みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

飛行機事故

2014年07月25日 | 仕事
明日の夜に帰国するため、職場で溜めこんでいた仕事を
片づけていたところ、今度はマリ北部?での飛行機墜落?
とのニュースが飛び込んできました。
乗客の半分はフランス人とのこと、夕方からノンストップで
情報番組が組まれています。

悪天候が原因ではないかと言われていますが、
ウクライナ上空での撃墜の直後でもあり、地域が地域なだけに
様々な可能性が排除できないとのこと。

墜落したと思われるのは砂漠地帯で、かつテロリストが
跋扈する地域でもあり、正確な情報を得ることも現場に
アクセスすることも非常に難しい。
フランスは早速ミラージュ2機を差し向けて墜落現場を
探しているようですが、広大な地域だけに未だ発見できない
ようです。

専門家の見解を聞いていると、対空ミサイルの射程圏外だし、
爆弾を持ち込むのもそんなに容易ではない由(ワガドゥグの
空港は何回か利用したことがあり、先進国並みではないけど
そんなにザルでもない印象)、何よりもテロであれば、
大きな標的ですし、テロリストが犯行声明をすぐに出すと
思うのですが、この地域で新たなテロ対策を
打ち出したばかりのフランスにしてみると、非常に過敏に
なってしまうキーワードが並んでいます。

素人から見ると、どんなところを飛んでいても
レーダーや衛星画像で捉えられていると思っていたのですが、
春のマレーシア航空の事故で、必ずしもそうでないらしいことが
見えてきたし、空でも空白地帯は意外にあるのですね。


一週間ちょっと家を空けるので、
そろそろ片づけとパッキングを始めます…

「異邦人」と殺されたアルジェリア人の視点

2014年07月21日 | 趣味
土曜日は蒸し暑い中、ルーブル美術館近くの
Gallimard社直営店まで本を物色しに行ってきました。

先日はみかどんと7区の同社直営店にも行き、社会科学系の
豊富さに満足して帰ってきたのですが、この書店は
さほど充実しておらず、しかし昔ながらの本屋さんの
雰囲気は同じで(全部木製の古びた本棚で、上段の本を取るためには
やや怖い木の梯子を利用)、1時間半ほど長居をして、
探していた本をようやく見つけてきました。

探していたのは、秘書さんから勧められた新刊、
"Meursault, contre-enquete"(Kamel Daoud, Actes Sud社)。
アルジェリアの新聞で(体制側からすると)物議を醸すコラムを
書いているエッセイストのようで、小説ははじめてとのこと、
でもこちらでも主要なメディアに取り上げられ、品薄なのか
なかなか見つかりませんでした。

カミュの「異邦人」で、主人公meursaltに殺された、名もない
アルジェリア人(「異邦人」では"Arabe"と言及されるのみ)の
弟の視点から、事件のその後を、アルジェリア独立戦争、また
現在のアルジェリア社会の様子をおりまぜて描いています。
秘書さんによると、「アルジェで育ち、アルジェリアにシンパシーを
持っていたはずのカミュが、なぜ被害者を"arabe"に留め、何の
意味も与えていないのか、興味深い」とのこと。

恥ずかしながらこの年まで「異邦人」をきちんと読んだことがなく、
原書も併せて購入し、まずはオリジナルから読み、その後
殺された側からの小説を読みました。

「異邦人」、私には得体の知れない小説でしたが、夕暮れから夜に
変わる空の色がvert(緑)とあったり、空の移り変わる色彩に関する
描写が印象に残りました。「どうでもいい」と思っている主人公が、
空を見ている時だけは素直に人間らしくなっているようにも感じます。
Kamel Daoudの小説は、淡々としたオリジナルとは異なり、抑圧された
怒りが前半を占め、少々読むのが苦しくなってきた頃に新たな展開が
あり、最後はmeursaultと似たような心情に至るように見えます。

ただ、前評判が高すぎたせいか、ノーベル賞作家と比べるのは
酷ですが、カミュを読んだ直後に読むと(アルジェリアに興味の
ある人を除き)ちょっと失望するかもしれません。
酒場でナレーターに管を巻きつつ語る、という手法が成功したのか
どうか…。アルジェリアの現実と重ねると、生きてくる演出なのかも
しれません。

とはいえ、声も名もないまま殺された人間(の家族の)視点から、
世界一有名な小説を捉え直してみる、という試みはとても斬新でした。
(被害者には名前もないため、自分の家族だと証明することができず、
何十年も些細な情報を探してきた家族が、自分の知らないところで
事件が小説化され、世界中で兄の殺害が知られていると知った時の
驚きを書いた下りは新鮮でした。
ただ、ここも、殺されたのはあくまで「小説」の登場人物であるのに、
その家族が「現実の世界で」フランス人を相手に語る、というような
書き方に少々混乱したのは私だけでしょうか…

言い古されたことでしょうけれど、
政府のプロパガンダが跋扈する国・地域の現状や、市民がどう
感じているのかを理解するためには、小説という媒体しかないの
だろうと改めて感じます(ネットも情報操作の場でしょうし)。


あとは、
イスラムの内部対立を分かりやすく説明した本、
Emmanuel Toddの、欧州、中東、アジアの家族システムに関する
超大作(750頁強)、
架空の独裁政権(シリアをモデル)を描いた小説、
Drone(軍用無人偵察機)とテロリスト掃討作戦について倫理的に
考察した本、
を買いこんできました。

先日買い込んでしまったBoltanskiの超大作も手つかずだし、
専門分野の本も山積みですが、この夏は少しイスラムの勉強を
したいと思います。

東京にいる時は、仕事とみかどんの学校で忙しすぎて、
仕事で必要な本や論文以外、まったく読む暇がありませんでしたが、
こちらに来て、日本には入ってこない色々なジャンルの本を読む
機会が出来て良かったです。

みかどん 寂しいのかな

2014年07月21日 | みかどん
みかどんが帰国して4日目。

昨年は毎晩深夜まで泣いて両親も困ってしまい、
今年は泣かないで頑張ろうと励ましたところ、
泣かないで頑張っているようですが、毎晩電話がきます。
時差ボケかそれとも寂しいのか…

いずれせよ、「泣かないように」と言われたことを
すごく意識して我慢させているのかな、とも
気になってしまいます。

特にこちらに来てから
みかどんには色々と我慢させることが多く、
本人も相当抱え込んでいるのではないかと少し心配。
得たものも多いのですけどね。。。


パリで単身

2014年07月19日 | みかどん
みかどんは無事帰着。

私は来週金曜夜に帰国するまで、10日近く
久しぶりに単身生活を送ります。
昨年夏も確かみかどんだけ日本に帰したのに、
私は調査でマダガスカルに入ってしまったもので、
パリでしみじみと単身生活を送るのは
今回が初めての経験。

日々、どんなに仕事を中心にしていても、
実はみかどんの予定を軸に生活を規定していたか、
改めて驚いています。

夜はどうしても早く帰ろうと思うし、
せこいようですが、帰宅途上いつもその日の
シッター代を計算して赤字だと少々凹み。
今はどんなに残業していても待たせる人がいない。

また金曜夜は必ずシャンゼリゼで待ち合わせして
夕食+本屋に行く習慣にしているので、
今日はそれもないことに気づき愕然。
週末も、大抵は買い物に回しているけれど、
みかどんがなるべく好きそうな場所を選定しているので、
この週末はそのような縛りもなし。

家族がいないのって寂しいものだとつくづく思いました。
ダンナも、我々二人がいなくなって、こんな気持ちに
なったのかな?と聞いてみたいです(そこまでウェットでは
なさそうだけど)。

パリは今日は真夏日で、日中はあまりの熱風に
アフリカにいるような感覚に。
ただ、明日は雷雨で涼しくなるようです。
めったにない機会なので、天候は悪くても、
gallimard社の書店に行ってみようっと。
あと、できればカフェに陣取って読みたかった本を
集中して読みたい。溜めてた仕事も片づけたいし。

はじめての一人旅

2014年07月17日 | みかどん
今週末より始まる日本の小学校のプール開放にあわせ、
みかどんは一足先に一時帰国。
私はどうしても仕事が抜けられず(同じ時期に休暇を取る
同僚がOKしてくれなかった)、10日ほど遅れて帰国予定。

日本までの往路、一人旅で不安に思っていたら、
友人家族がちょうどhome leaveで帰国するからみかどんも
連れて行ってあげると有難いお申し出を頂き、
先程友人一家と空港で落ち合い、見送ってきました。

友人がケアしてくれるとはいえ、パスポート、航空券、
何かあった時の連絡先リストは肌身離さずポシェットに
いれていくようにしつこく教え込み、
また最近は着陸15分前になると吐いてしまうことが多いので、
吐き気止めを飲み、また必ず袋を膝の上にスタンバイして
おくよう繰り返し確認。

パパ代わりの巨大リラックマを抱えて搭乗ゲートに消えていきました。

友人一家は英語メイン+子供達はフランス語+日本語も通じるため、
着任当初は身振りでコミュニケーションをとっていたみかどんですが、
今日は怖気づくことなくフランス語でどんどん入っていって、
頼もしいなと思いました。

英語が苦手な私は、英語ネイティブの家族の中に入るとどうも
リラックスできないので…みかどんはそんな苦手意識とは持って
いないようなので、このまま変なコンプレックスを持たないで
ほしいなと思います。

日本では父がお迎えに来てくれる予定。

さて、12時間のフライト、どうしてるかな。

私は10日ほどパリで一人。なんだか寂しいです。

同僚と飲み歩きたいとも思わないけど、せっかくのパリの夏、
たまには同僚と素敵なテラスにでも行ってみようかな。
あとはひたすら溜まった仕事の整理と読書。
また、みかどんがいるとゆっくりできないGallimard社の本屋、
アフリカ研究専門本屋で土曜日は終日過ごそうと思います。

14 juillet

2014年07月15日 | みかどん
今日は革命記念日。
今年のテーマは「第1次世界大戦100周年」。

来年の夏はおそらく日本に戻っているので、
今年は大奮発し、
朝のシャンゼリゼでの軍事パレードと、
夜の花火をそれぞれ眺望できる場所を予約。

朝はシャンゼリゼのKusmi Teaのティールームで、
9時過ぎに一番乗りして朝食を頂き、
10時35分からのパレード開始を待ちました。

軍事パレードには軍の他、警察/憲兵隊、消防士等が
参加。面白いと思ったのは、消防士が前を通ると、
沿道から大きな拍手が沸き起こり、それは車両のパレードに
なっても一緒。地域に密着してお世話になっている人たち
へのシンパシーが高いのだと印象深かった一面でした。

昼にパレ-ドが終わり、いったん帰宅して
夜に備えて昼寝。

夜の花火は、パリ唯一の高層ホテルの
最上階バーから同僚と観覧。
花火のテーマは「戦争と平和」。エッフェル塔自体に
花火を仕掛けていたようで、とても迫力のあるプログラムでした。

革命記念日が終わると、パリの大人達も一気に
夏休みモードに入ります。

みかどん「議員ってなに?」

2014年07月08日 | みかどん
みかどん、ネットで検索できるように
なっていました(多分祖祖父が教えた)。

今、PCの前を離れていたら、「ふなっしー劇場」が
画面に出ていたので、ふなっしーなんて検索しただろうかと
不思議に思っていたら、「私が見つけたの」と。

ここ数日は、いけないと思いつつ、二人で
某号泣県議のMAD画像をあれこれ見ては大爆笑。
父や夫は「そんなもの見せるな」とやや不愉快そうですが、
あの会見をハウスミュージック風につくりかえてしまったり、
普段見ない世界だけに、すごい人たちがいるんだなと
感心してしまいます。

私のお気に入りは、ダブステップ。
昨日から、県議の号泣とふなっしーの叫び声が頭の中から離れません。

みかどんのお気に入りは、ファーファ(洗剤のクマ)のCMに
会見の様子をかぶせたものと、機関車トーマスver.
でもリミックス系も気にっている(子供のくせに渋い)。

つい、ムネオハウスもググって見てしまった。

みかどんは「しょうしかもんだい、こうれいしゃもんだい、
うわーひゃっはははー」「やっとぎいんになれたんです!!」
等、セリフの一部を意味が分からないまま覚えてしまい。。。

どうやら、他の日本人のお友達の家でも、両親が大笑いして
PCを見ているのだそうです。
今日の会話は「ののむらぎいん知ってる?」「知ってる!」。

県議に加え、一連のムネオハウス動画まで見た
みかどんが「議員って何」と聞くので、説明に少々
困りますが、先日、こちらの国民議会に行った際、
ショップで子ども向けに議会の役割等を説明した
アクティビティブックを買ってきたので、この夏は、
フランス革命から説き起こして教えてみようかと思います。
革命のことは、なんとなく知っているので…

CE2(小2)終了

2014年07月08日 | みかどん
長かったようであっという間の一学年も終わり。

今週から2ヶ月間長い夏休みに入り、
みかどんは9時前から18時まで、小学校付属の学童に行きます。

思えば、通い始めた頃は、仏語もおぼつかないし、
お友達もできないだろうということで、学童には敢えて入れず、
いれても最初の頃は少し寂しそうにしていたけれど、
今は楽しんで行くようになり(学校もだけど)、
子供の適応能力の早さに驚きます。