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オルフェーヴルについて

2012-11-27 00:35:14 | 競馬(その他)
ジャパンカップの回顧の前に、
オルフェーヴルという馬について、
今一度考察したいと思います。


オイラは、この馬には、
それほどの強さを感じていませんでした。

昨年の有馬記念を勝った時も、
そこそこ通用するな・・・ぐらいにしか思っていませんでしたが、
あの、阪神大賞典を見て、
とんでもない怪物だと、そう思い直したものです。

あんなレースが出来る馬は、今まで見たことがありません。

かのマルゼンスキーが、
一度レースをやめかけて、走り直したということはありました。
それ以上のパフォーマンスです。

能力が、ずば抜けているのは間違いないです。
その片鱗は、
凱旋門賞でも見せてくれましたね。

ただ、
オルフェーヴルは、レースをしていません。
他の馬と、競走をしているという感覚が無いのです。

だから、「勝負根性」なんて、微塵も持ってません。

勝ったレースを見ても、
他の馬を、追い抜こうなんて、そんなレースをしていません。
他の馬に関係なく、わが道を行く・・・的な?
そういう馬です。

接戦になっている場合、
結果的に、相手馬に併せる行動は、
多分、そういうレースを経験して、そういう覚え方をしたのでしょう。
それは、相手馬に併せに行ってるのではなく、
単に、斜めに走っている、ということです。
それも内側に、ヨレるように・・・です。

直線でいつも、内側にヨレるのは、そのためだと思います。
競馬場では、お客さんの前に来たら、内側に向かって斜めに進む、
そう覚えてしまっているのでは、ないでしょうか?


マルゼンスキーに、ちょっと戻りますが、
彼が、一度、レースをやめかけたのは、
返し馬の時に、その場所で立ち止まったから・・・ということです。

マルゼンスキーも、レースという感覚は無かったのでしょう。
それは、あくまでも、人間の都合の世界のことです。

そう考えると、
オルフェーヴルも、
学習する方向性、内容は違っても、
マルゼンスキーと似たような感覚で、
レースを走っているのかもしれません。


以上のことは、あくまでも、オイラの仮説です。



オルフェーヴルのレースを、ひとつずつ、検証したわけでもなく、
そういうことは、専門家の人がやればいいことです。

ただ、
オルフェーヴルの、あの能力、
そして今回のゴール前の攻防、
それらを見て、実際にそう考察すれば、
彼の行動(走り)の一端が、理解出来るように思います。


彼自身、他の馬とは、一線を画している。
レース自体は、相対的なものですが、
彼は、それに関係なく、
彼の本能のままに、走っているに過ぎない。
なので、併せ馬は、意味が無い。


これらのことを理解したうえで、
オルフェーヴルに騎乗する必要があります。

他の馬との駆け引きは、彼自身嫌っていることかもしれません。
そうさせられる事が、嫌なんだと、考えるべきです。

勝ち負けは、人間が勝手に決めていることで、
彼には、そんな概念は無い・・・そう思います。


今のスタッフは、騎手を含めて、
これまでの考え方をやめて、
オルフェーヴルに則した乗り方を考えることが必要でしょう。

いや、
今のままでも、十分に、勝ち負けする能力はありますから、
そのままでも、仕事としては、問題は無いです。

でも、
ファンは、もっと、
よりスケールのあるオルフェーヴルを見たいと思っています。


ぶつけられたとか、鼻差で悔しいとか、
オルフェーヴルの本質を、
全く理解していないと言わざるを得ません。

非常に残念です。

鼻差なら、ラチに平行して、まっすぐ走らせれば、
十分逆転できる差じゃないですか?

ぶつけられたぐらいで、ひるんでしまう馬じゃないです。
そう思っていること自体、
オルフェーヴルについて何も知らないということだと、
気づかないのでしょうか?

勝った時も、負けた時も、
オルフェーヴルなりに、レースを楽しんでいるのです。

あとは、騎手が、先頭でゴール出来るように、
工夫するだけです。

勝てないのは、オルフェーヴルの個性の責任ですが、
騎手やスタッフの責任でもあります。


これほどの馬なのだから、
勝てないのは、自分の責任ですと、
潔く、そう認める騎手に乗ってもらいたいです。

ファンは、それで、十分納得が出来ます。

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