当たり前のことですが、命の危機には怒らなくてはなりません。
アンガーマネジメントとかありますが、怒るという感情は危機回避のために生命が持っている本能なので、この点において怒りを抑えるのは間違いと言えます。
命の危機に笑っていると不気味ですが。
人種差別によるデモの原点は、感染症による死者が白人よりも黒人のほうが多い。
そこに白人警官による黒人制圧の衝撃的映像が公開された。
黒人の命が軽んじられているのではないか?
この生命の危機がデモにつながる。
世のすべての人がガンジーのような無血主義ではない。
ガンジーが全く無策で無抵抗主義を貫いたとは思えないし。
無抵抗で自身の命の危機を呈しても、あるいは身を呈したほうが支持を得られ、最終的に主張が通れば勝ちなのだとすれば、相当な戦略を練っている。
アンガーマネジメントの本質は、怒ることのデメリットとメリットをしっかりと考え把握して、必要なときには怒るけれど、必要なければ怒らないという戦略であると思う。
だから、
「怒らない人が優しく厳しくない」
とは、到底思えない。
逆に、
「怒る人が厳しく優しくない」
わけでもない。
これは一次的な感情論では片付けられない。