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凱旋門賞 2010

2010-10-04 15:14:27 | 競馬(海外)
日本馬2頭が出走した、今年の凱旋門賞は、
重馬場のコンディションで行われ、
今夏、宝塚記念で、
ブエナビスタ等を降して勝った、
蛯名騎手騎乗のナカヤマフェスタが
勝ち馬と頭差の2着と健闘。
武豊騎手のヴィクトワールピサは7着(繰上げ)。

勝ったのは、
今年の英国ダービー馬のワークフォース(WORKFORCE)
勝ち時計は、2:35.30

ワークフォースは、デビュー3戦目のダービーを、
1995年にラムタラが作った記録を
1秒近く更新する2分31秒33で、7馬身差で圧勝し、
その時点で、凱旋門賞の1番人気になっています。

しかし、その後、
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは、
5着という、精彩を欠いた結果を残していました。
凱旋門賞は、この馬にとって、5戦目でした。

ワークフォースの父は、
エイシンフラッシュと同じキングズベストです。
つまり、同じ年に、
日本と英国のダービー馬を出したってことになります。

キングズベストの父は、
先ごろ種牡馬引退を発表したキングマンボ(Kingmambo)。
血統的には、ワークフォースも、
ジャパンカップでも、活躍出来そうな感じはしますね。
来るかどうかは別ですけど・・・(爆)。


さて、
2着のナカヤマフェスタですが、
宝塚記念を勝った時は、
やや恵まれた的な見方をする向きもありましたが、
陣営は、それ以前に、
凱旋門賞挑戦を念頭においており(予備登録済み)、
すでに、エルコンドルパサーという経験から、
ナカヤマフェスタのロンシャンへの適応を見ていたはずで、
そういう意味では、
宝塚記念で、ブエナビスタ以下に完勝したことは、
陣営にとって、大きな自信に繋がっての、
今回の挑戦、結果となったのでしょう。

経験した者で無ければ判らない、
いわゆる「相馬眼」を持った二ノ宮調教師は素晴らしい。

海外への挑戦は、あくまでも「馬場適性」であると、
オイラは考えますので、
ある程度の成績の馬(重賞級)であれば、
GⅠを獲っていなくても、可能性はあると考えます。

世界の最強馬が、日本で勝てないように、
日本の最強馬のみが、世界に挑戦するのは、
大きな間違いであると、思います。
日本で、3番目、4番目、あるいは10番目でも、
馬場が合えば、勝てるはずなんです。

スプリンターズSの勝ち馬、ウルトラファンタジーは、
まさに、そう言う例えになるでしょう。

とにかく、
2度凱旋門賞に挑戦して、2度とも2着なのですから、
確実に何かが見えているはずで、
もし可能なら、その相馬眼を持って、
今後の挑戦への手助けをしてもらいたいものです。

また、
ナカヤマフェスタの父ステイゴールドは、
現役時代も海外2戦2勝と、相当の適応を示していました。
産駒もヨーロッパ競馬に対応出来るということで、
人気馬でもありましたし、ますます注目されるでしょう。
ただ、産駒のほとんどが、小さく産まれるという欠点は、
ある意味致命的なのですが・・・。


そして、
ヴィクトワールピサの挑戦も、立派です。
オイラが見る分には、
まさに皐月賞のようなレースが持ち味の器用な馬で、
ダービーや凱旋門賞のようなレースには向いていないと、
感じてはいました。

マスコミも、斤量的に優位な3歳馬であるこの馬を、
持ち上げていたことも、一理あると思います。
(武豊騎手の存在も、かなり影響している?)

3歳馬の挑戦ということでは、喝采を送りますが、
やはり、皐月賞馬よりは、ダービー馬の方が、
こと凱旋門賞挑戦ということでは、適性があるように思います。

また今回、
どちらの馬も、前哨戦を使って、本番に臨んでいます。
そのあたりも、勝ちに行くためには、必要なのではないでしょうか?


そういう意味では、
凱旋門賞に先立って、
アメリカのベルモントパーク競馬場で行われた、
フラワーボウル招待に出走したレッドディザイアは、
3着という着順でしたが、勝ち馬とは僅差でしたし、
本番に期待の持てる内容だったと思います。


最後に、
あえて言うなら、
ブエナビスタの
ドバイ・シーマクラシックでのレースを見る限り、
まさに、凱旋門賞には、うってつけのパフォーマンスです。
是非、挑戦してもらいたいものです。

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