出生と死亡
とまりぎ
6月2日の日経新聞によると、2010年の合計特殊出生率(一人の女性が生涯に生むとされる子供の人数)は1.39だった。
2009年の出生率は1.37であったから、若干上昇した。(上昇は二年ぶり)
出生数から死亡数を引いた自然増加減数はマイナス12万6千人となり、4年連続で人口は減少した。
死亡者数については、119万7066人で、前年より5万5201人増加。
死因別では「がん」が35万3318人(29.5%)でトップ。
その部位別では男性は肺がんが5万369人で最も多く、胃がんが3万2928人、大腸がん2万3914人。
女性は大腸がんが2万314人、肺がん1万9409人、胃がん1万7185人の順だった。
全体で二番目に多い死因は心疾患で18万9192人(15.8%)、ついで脳血管疾患の12万3393人(10.3%)で、三大死因で全死因の55.6%になり半数を超えている。
いま手塚治虫のブッダが上映中だ。
ブッダの時代から「生老病死」について説いていて、現代仏教にも受け継がれている。
親が二人いて、その親が四人いて、十代遡るだけでその世代の祖先は1024人になる。
夫婦が子供を二人生んだとすれば、同じく十代後には子孫は1024人だ。
その流れの中心に、自分が今ひとりいるのだと考える。この世に生れてきた意味は深い。
そこへ現代は、人口減少が重くのしかかってきた。