鎮護堂は「おたぬきさま」の名で親しまれ、防火、盗難除、商売繁盛の守護神として知られ
ています。明治5年(1872)浅草寺境内に住みついた狸の乱行を鎮めるため、浅草寺の用
人であった大橋亘が浅草寺貫首唯我詔舜と相談の上、自身の邸内に祀ったことがはじまりと伝
えられています。数度の移転を経て同16年に現在地に再建されました。境内には昭和38年
に建てられた「幇間塚」もあります。
同じくこの境内には昭和53年に建立された「水子地蔵尊」があり、香華が絶えません。地
蔵尊は万物を平等に育成する偉大な源である大地を表すとされ、母親の胎臓を意味することか
ら、子どもたちを守るという信仰が生まれたといいます。