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奇面組の思い出(その9)

2006-02-14 21:38:51 | アニメのお仕事
さて、今日の話は、話数で言うと確か第33話かな?
(#31だったかも。。。)
林間学校だか、臨海学校だかの話です。

この回は、30分で1本のストーリー。

で、オイラのネタの内容は、作画に関することです。

丁度、ストーリーも大詰めを迎えたカットナンバー308・・・。

豪君がスイカを切るシーンです。
このシーン、原画の段階では、かなり長いカットだったのです。
絵コンテでは、多分8秒ぐらいだったのですが、いざ原画が上がってみると、12秒ぐらいのカットになってました。
というのも、絵コンテの絵自体がいい加減に描いてあって、原画打ち合わせでは、「おまかせ」だったのです。
つまり、アニメーターさんに、「好きに描いて下さい」ってことです。
結構困る人もいるのですが、乗り乗りで、描いてくれる人もいます。

で、この時のアニメーターさんは、知る人ぞ知る「サムシング吉松」氏(笑)。
「アニメディア」などで、ご自身のコラムも持ってたので、30代ぐらいのアニメファンなら知ってるかも? ちなみにオイラも「ネタ」にされたことがあります。

まあ、それはさておき、
描いてくれた原画の内容は、確かに面白かったのです。
しかしながら、ちょっと残虐な表現がありました。

実際、撮影まで作業は進んでいて、そのラッシュフィルム(チェック用の棒焼き)を見たときは、クオリティの高さに驚いたのですが、とてもTV局の許可が下りる内容ではありませんでした。
オイラの初めての「ダメ出し」です。
赤ちゃん姿の零君(だったか?)の頭に包丁が突き刺さる、というものでした。

まあ、オイラが「ダメ出し」しなくても、直してくれたんじゃないかとは思うんですが、ひょっとしたら、また「受け取れないね」なんて、プロデューサーT氏に言われていたかも・・・(爆)。

放送されたものは、尺(秒数)を調整して、作画したものが無駄にならないように、工夫して完成させたものです。
ですから、この残虐な絵も一応入っていますが、1コマだけです。
普通に見てるとわかりませんが、スロー再生ならきっと解かると思います。
DVDをお持ちの方は確認してみて下さい。

そうそう、この時の演出は「三沢伸」氏です。
この方も「知る人ぞ知る」有名人(?)・・・の、はず・・です・・ねぇ?(笑)

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