NPO法人 三千里鐵道 

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朴智星が北に送るメッセージ

2010年06月16日 | 南北関係関連消息
北の代表が、本当に健闘した。
南でも、多くの人々が、この試合を見守ったことだろう。そして応援したことだろう。
我が祖国の平和のために、南の人々がこぞって北を応援する、そんな姿を見せてほしい。

by maneappa

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朴智星が北に送るメッセージ

             出典ー(韓国)ベストイレブン


「北がベスト8の奇跡を成し遂げた1966年のW杯以降、久しぶりに世界の舞台に出たこと、そして、そのおかげで歴史的な南北共同出場が実現したということが、心底うれしいです。

もちろん、北の行く手には大きな困難が立ちはだかっています。北は、ブラジル、ポルトガル、コートジボワールといった、各大陸を代表する強豪と同じグループで、いわゆる『死のグループ』に入ってしまいました。 みなさん、北の事をいろんな大陸の生贄くらいに思っているようです。

でも、僕の考えはちょっと違います。 北は未知のチームです。だからこそ、異変を引き起こせるのが、北の代表チームなのです。『死のグループ』に入ったからといって、そのままやられてしまうようなチームではありません。 世界中が予想しているような3連敗で終わることはないと思います。 僕は、そう期待しています。

北が、ブラジルと対戦するグループリーグの初戦からして楽しみです。 未知のチームが世界最高のチームとの対戦で、どのような姿を見せてくれるのか。好奇心でいっぱいです。

北は、アジア予選で堅い守備とインパクトのあるカウンターで戦い、その戦い方でコツコツと勝ち点を積み重ね、ついには44年ぶりのW杯本大会出場を果たしました。
その底力が、世界の舞台で通用するのかどうか見届けたいです。 北の代表チームが世界中の予想をくつがえしてくれることを望んでいます。」

以上は、韓国代表チームのキャプテン朴智星が、南アフリカ W杯、グループリーグ初戦、対ギリシャ戦を前に、外国のメディアから何度も出された北に関する質問に対して答えた内容である。

韓国代表がギリシャとの初戦を控えている時、ギリシャと親善試合を戦った朝鮮代表の鄭大世と安英学もまた、「韓国代表は間違いなくギリシャに勝つことができるだろう」と南の代表の健闘を祈る発言をしている。

次は、韓国代表チーム・キャプテン朴智星のエールを受け取った北側の同胞が頑張る番だ。 相手はかなり強いブラジルなので、無責任に勝利を叫ぶことはできまいが、少なくとも善戦を祈ることはできるだろう。
こんなことがあるかもしれない。北がブラジルに善戦し、その雰囲気が、別の南米の強豪チームとの決戦を控えた韓国代表チームに、リレーメッセージとして伝わるかもしれないではないか。 不可能ではないだろう。 なぜなら、サッカーにも、W杯にも異変がつきものなのだから。

文 キム ジウン(lemonji@soccerbest11.co.kr)

写真 ベストイレブンDB