずっと「鉛筆なし」なのだそう。

「ふぅんそうなの。先生には怒られてない?」
「大丈夫。私も貸してるから。」
「そっか。でも家にはないのかな?」
「R君のお母さん忙しいから買いにいけないんじゃないの」
「そっか。じゃぁ、消しゴムもセットで貸してあげたら。お道具箱に入れっぱなしにしておけばR君も困らないでしょ。」
なんていう会話があって・・。

翌々日だったかな、
何となく思い出して、
「今日も鉛筆貸してあげたの?」
って聞いたら、
「ううん。もう貸してないよ。あげたから。」
我が家の引き出しで余っている百均の筆箱に数本の鉛筆と消しゴムをセットして
R君にあげたんだそうな。

妹ちゃんの事だから、思いついたら即行動で、
「はい。これ使えば。」
で、あっさりと渡してきたんだろうなって、何だかおかしかったわ。

さて、その妹ちゃん、やることの割りにはオシャレでして、
昨日は、よそ行きのワンピースにあれやこれやと組み合わせてルンルンで学校に向かいました。
帰宅後、「誰かに可愛いって言ってもらえた?」ってきいてみると、
「ううん。誰にも言われなかった。でも私は自分がそう思ってるからいいの。」って。

その強がり、好きよ。






姉のこと

2007-12-11 00:43:03 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
姉の余命は、一週間で5ヶ月削られ、1ヶ月になりました。
その時点で腫瘍マーカーも3桁に成り、全身状態の悪化も著しく、
私の目論んでいたいくつかの「次の手」もうてる状態ではなくなってしまいました。

更に翌日、この余命はいきなり5日になりました。
「意識が持つのは2日くらいでしょう。」と説明する医師。
何なんでしょうね。


結局、何も出来ませんでした。


病気がわかった時点で、私にもっと知識があれば、
自信を持って他の方向に引っ張っていく事もできたろうに。
それが無かったばっかりに、口を出すのをためらった。

大きな病院の責任ある立場の医師の判断に、
そういう権威に縋りたいと思う姉や周囲の人間の気持に、
逆らってまで自分の考えを押し通せるだけの根拠が、その時点では私にはなかったから、
「70パーセントの奏効率」にかける姉やその家族をを止められなかった。

不運な30パーセントに入ったときに、次の手が無いとならないように
しっかり準備しておくのが自分の勤めだと、そう思って情報収集をし医者を探し、
準備だけはしていたけど、
「抗がん剤を使って効かない場合、癌の進行に加速がつく事があるんです。」
って、それは最初にいうことではないのかい。

その分野で最高の医療機関。設備も先生たちの笑顔も素晴らしいその病院で、
責任ある立場にいる先生が説明された「70パーセント」と
既にあちこちに転移している事がわかるCTの画像とを見せられて、
そこでの抗がん剤治療をける事が出来る人はまずいないだろうと思う。

進行進んだ状態で提示された「70パーセント」。
姉だって、母だって、その70パーセントに望みをかけて
始まった、お決まりの「抗がん剤治療」。
その治療が、姉の寿命を大幅に縮めてしまった

もっと、私に知識があれば
「70パーセント」の裏に隠れた危険を認識していれば。
奏効率が多少低くなっても、より安全な方法を姉に提示する事も出来たのに。
それだけの情報収集力は、私には充分あったのに。


もしも自分におきた事なら。もしも私の同居家族に起きたことなら。
そう、選択肢を集め、どんな治療を選ぶのか決定するのは私の役目。
決して後悔するような選択はしなかったろうに。

心のどこかで、「私が口を出しても」という遠慮があった。
「姉と家族が決めた方針だから」という逃げがあった。

治る確率は殆どない進行がん。
どんな治療を選んだとしても、延命期間の差だけしかなかったかもしれないとは思う。
別の治療を選ばせても結局数ヶ月後か1,2年後には同じ結末が待っていたかもしれない。
それでも、「お前のせいで最高の治療が受けられなくて死んだんだ!」
と責められる覚悟を私が持っていたら、
苦しい治療の末にあっという間に命を落とすような結末にはならなかったのではないかという想いを、私はきっとこれからずっと抱えていくだろう。

「なんとかしてほしい・・」とつぶやいた姉の、「生きたい」という想いをかなえる事が出来なかった。
最後まで、「死ぬ覚悟」より「生きるために頑張る」事を選んだ姉を、
助ける事が出来なかった。


「後悔」はいつもこんなもんだ。
自分で決めて自分で動かない時に、より苦しい後悔が襲ってくる。
全てを背負って決断を下していく事は確かに重い事だけど、
こんな後悔を抱えて生きるくらいなら、
全ての責任を背負って闘う方がどれだけましか。
忘れないでいようと思う。


おねえちゃん。
そのうち行くからね。
いつかは約束できないけど、間違いなくそのうちにみんな行くんだから。
それまでは、こっちで背負って歩いていくよ。
お姉ちゃんの残した家族のことも背負っていく事になりそうさ。
とんでもなく面倒なものを残したわね、大変だったわよって、
そのうちに愚痴を言いに行くからね。



マーカー3桁

2007-12-05 20:03:28 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
姉の癌がわかったのが9月の末。
既に骨盤の中は真っ黒にがんに侵食され、
脾臓やリンパなどに転移もあり、5年生存率は10%と告げられました。

その後、「卵巣癌なら70パーセント」というカルボプラチンとタキソールを組み合わせた
抗がん剤治療を受け、11月の28日にその結果を聞きに静岡の病院までいってきました。
効いていなかった場合に次の手をうつために出かけていったのですが、
告げられたのは、
「薬は効きませんでした。抗がん剤の効果がでなかった場合、癌の拡がるスピードは早くなります。平均で9ヶ月、もしかすると6ヶ月位かと思われます。」との余命宣告。

それでも、諦めるのはまだはやいと、以前からネット検索などで
「次の手」として考えていた東京の医師の所に足を運び、セカンドオピニオンを受けました。
その医者にも「今の全身状態では責任を持って引き受けられません」といわれ、
でも「麻薬を減らす事で全身状態の改善はできると思います。数値だけでみるとそんなに悪くないですね。」
という言葉をもらって、「よしこれからだ!」という気になって。

でもね、お姉ちゃんの癌はものすごいスピードで拡がっていて・・・。

1週間ぶりのガンセンターの診察で、余命は1ヶ月にまで縮まってしまいました。
もう、うてる手がありません。どうにもならない。

全身状態がいいのなら、「緩和ケアで思い出作り」なんて事も考えられるのでしょうが、進行があまりにも早かった姉の癌は、想い出を作る暇も無く私たちの時間を奪っていきました。」

今日、私は誘われるままにエステに行き、普通なら絶対買わない化粧品を5万円分も買いました。あれはなんでしょうね。現実逃避だったのかなぁ。
このところ、こうしてパソコンに向かって何時間も寝ないでいます。
良くないのはわかっているけれど、考えたくないんですね。
難しい問題に首突っ込んで、頭がそちらに行くのを避けている。

でも、病気がわかってから、姉の食事療法の面倒を見るために実家に引き取ったうちの両親は、娘をずっと見ているんです。逃げようが無い。
逃げようが無いまま、娘の衰弱を見つめている。
しかもそれを嘆いて涙を見せる事もできない。
姉が苦しむから、何でもない顔をして毎日必死で支えている。

それがどんなにつらい事かと、今更ながら思います。




妹ちゃんネタです。授業参観。

2007-10-13 01:27:47 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
妹ちゃんの授業参観は、親としてはスリリング。
他人目線でみれば、これほど面白いものはないという感じでして・・。

全日参観日の昨日。仕事終わりで駆けつけると国語の授業中。
今回は朝よく言って聞かせましたので「ふんぞり返り」はなかったのですが、
先生が今日習う漢字を黒板に書いて一生懸命説明している間、
漢字学習ノートの中の読み物を読みふけっていました。

隣の男の子が私に気がついて、きている事を教えてからは
視線を先生に戻しましたが(前回は気付いてもマイペースでしたから大進歩ですわ)、
長続きはしませんね。

「教科書○ページを開いて。」
と先生がおっしゃったのだけど、思ったとおりすぐには動かず。
「うちの子、何秒で気がつくかなぁ」
って、横にいたママと数え始めたんですけど、
10秒経っても20秒経っても、妹ちゃんの教科書だけが開かれない。
30秒くらいまでは笑いで済むけどねぇ、それ以上だと母の立場が無いでしょうが、もう!

1分近くたった頃、私の方をにこっと見るので
手で教科書を開く真似をして見せると、ようやく
周りを見て開きだす始末でして・・・。


あと、参ったのは帰りの会の最後。
ご挨拶の時に、妹ちゃんとあと2,3人下や横を向いていたんです。
それで、先生が日直さんを止めて
「まだ3人、先生のほうを見てないです。先生もお尻を向けて挨拶されても困りますから・・・」
と話している最中に、
最前列の窓側にいる妹ちゃんたら、ランドセルに体育着を突っ込もうと
机の前に回り込み、まさに「先生にお尻を向ける」状態に。
さらに、
まだ挨拶の姿勢について注意している先生を尻目に後ろにいるクラスの皆に向かって
にこやかにおしゃべりまで始める始末。

「この馬鹿たれ!!皆お前を待ってるんじゃい!」って、突っ込みいれに行きたくなるのをグッとこらえるのに大変でしたわ。


先生いつもすみませんねぇ。