みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

絵本choco et gelatine(チョコとゼラチン)

2014年10月14日 | みかどん
みかどんに、とてもかわいい大型絵本を購入。



単なるお菓子が主人公の物語と思ったらかなり深い内容。
これは主人公の一人、ゼラチン。
相手のチョコは下の製造ラインで働いてます。



二人は好きあって、結婚して家の中では幸せに暮らすのですが…
外では二人を阻む障壁がありました。分かるかな?
ゼラチン(ピンク)バスの前部分、ビスケットの横に
悲しそうな顔をして座っているのですが、この図では見えません。
チョコはというと・・・



裏表紙にひっそり、Amnesty International協賛と
書いてあり、なるほど、そういう趣旨かと呻りました。



マリ北部を描いた小説を読む

2014年10月14日 | 趣味
仕事上、昨今のマリ情勢については
殆どの本(仏語のみ)を斜め読みしてるけど、
国土の半分がどうジハーディスト/武装集団に
占拠され、シャリア法の下で人々がどのように
極限状態の中で過ごしたのかを描いた小説も
2冊読んでみました。

最初に出たのは、アフリカにも造詣が深く、
以前もマリの小説を書いた仏人エッセイストの小説。
思わずネームバリューと宣伝につられて読みましたが、
どうしても、主人公のマリ人肝っ玉ばあちゃんの姿の
陰に仏人のアングルが見え隠れしてしまい、
再度読み直す気にはなりません。
いくら肝っ玉ばあちゃんに特別な能力(遠隔聴力?)が
あるにしても、首都で耳を澄ませば北部のジハーディストの
動向が分かるなんて、人間諜報機みたいなプロットに
ちょっと興ざめ。小説なのに、仏軍戦闘機の出陣まで
入れているので(それが耳を澄ませば分かる)、
なんだかなぁ。私の読解能力が欠けているといったら、
それまでですが。

他方、この秋に、ガリマール社のアフリカ人作家
コレクション、Continent Noirから出た
"La route des clameurs"は一読の価値ありかな。
マリ人作家による小説は、最初は少年の戯言が続いて
少々手こずっていたけれど、
家族を守るために自分の意思に反しジハードに身を
投じていく少年の心理と行動が、飄々と、しかしユーモラス
にも描かれていて、架空の設定にはしてあるけれど、
ずっと真に迫っていて読み応えがありました。

これを読むと、マリもそうだけど、ナイジェリアとかの
なんちゃってイスラム過激派は、人々の根底にある
アミニズムを利用して恐怖を煽っているだけではないか、
という気もします。
その点で、単にイスラム穏健化教育だけでは
済まないような気もするのですが…。

マリにちょっと寄り道してしまったけど、
今抱えているリビア本が終わったら、いよいよ、
トルコ人ノーベル賞作家、Orhan Pamukに取りかかろうと
思います。まずは「雪」(とことんイスラム過激派を
追いかけています、^^;)、その後は「私の名は紅」
あるいは「イスタンブール」を読みたいなあ。
一週間ほど読書休暇がほしいです。