迷宮映画館

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シューテム・アップ

2008年06月10日 | さ行 外国映画
わけあり風の黒づくめの男。なぜかバス停で人参をかじってる。そこを駆けていく妊婦!!いきなりの銃撃戦。なぜ妊婦が狙われているのか・・?

ここで妊婦を助けなければ、男がすたるわけでもないのだが、成り行き上、妊婦を助ける羽目に。

これが強いのなんのって、一人で何人もの敵を相手にして、その辺の銃を奪い、身をかわし、次々と相手をなぎ倒していく。その間に出産まで手伝っちゃって、やっぱり自分で取り上げた赤ちゃんを見はなすわけにはいかない。

結局殺されてしまった元妊婦をしり目に、赤ん坊抱いて逃げることになった。赤ん坊に必要なのは、ミルクとおしめ。そしてアメリカでは帽子。・・・ここ、笑うところ。

執拗に襲ってくる怖いお兄さんたちは絶対にあきらめない。一体この赤ん坊の正体は???

と、クライヴ・オーウェンの出ているドンパチ映画!と言うことしか知らずに見に行きましたのですよ。そしたらば、何とも豪華な出演陣。敵にはオスカーノミニーのポール・ジアマッティ。なかなかの存在感です。

おまけにイタリアなまりの娼婦は、「なんかきれいなおばはんやな~」と思ったら、天下のモニカ・べルッチ女王様ではありませんか。一瞬、にしお○すみ●に見えてしまった私・・・・。

2万5千発も弾が飛び交って、ほとんど主人公に当たらないという超能力も見えましたが、話も込み入っていて、結構な面白さじゃござんせんか。でもって、こいつらが語る話もなかな含蓄があります。

「ギャング映画のラブシーンは・・・?」



「人が死なない場面!」だって。なる。




「なんで、女房より銃が好きなのか?」




「銃にはサイレンサーがある」!って、ねたか!と思わず突っ込みたくなるのですが、ポールさんが言うと、含蓄があるんですよ。

昔はクライだけで、どうも華がないなあ、と今いちの評価が多かったクライヴ・オーウェンでしたが、「ボーン・アイデンティティ」あたりの殺し屋さんから、徐々にいい味出てきましたような気がします。

サー・ウォルター・ローリーなんか、「あんたしかでけへん!」くらいのフェロモンむんむんでしたから。「トゥモロー・ワールド」から赤ん坊の抱き方が様になってます。

どう考えても、生まれたばっかの赤ん坊をつれてのあれはないだろう、と母は思ってしまいましたが、政治がらみのどろどろや、銃の裏にはびこる利権なども描かれていて、見ごたえありました。

武器にしようと思えば、何でも武器になりますが、要は使う人の問題ですね。

◎◎◎○

『シューテム・アップ』

監督・脚本 マイケル・デイヴィス
出演 クライヴ・オーウェン モニカ・ベルッチ ポール・ジアマッティ スティーブン・マクハッティ グレッグ・ブライク ダニエル・ピロン ラモーナ・プリングル ジュリアン・リチングス


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4 コメント

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まぁ (miyu)
2008-06-10 22:49:16
ありえないことだらけですからね~。
でも、クライヴさんの男臭い色気に
とんでもないアクションの数々は見応えありましたね♪
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>miyuさま (sakurai)
2008-06-11 08:37:13
あの赤ん坊はせめて生まれたばっかり、、、じゃなきゃもうちょっとありえた話なんでしょうが・・。
ま、もともとありえねーーなんでしょうから、いっか。
あの、背中のシューーってすべっていくとこはおぉぉーっと感心してしまいました。
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赤ん坊 (バラサ☆バラサ)
2008-06-26 00:57:05
幼児への虐待ぶりは、ジャッキ・チェンのプロジェクトBBを彷彿させました。

監督は、ジョン・ウーを崇拝しているそうですが、むしろジャッキー・チェンの不死身ぶり、リー・リンチェイ(ウォン・フェイフォン時)の無敵ぶりをパクったとしか思えない無茶苦茶な作品です。

個人的には、満足度が凄く高いんですが。
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>バラサ☆バラサさま (sakurai)
2008-06-26 16:12:09
ジョン・ウーの崇拝者でしたか・・・。
納得です。
あたしもなにげに楽しみました。
でも、新生児ですからね。ほんとにふにゃふにゃですから~。

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