バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

川湯温泉公衆浴場@川湯温泉

2019-06-29 13:56:20 | 温泉(和歌山県)
川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町。熊野川の支流 、大塔川の川べりに中規模・小規模の旅館や共同浴場が軒を連ねています。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に位置付けられた熊野古道一帯に位置し、熊野本宮大社や、最古の温泉のひとつの湯峰温泉にもほど近いため、熊野観光の拠点にもなっています。

ここは河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。

冬になれば川岸をせき止めて、水着で入れる「仙人風呂」が拵えられ、家族連れやカップル、そして最近急増してきた欧米系の外国人に大人気です。

しかし、独り旅でこの嬌声のなかに混ざるのは意外に気が引ける。でも大丈夫。無理して川に入らなくても、ここには地域の共同湯があります。

川湯温泉BSの近くの川縁に建つこの共同湯は、コンクリート造りのいかつい姿で少々殺風景。しかも、壁に描かれた温泉マークはいささかキッチュです。

しかし、浴室に入るとうっすらと温泉のいい匂いが室内に充満し、やや小さめの浴槽に蛇口から清澄なお湯が掛け流されています。

僅かに湯の花が漂うお湯は、口に含んでも無味無臭。実にあっさりとした泉質で、悪く言えば無個性。しかし、少しヌルっとした肌触りは良好です。

この周辺の十津川や湯の峰といった個性的な泉質の温泉と比べたらいささか印象の薄い感があるが、単体ではかなり上質な温泉だと思います。

・場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・川湯温泉BS
・泉質:ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉 73度
・訪問日:2011年7月3日


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