ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

或阿呆の一生

2018-02-23 23:12:17 | Assist
「頭おかしいから」
というご老人に出会う。

頭おかしくない人間がいるのだろうか?
人はそれぞれに得意な面と不得意な面がある。
どのような大天才であれ、どのような天才実業家であれ、どこかおかしい。

もちろん介護度の審査は厳密に行われる。

それでも、自分をもって「頭がおかしい」と断言できるということは、つまり真実を説いているわけでおかしくはない。

人々はそれぞれにどこか違った特性を持ちながら、複雑に関わり合い生きている。

それは何もおかしくない。


ちなみにタイトルは芥川龍之介の小説からだけれど、これもまた真実である。

人は皆阿呆であり、恥多き生き物だ。

泣きわめき、局部を露出して、糞尿を撒き散らす恥を、生まれてすぐに晒している。

かと言ってそれは恥じることではなく、生きるために必要な本能的行為でもある。

そしてまた、生まれてすぐの状態が一番清らかで尊い。

人の社会に関わることで、すぐに欲に汚れるとともに、生きる手段を見出していく。

「或阿呆の一生」はすべての人に当てはまるということでもあるとともに、「天才」もすべての人に当てはまる。

結局のところ、五十歩百歩で変わらない。
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