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競馬の記憶 第31回 イクノディクタス

2006-05-30 17:49:31 | 競馬(思い出)
牝馬ながら、51戦を戦い抜き、その丈夫さから「鉄の女」などと呼ばれたり、夏競馬で活躍したことから「夏オンナ」と言われたりした女傑です。

9勝、2着8回、3着5回、4着8回、5着1回。
7着以内が、実に40回という、馬主孝行なお馬さんでした(笑)。

重賞は全部で4勝。
オールカマーや、金鯱賞、京阪杯、
さらに、57キロを背負って小倉記念に勝っています。

人気で凡走することもありましたが、
イクノディクタスのクライマックスは、引退の年の夏にやって来ました。

春の天皇賞を9着したあと、なんと安田記念に出走。
ゴール前、大混戦の中、馬群を割いて、鼻差2着に突っ込んで来た時には、正直驚いたが、3着シンコウラブリィ、4着シスタートウショウであったことを考えると、4歳1月(14戦目)以降、牝馬限定戦には目もくれず、ひたすら牡馬に立ち向かってきた「女の意地」があったのだろうか?(笑)。
このレースでは、上がりも最速を記録していた。

そして、続く宝塚記念では、8番人気ながら、メジロマックイーンの2着。
この時も、最速上がりだったが、さすがに相手が悪かった。
脚質が追い込み一辺倒だったので、先行するマックを捉える事は出来なかった。

しかし、この時のイクノディクタスの一連の活躍は、とても印象に残っていたので、昨年の宝塚でのスイープトウショウの劇走を、オイラは想像出来たのだ。

安田記念で活躍した牝馬は、宝塚でも要注意!
もちろん、過去の実績は必要だ。

「競馬は記憶のスポーツ」です。
血統もさることながら、レース自体も、なんらかの関連性を持って、つながっているのです。
その時の勝ち負けに関係なく、往年の名馬を思い出す。
そういう楽しみ方を、この馬が体現してくれました。

今年は、ダンスインザムードが、安田記念で、牝馬ながら注目されています。
ここで好走するようなら、宝塚記念でも、要注意ですよ。
ひょっとすると、ディープインパクトの足元をすくう、かも?です(笑)。
コメント
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