ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

灯油エンジン

2017-10-08 03:26:38 | Technics
ガソリンスタンドに行くと、

・ハイオク
・レギュラー
・軽油

と書いてある。

上から順に値段が高い。

石油精錬の工程による区分けだが、一般的にオクタン価が高いと、燃焼エネルギーも高い。

環境問題と燃費競争のおかげで、走行距離に対する燃料費は格段に低くなったものの、ハイオクよりもレギュラーを入れるのが、庶民的な懐事情。

ガソリンスタンドにも書いてありますが、ガソリンエンジンに軽油を入れると、最悪車が壊れます。

逆もまた然りで、ディーゼルエンジンにガソリンを入れても同じ。

燃焼方式が異なるためと、触媒浄化作用が壊れてしまうので、車検を通らなくなるので、動いても走ってはいけない車ができてしまう。

それを直すぐらいだったら、車を買い替えたほうがいいぐらい。

ところが、さらに低い値段で売られているものが、

・灯油

です。

もちろんこれを今の車にぶち込むのは、上記と同じように、廃車覚悟の勝負なのですが、JAFが平気でぶち込むときがあります。

冬場のディーゼル車。

軽油は凝固温度が高いので、冬場のスキー場などにディーゼル車を放置すると、凍ってしまう。

灯油は凝固温度が低いので、かんたんには凍らない。

軽油が凍ってしまったときに混ぜるのが灯油。
JAFは平気でやりますが、一般人がマネすると、廃車の可能性が高いので、おすすめしません。


灯油でエンジンは動かないの?

実はあります。

灯油は別名「ケロシン」といって、ケロシンエンジンは戦後すぐにありました。

もっとも、内燃機関として、木炭よりもエネルギーの低い「白炭」を使ったエンジンもあったぐらいだし、効率の悪い「外燃機関」の「蒸気機関車」も未だに走っているのだから、エンジンとして使えないわけではない。

トンネル内でのススまみれは、覚悟する必要もあるけど。

最新鋭のエンジンでも、実はケロシンが使われているんです。おなじみの、

・ジェットエンジン

タービン圧縮方式エンジンですが、精錬された灯油です。

炭素をうまい具合に酸素と結びつけて、水蒸気と二酸化炭素に変換しているから、ススは見えないけど、ケロシンエンジンです。

実際、ホンダの発電機エネポなど、カセットコンロのボンベで動く発電機もあるわけで、問題は、

・排気ガス
・熱量

で、それをどう変換するか?で、エンジンが決まってくる。

そこで仮に、

・どんな燃料でも動くエンジン

を考える。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンは核エネルギーエンジンなので物騒だからさておき、燃焼エネルギーとしてなら、相当いろんなものがエネルギー源となる。

・プロパンガス
・メタン(メタンハイドレート)
・ブタン

結構日本にもある。

ヒマと手間があればつくりたいなぁ。

そうそう。

・水素エンジン

も、できないことはないとは思っています。
腐食反応の問題と、シールが問題。

さてさて。

注記
オクタン価はノッキングを起こさない指標です。
急激に燃焼しないことで、熱エネルギーを運動エネルギーに効率的に変換する。
結果的には燃焼エネルギーを向上はさせます。
コメント
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