バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

長生の湯@白浜温泉

2019-06-13 22:57:07 | 温泉(和歌山県)
JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、古賀浦BSで降り、バスの進行方向に少し進んだところにある温泉施設です。

白浜の中心部の手前、波穏やかな古賀浦近くにあるこの施設は、地元の共同湯ではなく、外来専用のいわゆるスーパー銭湯みたいな位置づけ。それでも自家泉源が掛け流されていて、その泉質には定評のあるところです。

券売機で600円の入浴券を購入して受付に手交、浴場に向かいます。やや大きめの浴槽には自家源泉の長生温泉が掛け流されています。夏場にはやや低温の東谷源泉との混合になるとのこと。

お湯は澄明で匂いも希薄、淡白で肌に優しそうな泉質です。浴室の壁や天井には紀州の木材が使われていて、入浴だけでなく視界からも癒しを得ることができます。

ここは露天もあり、露天浴槽に覆いかぶさるように植えられた紅葉が木陰を造りだしていて、夏の猛烈な日差しを遮ってくれる。庭園の中に温泉を配置しているかのようで実に居心地がいい。

また、露天の一角には紀州特産の備長炭の浴槽があり、少しギミックではあるが観光客を呼び込む工夫をしているところも好印象です。

施設の性質や泉質など、白浜の他の共同湯とは異質ながら、ここも白浜の外湯の一角の温泉です。これからもいいお湯を守ってほしいものですね。

・場所:明光バス・古賀浦BS
・泉質:長生温泉 ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉 78.9℃
・訪問日:2011年7月3日

白良湯@白浜温泉

2019-06-13 22:46:37 | 温泉(和歌山県)
JRきのくに線・白浜駅から明光バスで15分ほど、白良浜BSで降り、浜のほうに向かったところにある共同湯です。この白良浜は関西を代表する海水浴場としても知られています。

2階建ての建物の1階部分が休憩所、階段で2階に揚がったところが番台で、その背後が浴場になっています。420円の入浴料を支払って中に入ると、割と広めの脱衣所になっています。

ビーチに接している白良湯では、海水浴客の利用が多いようで脱衣所も広く作られ、入浴の際は砂をよく落とすようにとの注意書きがしつこくの掲示されています。

浴槽も大きく、ライオンの口から「生絹(すずし)湯」を泉源とするお湯が掛け流されています。澄明で匂いも希薄ながら実に塩辛い塩化物泉。ただ、泉源を同じくする松乃湯よりは淡白な感じです。

泉質は確かながら、海水浴客で賑わう夏場は加水を多くして温度を下げている様子。しかも、あれほど注意書きをしていても浴槽の底は砂でジョリジョリしているし、マナーのよろしくない海水浴客がうるさいし暴れるし…

それでもオフシーズンならじっくり落ち着いて入浴を楽しむことができます。窓から見えるのは眩しいほどの真っ白な浜と雲、真っ青な海と空。なんとも贅沢な風景を愛でながらお湯に浸かることができます。

・場所:明光バス・白良浜BS
・泉質:生絹湯 ナトリウム-塩化物温泉 66.8℃
・訪問日:2008年7月21日

綱の湯@白浜温泉

2019-06-13 19:29:13 | 温泉(和歌山県)
JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、白浜桟橋BSで降りた目の前のところ。舟を岸辺に着けても綱が必要ない、といわれる波静かな「綱不知(つなしらず)」の入江に面した共同湯です。
 
ここは地元の共同湯であったのだが、建物の老朽化によって永らく閉鎖されていたのだが、改築により平成20年6月に新装オープン、白浜の観光外湯の一角を担うべく観光客に開放されています。
 
外にある券売機に400円を投入して入湯券を購入してから男女別になっている入口から中に入ります。改築してからまだ10年ちょっとなので、脱衣所も新しく、鍵付きのロッカーが無料で利用できます。
 
まだ新しい浴室に設置された浴槽に垣谷第2号・3号混合泉が掛け流されています。ぷうんと硫黄の匂いが漂う、澄明の塩辛いお湯で、まだ新しいゆえ、浴槽への析出物の付着はほとんど見られません。
 
塩化物泉らしい力強い浴感があるものの、加水があるのかやや淡白に思えます。その所為かは知らないが、地元の方の利用が多いように思います。湯治ではなく日常の入浴にはこの方が向いているかもしれない。
 
温泉街の中心部からは少し離れてはいるが、浴場の窓から見える穏やかな「綱不知」の海が心を癒してくれる上質の共同湯です。
 
・場所:明光バス・白浜桟橋BS
・泉質:垣谷第2号・3号混合泉 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉 56.4℃
・訪問日:2019年6月5日