みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

STAP(フランスでの報道)

2014年04月06日 | 博士
最近、こちらの同僚達と密かに盛り上がっているのが
STAP論文(?もう論文じゃない?)の行方。
1月下旬、日本で華々しく報道された時は、
フランスではニュースにならなかったけれど、
ヤフーのヘッドラインで否応なく様々な進展があったことを知り、
研究者の端くれとして、どうしてすぐに分かるようなコピペとか
不正をしちゃったんだろうと不思議でなりません…。

リケジョちゃん、そんなにSTAP細胞が存在するというのなら、
おかしな振る舞いばかりしないで、なぜ数々の疑問に
「研究者として」冷静に答えないのだろうと不思議に思います。
自分の研究成果、どんなに稚拙で間違いがあったとしても、
まずは論陣を張るのが研究者ではないかと…。
それができない時点で、そもそも、研究者としての
能力・実力がなかったからじゃないのかと思ってしまいます。

さて、たまにこちらで読んでいる一般向け科学雑誌Science et Vie
最新号に、"Cellule Souches: elle aurait trouve le bain de
jouvence universel"(「彼女は若返りの元を発見したようだ」)
と題し、割烹着&フルメイクで実験中?の小保方氏の写真とともに、
見開き4頁の特集が組まれています。
記事は「3月上旬現在、誰も再現に成功していない」としつつも、
「ほんのちょっとした刺激で万能細胞が作り出せるのならば…」と
こちらの研究者も大いに期待している論調。
この雑誌は、この後の一連の騒動も当然報じることでしょう。

まぁ、科学の世界はこういうのも少なくないでしょうから、
one of themとして一般人の記憶からはあっという間に忘れ去られると
思いますが、あのインパクトのある服装等が、却って仇になったような
気がしてなりません。薄化粧で普通の白衣だったら、顔写真の
代わりに研究成果の画像等が紙面で紹介されるだけで済んで、
自分の顔が全世界に出回ることもなかっただろうに…。

昨日(4月4日)、主要紙のひとつLe Figaroは、
「若い日本人生化学者、不正と剽窃の疑い」として、
小保方氏のアップの写真と共に先日の理研の調査結果を報じています
(ここでも、不正があったと指摘される画像の写真ではなく、
彼女の顔がどーんと載っているのが興味深い)。
ちょうどフランスは内閣改造真っ最中、なのに紙面の一部を
割いているから、やはりこちらでも大きな関心を持って
受け止められているのでしょう。


優秀なポスドクがなかなか研究職につけない中で、
こういう人に税金が投じられていたのかと思うと、驚き呆れるばかり。

数年前に話題になった、トルコ人の自称宇宙飛行士、東大から学位を剥奪され
解雇されたとんでもない学歴・職歴・業績詐称の男性を思い出します。
この男性の詐称っぷりはスゴイ。
ここまでホラがふける(あるいは自分で思い込める)能力はどこで作られたのか。

はじめてのゼミ発表

2012年06月25日 | 博士
土曜日ははじめてのゼミ発表でした。

まずは研究計画書を話すことにしていましたが、
仕事などが忙しく、寝る前にPh.Dを取得した友人から頂いた「博士号への道」を
読みながら頭の中であれこれ組み立てるだけで、文献レビューなどが全く
できないまま一夜漬け。

発表直前までpptを作り、慌てて研究科内のメディアルームに駆け込んで
印刷・コピーに走ったところ、気合を入れて履いた9センチヒールのかかとをポキリ(涙)
なんとか本体とかかとをつなぐ釘(?)は抜けていなかったので、
だましだまし歩きながら演習室に到着。

集中砲火にはなりませんでしたが、たぶん、それ以前の状態なんだと思います。
皆私が何をやりたいかがわからなかったのでしょう、
厳しいコメントが相次ぎましたが、
自分の書いたものに厳しいコメントが付けられるのも
大分場数を踏んできたせいか、
これから頑張らなくちゃな~、と比較的前向きです。

どんな発表であっても突っ込みってあるものなんですね、というより、
突っ込みを通してどう自分の主張を説明・展開できるか、が問われるので
私はそこも全然弱いなぁと感じました。
突っ込まれると、そうかもしれないと折れてしまう(笑)
折れてしまうくらい、まだまだ仮説もデータも不足しているということです。

それにしても、出願する前から、
「経済寄りの視点を社会学寄りに持っていかないと」と言われ、
自分でもモヤモヤと悩みつつ研究計画書を作り直してみましたが、
指導教官からは一言、「社会学、文化的要因が欠落しています」と。

指導教官も、時間をかけて色々なヒントを下さいました。
やはりたまには指導教官の授業に出ないといけないなぁと反省・・・

さて、ゼミ発表を終わらせてかなり一息ついたので、
今週は放置しておいたことをどんどん片付けていこうと思います。

なんとか合格?

2012年03月05日 | 博士
週末は博士課程入学の2次試験(面接)があり、
妙にあっさりと終わってしまったので、これはどちらかな~と
思っていましたが、先ほどサイトで受験番号を確認したところ、
どうやら合格した様子です。

はー、博士進学を思い立ってから(2010年5月)今日まで長かったけれど、
今回は一番いい加減な準備(ひどいレベルの研究計画書を2度も差し替えた!!)
だったので、選考基準は何なんでしょうね。
やはり、残念賞となった国内最高峰T大は簡単に入れない、ということなんでしょうか…。

というわけで、この春から、またもや母校に戻る予定です。
学生時代から馴染みが深く、3年前まで住んでいた場所でもあるから嬉しいです。
大好きなカフェもあるし。

春休みにニースで開催されるスケートの世界選手権にみかどんを
連れて行くかと妄想したりしていましたが、その費用は博士の方に回します^^

母子ともに4月からのお勉強がんばります。
もちろん、仕事と家事との両立もですね。最近家事出来ていないので…





無理やり出願 その2

2012年02月20日 | 博士
今日は朝1時より起きて、大学の方のレポートの仕上げ。
朝なんとか同僚にメールで送付した瞬間から、しばし寝て(?)いました。
あまりにもよれよれだったので、1時間ほど睡眠をとってから出勤。
疲労回復にはRed Bullがよいと、先日現地コンサルに勧められたのを
思い出し、コンビにでsuger freeを買って飲んでいます。

今日締め切りの別の作業もあるので、到底無理だと思っていた研究計画書の差し替え。
ダンナに「もう出願取り下げていいかしら」とグチグチと泣きついたら、
「下手な鉄砲・・・」と励まされ(?)、先日出した計画書の「企業」を「地域」とか
「コミュニティ」とか、「技術移転効果」を「エンパワーメント」という言葉に
置き換え、無理やり社会学的な内容に仕立て直し。
まぁ突貫工事なのでひどい出来だけれど、出すだけでも出そうと思って
バイク便でお願いし、先ほど届けて頂いたとの連絡がありました・・・
さぁ、これで大学院の方で受理してもらえれば、受験票が来ます。
そしたらこの週末に1次、そして来週末に2次。

まだ続きがあるとはいっても、1月から続いた出張前後のドタバタはこれで一応収束かしら・・・
今晩からまともな時間に眠れそうです。
ここのところ、ひっつめ&殆どすっぴん(眉だけ書いてる)&殆どユニクロという
ひどい有様でしたが、あまりにも忙しいと自分の外見ってかまわなくなるものですね。
かろうじて、皆で外出した昨日だけは髪をおろし、久しぶりに化粧をしようと
したら、そこでファンデーションと口紅が切れていることが分かったくらいなので、
ダンナは一緒にいたくなかったと思います・・・

女性の平均寿命は延びていると聞きますが、
こんなぺースでやっていたらあと20年くらいでへたってしまうのではないかしら。
いやいや、みかどんが働くようになったらシッターを必要とするでしょうから、
それまではなんとか頑張らなくては。

今晩からヨガやろう・・・

あと、卒園式の前に美容院に行こう・・・
去年の受験直前にはセットのために足しげく通ったのに、
あれからさっぱり行っていないので髪もボウボウ。

無理やり出願

2012年02月08日 | 博士
みかどんのことで悩む一方、
今日(昨日)消印有効の出願書類もなんとか
作って送ろうということになり、
夕方早退してきてくれたダンナとバトンタッチして
大学に篭りました(とはいえ、雑務で結局
出願書類に取り組めたのは21時以降)。

23時50分くらいには郵便局に受付前にいたいので、
逆算すると職場を23時半には出ないといけない。
とにかく研究業績やら研究計画書を作り始めたけど、
やはり研究計画書の4千字が埋められず
出願を諦めようかとも思いましたが、
入試窓口からは、不備の書類があってもそこで
はねない(事務局から不備があると連絡して、提出を待って
受理してくれる)と確認を取っていたこともあって、
とりあえず今出せる中途半端なものを送ることにしました…。

とはいえ、明日の午前中には差し替えを速達で送りたいので、
今晩も徹夜でなんとか計画書を作ってしまいます。
今回は、メンターが一生懸命お世話をしてくださったので、
そのご厚意になんとか応えたいし。

その間にも、上の教授からは矢継ぎ早に色々と指示が
飛んでくるし、アシスタントの人たちからも細かな質問が
どんどん送られてくるし、もうパンク寸前。
ここのチームで働くということは、24時間戦える人では
ないと無理なのではないかしらと改めて感じています。
当然子持ちの女性なんか無理…(育児を全て人任せに
できる人であれば両立は可能でしょう)

改めて、ここはあとマックス1年だと思いました(決心)。
新たなキャリアに踏み出すためにも、頑張って今度こそ
博士入らないと…いや、入るだけでは何にもならないのだけど
せめて入口に立たないと。

また午前2時半。
明日は午前中の2時間くらいしか仕事ができないので、
今晩が勝負です。


3度目の正直となるか

2012年02月07日 | 博士
昨晩無事に戻りました。

南アと香港の乗り継ぎラウンジでひたすら仕事をして、
空港で買った本(Chocolate Nations; Living and Dying for
Cocoa in West Africa)も頑張って読んで、
戻ったら買いためた本を読みつつモザンビークのペーパーを余裕を持って
書きたいと思っていたけれど、なかなかそうはいかないのですかねぇ。

ちなみに、Chocolate Nationsは最近よくあるチョコレート生産国の
農民の窮状を訴えて、Fair Tradeを勧めるその手の本から思っていたら、
ちょっと視点が違っていて面白かった。
それにしても、ガーナ・コートジボワールのココア生産者達の窮状を
読みつつ、機内食のデザートで出されたハーゲンダッツの蓋を
あけると、珍しくチョコレート味で、とても複雑な気持ちになりました。
カカオ発祥の地で飲み物として流通していた中南米と違い、アフリカの
生産国ではチョコレートは全く通常の食生活の中に組み込まれておらず、
収穫に携わる農民・子ども達が味わうことはおそらくないのです。
カカオにまつわる危険な利権構造、そしてセクターの複雑な構造、
原材料があるんだからなんとかして現地で生産できるようにすればよい、と
ナイーブに思っていた私の甘い幻想は見事に打ち砕かれました。
とはいえ、一生懸命現地で製造しているWallace's Omanhene、オマンヒニ
というブランドは日米のマーケットに入ってきているようです。
http://www.pappanino.com/omanhene.htm 
現地生産なので高いのは仕方ないか。


とまぁ余談はさておき(むしろ以下が余談かも)、

私の行く先をいつも心配してくれているメンター(?)の一人が、
出張中に「自分のかつての指導教官の下で博士を取れば」とメールを下さり、
ネット環境の悪い中で必死にサイトを見たところ、その締切が明日…
流石に帰国直後に2日で研究計画書や他の出願書類を揃えるのが
難しいと返したのですが、
「この一日あるだけでも良かった。運命を感じます」との
励まし?プレッシャー?を頂いて、いつものごとく、今晩の
消印有効まで粘るかと思いなおしました。

研究計画書のでっち上げもしんどいけど、学士と修士の修了証明書、
成績証明書もどこかにいってしまったので下手すると明日2大学を
回らなくてはいけないし、おまけに10数年前の恥ずかしい修士論文が
見つからず、実家でも慌てて探してもらったけれどあったのは
最終稿の前の赤だらけのものだけ。
二度と見たくない恥ずかしい論文なので放置しておいたけれど、
これがないと出願できない大学が多いので、真っ青になりました。
なんせ大昔なので、データもフロッピー(笑)に保管していたし、
それも一体どこに行ってしまったのか。
両親とダンナを巻き込んでひと騒ぎし、もう諦めた瞬間に
自宅の棚からぽろっと出てきて、こんな出来の悪いものでも
コピーを数部取っておかなければいけないと痛感。

明日の午後はおまけにみかどんの小学校の保護者会があります。
明日は子連れなので、幼稚園から引き取って、そのまま
小学校に。そして幼稚園は朝から園外保育で私服登園&お弁当持ちと
いつもよりハードルが高く、卒園アルバム代とDVD代、先月の
給食代もおつりなしでびしっと揃えて持っていくことも
考えると(本当に些細なことだけれど…)、
これで私が徹夜をしたら朝には幼稚園に連れていけないのでは?と
不安でいっぱい(幼稚園行ってくれないと、仕事&出願準備ができない)。
ダンナは用事で実家に行っているので、起こしてもらえないし…

こんなに無理して出願するのは諦めようかなぁとも
思うのですが、今回の出張中、ますます、次のステップを
考えようと思ったこともあって、いや、ここはなんとか
粘って頑張るべきかと悩んでいます。。。

悩むくらいなら研究計画書を書け!と思うのですが、
急にでっち上げられないので困ってます…
やりたいテーマも絞り切れていないし、
知っている方の指導教官と思うと、変なものは出せないし…

あれ、もう2時です。
さて出願できるかどうか。


帰宅してから半分パニックに陥る私を見て、みかどんはニコニコと
寄ってきて「ママが大変な時はみかどんが励ましてあげるからね」と
優しい一言。
「一緒にお祈りしよう」と言うので、少しだけ心を落ち着けて
二人でお祈りしました。
みかどん健気です。