バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

ほのぼの屋@東舞鶴

2013-07-01 22:04:14 | 料理(フレンチ・イタリアン)

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舞鶴の市街から舞鶴湾の東縁を引揚記念公園の方面へ3㎞ほどのところ、日本板硝子の大工場群の手前あたりの丘の上にあるフレンチレストランです。公共交通では東舞鶴駅から京都交通バスの田井・野原線で、さくらどおりマンション前BSで降りることになるのだが、これが1日にたった3本だけの恐ろしく不便な路線なので、ほとんど使えない。結局、相方と二人で暑い中を東舞鶴から歩いてきてお店の方々に呆れられました。特殊な主義主張のない方にはタクシーの利用をお勧めします。

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案内看板に従って丘に登ると住宅街の突き当たりにかなり大きな建物が現れます。中央の通路を入ると右側がレストランで、左側は福祉施設になっている。この通路からはちょうど額縁の中の絵画のような舞鶴湾が現れて雰囲気を高めていますね。

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レストランに入ると、吹き抜けの天井と、海側一面がガラス張りによる解放感の中、品よく配されたモダンアートがアクセント。広々としたホールは、ここで結婚式もできるそうです。案内された窓際の席からは暮れなずむ舞鶴湾と斜張橋の美しい眺めが…

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今回、このレストランが運営するオーベルジュ、「おーべるじゅどぼの(Auberge de Bono)」に宿泊するので、お料理は「シェフおまかせディナーコース」になります。ここのシェフは志摩観光ホテルで副料理長を務められた糸井和夫さんです。

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先ずはオルドーブル、雲丹のチーズ焼きです。雲丹の殻ごとオーブン焼きにしてあります。ティースプーンで掬って口に含むっと、実に濃厚な風味が広がります。手で持っても痛くないように棘の先はきれいにカットしてありますね。

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次はヒラメのフライです。スティック状にカットされたヒラメの身に実に細かいパン粉がコーティングされている。揚げものながら、レモンをたっぷり掛けてさっぱりといただけます。

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手長海老のサラダです。火が入っているサラダはユニークですね。手長海老はフライされています。

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スープは伊勢海老のビスク、かなり大振りな身が沈んでいるが、旨みはスープに沁み出していてこの身自体には抜け殻に近い。それだけにスープは凝縮した旨みの塊、クリーミーで豊潤です。

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ポワソンは…実はこれがために舞鶴までやってきた期待の一品、アワビのステーキです。ナイフを入れると、弾力は感じるもののスッと切れていく。口に含んだらバターの香りが広がるとともに、身はとろけていく。肝にこそ存在する磯の香りと、ハーブの爽やかさ、そして火を入れることによる旨みが三位一体となって、堪らんぐらいの旨さが醸されます。

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メインディッシュは牛フィレ肉のポワレ。柔らかいお肉に押しの強いソースのバランスが素晴らしい。また、クレソンがこんなに美味しいとは…

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本日のデザートは、ココナッツのタルトとレアチーズケーキ、そしてソルベです。いやあ…舞鶴って不思議な場所やなぁ。都会なのか田舎なのかようわからん場所で、こんないかしたフレンチがあるなんて…お料理は美味しいし、ギャルソニエが実に機転が利いてよく勉強されているし…このお店、実は障害を抱えた方がスタッフとして働く社会福祉施設なんですね。それゆえ、この値段で提供できるんでしょうが、単なる福祉だけを追求しているのではなく、ビジネスとして成り立たせているのが凄いところ。

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難波から賢島まで近鉄電車で2時間30分、片や舞鶴までならバスで2時間10分とタクシーで10分ほどです。おそらく賢島の半分の値段でこのお料理が頂けると考えると…自ずと舞鶴に再訪してしまうんでしょうね。

ほのぼの屋
夜総合点★★★★ 4.6 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=26004592&user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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