みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

おじいちゃん到着

2014年10月21日 | みかどん
みかどんの秋休み中、10日少し滞在してくれます。
みかどんの喜んだことったら、半日かけて
めちゃくちゃだったサロンと自分の机、本棚を
きっちりと片づけました。

私は父が来たら急に気が抜けて今日は一日
起き上がれず…。

BHL La guerre sans l'aimer読破

2014年10月20日 | 趣味
約630頁、行動する哲学者??たる筆者が
2011年2月から8月まで、リビアへの軍事介入から
カダフィの失脚まで、何度か現地に入り、
そこで出会った人々を「カダフィを追い出し
民主的な国家を作れる」と思いこんで
勝手にドタバタ介入して国際政治をかき回した記録。

それなりに尊敬されている哲学者なんだろうけれど、
あまりのナイーブさ、理想を押し付けるあまりに
現実を見れない痛々しさ(本文でも、何度も仏知識人、
またリビア人からそれを指摘されている)。

また、彼がなぜここまでリビア、カダフィ放逐に
こだわったのか、後半でようやく分かります。
彼はユダヤ系、そしてイスラエルの強烈な支持者。
イスラエルを敵視していたカダフィは彼の敵であり、
敵の敵は味方、ということで、革命を支援していた
ことが見えてきます。

カダフィの軍に攻撃される住民を見て、立ち上がった
というのならば、イスラエルに攻撃されるガザの
住民を見て彼は何を感じるのかと思います。
ただ、彼の頭の中は100%「イスラエルが正しい、
イスラエルこそが中東での民主化のモデル」と
信じているよう。

哲学者ならばもっと超越したスタンスから、宗教間
対立等を見るべきではないかと思うのに、
イスラエル、ユダヤありきで哲学を語っても、
納得できないと思うのは、私が無宗教だからでしょうか…

アマゾンのブックレビューでも、ボロクソに
こきおろされていました…。

まぁ、仏大統領府や当時のリビア暫定政府?との
やりとりは、(どこまで本当に書いているのかは
よく分かりませんが)参考になりますがね。
特に武器供与について、
仏がリビア反体制派の要請に応じ武器を供与
(これはBHLが強く主張)
→仏が直接供与するのではなくカタール経由で
現地に武器供与
→リビアには相当量の武器があるのは、革命時に
武器が供与されたことも忘れてはならない
(国際社会は皆、カダフィが収集したものとして、
自分達の役割はしらばっくれているように見えます)

明日からようやく別の本に移れます。

やはり確信犯

2014年10月18日 | 趣味
みかどんのLoomの機械、今日ようやく
戻ってきましたが、一つが壊れていました。
本人曰く「最初から壊れていたじゃない」。
みかどんのお友達に至っては、
「私にくれるって言ってたじゃない」とうそぶき
返してもらえなかった由。

まぁ子供にはよくあることだろうけど、
日本人は大人しいのでなめられているのでしょうね。

折られた機械を、みかどんは一生懸命セロハンテープ等で
直していました。






偏見、人種差別なんでしょうか

2014年10月17日 | みかどん
みかどんが友達の友達に、最近流行しているLoomの機械
(小さな色ゴムを組み合わせてブレスレット等を作るもの)を
週末だけ貸してほしいと頼まれ、自分の持っている機械3個を
全部貸したというので、なんだか怪しいなと思っていたら
予想通り、今日になっても返ってきません。

お友達も一緒に1個貸したらしく、今週に入ってから毎日
返してと言っているのに、連日「明日返す」、徐々に
調子に乗ってきて「その指輪くれたら返す」とか
「私にくれるっていったじゃない」と開き直ったり、
らちが明かない。

こちらの学校は来週から2週間秋休みに入るので、
明日(金曜日)返してもらえなければ、このまま
有耶無耶にするんだろうと思い、その女の子の
担任の先生宛に手紙を書きました。

話を聞いておかしいな、と思ったのは、
普段遊んでいる仲良しではないことと、
あとは、自分で性格が悪いと思いますが、
国籍を聞いて、これは返してこない可能性が
高いな、と思ってしまったため。

みかどんは、「信用できる子だよ」と最初は
ナイーブに言っていたけれど、何度話しても
ごまかされることにようやく気付いた様子。
思い当れば、その家庭は、学校がつまらない
(授業ばかりで課外授業等がない日)は
午前中だけで子供を下校させたり、休ませている
ことが多いので、ますます信用できないなと
感じてしまいます。

途上国、それも最貧国相手の仕事をしているのなら、
もう少し相手への理解があるんじゃないかと
言われそうですが、彼らのメンタリティもなんとなく
分かっているからこそ、人類愛に満ちた綺麗事で
物事を済ましたくありません。

紛争地にいるわけでもなく、せっかく安心して教育できる
環境にいるのに(高級住宅街の学校に通わせているのだから、
決して困窮しているわけではない)、子供の教育機会を
十分に与えていない親の姿を見ると、その国はまだまだ
発展できないだろうな、と思ってしまいます。

偏見は良くないけれど、こちらの地下鉄や路上で、日中から
子供に物乞いをさせているロマ族も、義務教育の機会が
与えられてパリ市内のメトロに乗るお金があるのなら、
貧困とか人種差別を言いつつ、受け入れ国の行政制度が悪いと
責任転嫁して物乞いを続けているのはおかしいのではないかと
感じてしまいます。

昨年秋に修学旅行バスから降ろされて、コソボ?に強制退去
させられたロマ族の娘も、当初は世論の同情を引いていたけれど、
両親は全く就労する気がなく生活保護を当てにして、
娘自体も弁護士になりたいと言いつつ学校は殆ど言っていなかった
というのだから、自分達でよくなろうと努力をしない輩を
どこまで他人が善意で助けてやらなければいけないのだろうと
つい批判的に思ってしまいます。

絵本choco et gelatine(チョコとゼラチン)

2014年10月14日 | みかどん
みかどんに、とてもかわいい大型絵本を購入。



単なるお菓子が主人公の物語と思ったらかなり深い内容。
これは主人公の一人、ゼラチン。
相手のチョコは下の製造ラインで働いてます。



二人は好きあって、結婚して家の中では幸せに暮らすのですが…
外では二人を阻む障壁がありました。分かるかな?
ゼラチン(ピンク)バスの前部分、ビスケットの横に
悲しそうな顔をして座っているのですが、この図では見えません。
チョコはというと・・・



裏表紙にひっそり、Amnesty International協賛と
書いてあり、なるほど、そういう趣旨かと呻りました。



マリ北部を描いた小説を読む

2014年10月14日 | 趣味
仕事上、昨今のマリ情勢については
殆どの本(仏語のみ)を斜め読みしてるけど、
国土の半分がどうジハーディスト/武装集団に
占拠され、シャリア法の下で人々がどのように
極限状態の中で過ごしたのかを描いた小説も
2冊読んでみました。

最初に出たのは、アフリカにも造詣が深く、
以前もマリの小説を書いた仏人エッセイストの小説。
思わずネームバリューと宣伝につられて読みましたが、
どうしても、主人公のマリ人肝っ玉ばあちゃんの姿の
陰に仏人のアングルが見え隠れしてしまい、
再度読み直す気にはなりません。
いくら肝っ玉ばあちゃんに特別な能力(遠隔聴力?)が
あるにしても、首都で耳を澄ませば北部のジハーディストの
動向が分かるなんて、人間諜報機みたいなプロットに
ちょっと興ざめ。小説なのに、仏軍戦闘機の出陣まで
入れているので(それが耳を澄ませば分かる)、
なんだかなぁ。私の読解能力が欠けているといったら、
それまでですが。

他方、この秋に、ガリマール社のアフリカ人作家
コレクション、Continent Noirから出た
"La route des clameurs"は一読の価値ありかな。
マリ人作家による小説は、最初は少年の戯言が続いて
少々手こずっていたけれど、
家族を守るために自分の意思に反しジハードに身を
投じていく少年の心理と行動が、飄々と、しかしユーモラス
にも描かれていて、架空の設定にはしてあるけれど、
ずっと真に迫っていて読み応えがありました。

これを読むと、マリもそうだけど、ナイジェリアとかの
なんちゃってイスラム過激派は、人々の根底にある
アミニズムを利用して恐怖を煽っているだけではないか、
という気もします。
その点で、単にイスラム穏健化教育だけでは
済まないような気もするのですが…。

マリにちょっと寄り道してしまったけど、
今抱えているリビア本が終わったら、いよいよ、
トルコ人ノーベル賞作家、Orhan Pamukに取りかかろうと
思います。まずは「雪」(とことんイスラム過激派を
追いかけています、^^;)、その後は「私の名は紅」
あるいは「イスタンブール」を読みたいなあ。
一週間ほど読書休暇がほしいです。


リビア月間

2014年10月13日 | 趣味
なぜリビアがここまで崩壊してしまったかを
よく知りたいと思い、乱読中。
1冊はチュニジア人有識者の研究本、もう1冊は
2011年の春、現地にいきなり飛びこんで、
NATO空爆と、海の物とも山の物とも
分からない暫定「議会」に正当性を与えようと、
当時のフランス大統領に進言し、彼らをいきなり
大統領府に連れて行っちゃったりした哲学者
Bernard-Henri Levyの回顧録(La guerre sans l'aimer)。

BHLはリビア、マグレブやイスラム教の専門家では
全くないのに、人々が殺戮されている!という
非常にヒューマンな気持ちにかきたてられ、
地域研究者や実務者からすると現場をかき乱すだけの
ような行動をあれこれ取っていたんだなぁ、と
リビアがますます混迷する中、感じます。

当時のサルコジ大統領や、また自分の後押し
により暫定首相等にも任命されたリビア人(後に行き詰り
退陣、元いたドイツにまた亡命)等とのやりとりが
具に書かれていてそれはそれで面白いのですが、
現地で「イスラム過激派なんて姿が見えない」と
言いきってみたり、BHLの下に集められた各部族の
首領達が、「フランス万歳、我々は国家統一に同意する」
と言ったのをナイーブに国家統一、民主化の始まりだと
サルコジに伝えてみたり、仏代表としてのクレディビリティも
何も与えられていないのに、あまりのやりたい放題っぷりに
驚きます。

他方、サルコジといえば、カダフィ資金(そしてカタール資金)
との黒いつながりも徐々に暴かれていて、そのような点は
当然ながらBHLの本では触れられていないので、
ジャーナリストが二人の関係を追った本も併せて読んでいます。

カダフィは、西欧社会、アラブ社会、そしてアフリカ社会、
それぞれの立ち位置(そして当然当時の世界情勢)により
評価が大きく変わる独裁者だと感じます。
あぁ、アラビア語ができればなぁ…

ノーベル賞効果

2014年10月12日 | 趣味
こちらは9月が新年度にあたるため、
出版社も秋に売れ筋の新刊をぞろっと
出してきます。

この秋はやたら村上春樹が目立つなと
思ったら、ノーベル賞効果を狙っていた
ようなのですね…

今年の受賞作家のなったModianiの本も
先日新刊が出たばかりで、売上はNo.1
でしたが、ノーベル賞が発表された日の
夜も本屋は何も張り出さず、フランスは
随分そっけないんだなぁと彼の新作の山を
眺めていました。

そして数日だった今日、本屋に行ってみたら
彼の本がきれいさっぱりなくなっていました。
数十年前の本まで注文が入っているようです。

出版元ガリマール社の社長も、出版不況から
少し立ち直れるのではと喜んでいました。
来週の月曜日はお休みなので、
ガリマール社直営書店の様子を見に行って
みようかな。

パリを舞台にした話が多いということで、
私も入手できたら読んでみようかなと思います。

歴史に興味を持つ

2014年10月10日 | みかどん
少し前にダンナが買ってくれた日本の歴史(漫画)、
第1巻と最終巻のみ持ってきたものを、みかどんは
最近一生懸命読んでいます。

オイルショックとはなにか、
テロリズムとはなにか。

また宿題で出てきたcroisade(十字軍)とはなにか。
また、同級生のアルジェリア系の男の子がなぜ
フランス人からのけ者にされているのか等・・・

子供に分かりやすいよう説明するのはとても
難しいけれど、みかどんはみかどんなりに
お友達との関係の中で「差別」「格差」を目の
当たりにして、色々感じているようです。

まぁ母親の仕事に左右されているだけかも
しれないけど。。。^^;;







Q&A 火山噴火 無料配信

2014年10月09日 | 趣味
御嶽山噴火のニュース、こちらでも断片的ですが
報じられていて、本当に大変な災害になってしまったと
辛い気持ちです。

東日本大震災が起こった際、火山噴火予知は地震に比べ
やりやすい(モニターしやすい)という説明がまかり通り、
つい先日、どこかの学会?(日本火山学会??)が
予知は容易ではないと声明を出した矢先の災害となって
しまったように記憶しています。

この夏、火山噴火小説(「死都日本」「富士覚醒」)に
嵌っただけに、火山のこともよく知りたいと思います。
丁度、講談社ブルーバックスでは期間限定で無料配信
しているとのこと、有難いです。
http://bluebacks.kodansha.co.jp/bsupport/kazan.html

無料配信には、著者の日本火山学会の意向があるのでしょうか。
理系は専門外なので知りませんが、「死都日本」が
ベストセラーになった時も、学会がシンポを主催したり
面白い試みをするところという印象がありました。

地震や放射線についても同様の取り組みがあるとなおいいなと…

フランス人の輪の中に

2014年10月06日 | みかどん
最近、フランス人のお友達からお誕生日会/お泊まり会に
招かれ、一体いつなのかよく分からないけど、
母子ともに喜んでいます。
今週の土曜は我が家でやったお誕生日会にも来てくれた
ハンガリー武官の娘の誕生日会。

フランス語の勉強も、当然間違いは多いけれど、
少しずつ自分で考えられるようになってきました。
まぁしかし難しいですね。
国語では直接目的と間接目的を習っていたり、
算数も相変わらず。日本だと 1 Km=1 000mで済むのが、
こちらは1Km=10hm(hectometre)=100dam(decametre)=1000m、
メートルの下はdecimetre(dm)、centimentre(要するにcm)、
millimetre(要するにmm)と余計な単位が入るので、
18kmをdamで表せとか見ると、私も思考停止になります。

課外授業のローラーを週末購入。
スケートをやっていたのでまぁなんとかできている様子。
クラリネットも音が出たと言って喜んでますが、
聞いてみたら「ぷぅ」という微妙な音。
音楽では魔笛を聞いて、夜の女王のアリアを上手に歌えた
らしくて友達にサインや握手を頼まれたとは本人の言。

この週末は珍しく、いつもと違うエリア(St.Lazare駅周辺に
新しく出来たモール)に出かけ、素敵な手芸屋さん(手芸雑誌の
お店、modes et traveaux)、FNACもとても充実していたし、
アクセサリーや雑貨を売っているClairesではハロウィーン用の
猫耳グッズ(首飾りとしっぽつき)、スパンコールのついた
チュールの短いスカートを購入。
手芸屋さんで色々と見て、柄にもなく、刺繍をしてみたいものだと
思いました。

今はリビア関連本、Gilles Kepel本、アル・カイーダ関連本、
そしてテロ担当予審判事の著作に埋もれています。フランスの
司法制度(日本もだけど)は全く知らないけれど、この予審判事は
これまでも何冊かベストセラーを書いていて、今回も寓話に
なぞらえた権力(大統領とか企業トップ)との闘いを描いた新刊が
非常に面白く、夜更かししそうです。
それにしても一体月にいくら本代に充てているのか。
帰国したら仏語の面白い本は気軽に買えなくなるので、
面白いと思ったものは迷わず購入。