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オイラ的名曲案内 第4回 カリンニコフ 交響曲第2番

2006-05-29 23:43:20 | オイラ的名曲案内
まだまだ無名なロシアの作曲家カリンニコフ。
ネットで、チラっと見たら、第1番が話題になっていました。
初演の時も1番の方が評価されているようなんですが、オイラ的には、この2番の方が好きです。
1番は、なんか「力んで」作ったような印象で、テーブルの上に盛りだくさんの料理が乗っている感じですが、
2番では、コース料理のように、順番に適度な分量のものが出され、ためらい無く箸が進む雰囲気です。

カリンニコフは、34歳で、病死しています。
他の多くの芸術家同様、生前は、その才能が認められず、貧しい生活を余儀なくされたのです。

チャイコフスキーに、やや似た感じだと思うのですが、全体のイメージは、はるかに楽天的で明るい、というか、陽気な空間を作り出しています。

第2番は、循環形式的に書かれていて、親しみ易いテーマが楽章ごとに形を変えて現れ、各楽章も性格付けがハッキリしていますし、そういう意味でも大変聴きやすい構成になっています。

少なくとも、オイラは、ラフマニノフの交響曲よりは、数段素晴らしい曲だと思います。
一度聴いたら、必ず耳に残るであろう、可愛らしい(?)旋律は、いかにも演奏会向きで、もっと日本のオーケストラのプログラムに上がってもいいのではないかと考えます。

そんな感じですので、CDの種類は激少です(笑)。
スヴェトラーノフ指揮/ソヴィエト国立SOのものが、古くからカタログにある名盤です。
デジタル録音では、ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナルOがあり、ヤルヴィ自身、様々な埋もれた(埋もれかけた)名曲を積極的に録音していたので、このCDも意欲的に表現された名盤であると思います。

有名な作曲家を一通り聴いた方には、是非、この曲を聴いて頂きたいと思います。
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