散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

天王寺五重塔跡(台東区谷中7丁目)

2008-04-09 07:43:52 | Weblog
 

 

 谷中の天王寺は天保4年(1833)尊重院から改称したものです。

最初の五重塔は、寛永21年(1644)に建立されましたが、130年ほど後の

明和9年(1772)目黒行人坂の大火で消失しました。19年後の寛政3年に、

近江の国の棟梁八田清兵衛ら48人によって再建された五重塔は、幸田露伴の小説

「五重塔」のモデルとしても知られています。  

 総欅造りで高さ34.18メートルは、関東で一番高い塔でした。明治41年6

月(1908)東京市に寄贈され、震災・戦災にも耐えて谷中のランドマークにな

っていましたが、昭和32年7月(1957)放火によって焼失しました。明治3

年の実測図が残っており、復元も可能であるとされています。なお、中心礎石から

金銅硝子荘舎利塔や金銅製経筒などが発見されています。東京都指定史跡になって

います。(資料・東京都教育委員会)