ハンギョレ統一文化賞ー授賞式の裏で⑤

宿所のプレジデントホテルの裏手にあるファングダンという、最後の皇帝高宗まで天に奉げる祭祀を執り行ったところだ。開発ラッシュで天に向けて伸びるソウルで、ひっそりたたずむ文化遺産を見ると何故か心が和む。

ハンギョレ統一文化賞ー授賞式の裏で④

受賞式前日、都相太さんの部屋に同行した５名が集まった。一人部屋の都さん寂しそうなのでと、口実をつけての飲み会。酔いがまわってくると舌が滑らかに。
都さんーぼくが韓国女性を口説くときは康宗憲さんに頼むね。兎に角康宗憲さんは、ぼくが一つ話すとぼくの想いを２にも３にもして膨らませてくれる。韓国女性を口説くときは是非頼みますよ！康宗憲さん」

その康宗憲さん、今回ノートパソコンを持参した。寸暇を惜しんでパソコンに向かっていた。気になって聞いてみると、ある出版社から自伝的エッセイを書いてみないかとの提案があり、今その原稿の締めきりに追われている状態、と話してくれた。
毎日放送でのCDを聞いてからのファン、読者の魂を揺さぶるような作品にして下さいと
エールを送った。
出版は今年９月、角川書店から。タイトルは？？？、それは９月まで秘密だそうだ。

ハンギョレ統一文化賞ー授賞式の裏で③

人生を達観された仙人の風情が漂う。恐らく相仁さんの隠し撮り？

ハンギョレ統一文化賞ー授賞式の裏で②

受賞後、兄弟３人で慶尚南道居昌のサンソに報告し、帰りに（行きかな？）ポンハ村を訪問しノムヒョンの墓地に黙祷し、故人の夢の跡を散策した。

ハンギョレ統一文化賞ー授賞式の裏で①

授賞式を無事終えた夜、仁寺洞の料亭チリ山で答礼晩餐会があった。マッコリを交わしながら
、宴たけなわ…。林東源、李鳳朝先生等の素晴らしいお祝いの言葉（殆ど受賞秘話）の後、都さんが同行した家族の中から姪を指名、するとあたふたと姿を消された。言った手前下がるわけにはいかず、矛先が相夏長兄にまわった。
ぼくの横に座っていた長兄は「南さん、絶対指名しないようにね、指名したら今後一切三千里とはおさらばですよ」と念を押されていたのだが、弟の指名とあってはどうすることもできずぼくを恨めしそうに見ながら立った。
「えー、弟とはよく喧嘩しました。負けた記憶はないが、弟が負かされて泣いた姿をみたことなかった。今日の授賞式で初めて泣いている弟の姿を見ました。
皆さん、有難うございます。これで弟の肩に１０以上の使命が背負わされることになったが、ぼくもその内の１つか２つくらい背負わにゃあかんのかなと、思っとります。」
絶対厭だと言ったわりには、雄弁な挨拶に拍手喝さい！
すると異議ありと言わんばかりに都さんが立った。
「あれは汗を拭いただけだ。泣いてなんかいない」と変な釈明をすると、同行の兄弟、妹、姪たちが一斉に「私も見た」と長兄の話を支持し、また爆笑！