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書籍紹介ー<白頭山大爆発の秘密>

2010年06月19日 | 管理人のつぶやき
渤海が‘白頭山爆発’で滅亡した?


チョ・ホンソプ記者

<白頭山大爆発の秘密>

西暦10世紀のある冬,白頭山が巨大な爆発を起こした。 熱い火山噴出物が時速150kmの速度で山腹を横切り、100km外の巨木をあっという間に炭にした。 山上の数億トンの雪が溶けた泥水が、津波のように豆満江、鴨緑江、松花江に流れ村々を順に飲み込んだ。 火山灰は東海(日本海)を渡って日本青森と北海道の空を数日間覆い、この地に厚い火山灰層を作った。

白頭山噴出は、最近ヨーロッパ航空をマヒさせたアイスランド火山の1000倍規模で、人類歴史上最も強い爆発として記録されている。 この火山爆発は渤海の滅亡をはじめ白頭山周辺古代文明に大きな影響を及ぼした。
その白頭山が、今一度大規模爆発を準備しているという兆候が次から次へと報告されている。

書籍<白頭山大爆発の秘密>は、地質学者であり教育学者の著者が、日本留学時に白頭山火山灰を初めて接したことを契機に、地質学と歴史学を行き来しながら取材した白頭山噴火の記録だ。

彼は白頭山噴火と渤海滅亡は関係がないという歴史学界の見解を、多様な地質学的・歴史学的根拠から反論する。 白頭山噴火を前後して、渤海人が土地を捨て離れたし、渤海を滅亡させた契丹さえその土地をあきらめた程火山被害が広範だったとのことだ。 女真族はこの火山災害で生き残った渤海人かも知れないと推定する。

100億tの水を山頂に背負っている白頭山がまた爆発するならば、どんな事態が広がるだろうか。 去る10世紀の噴火がこの地域文明を一時中止させたとすれば、今度は終了させるかも知れないと、著者は警告する。
著作/サイエンスブックス・2万ウォン.

チョ・ホンソプ記者ecothink@hani.co.kr

★キョンヒャンサイトには、4,5年の内に爆発が起こるかも知れないとする予測を紹介していた。中国の地質学者も待機、観測しているというが、朝鮮半島では他のことで、このことは眼中に無いようだ。著者は、今こそ南北が共同で調査観測体制をとるべきと主張しているが…。namsang