迷宮映画館

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コーリング

2003年07月29日 | か行 外国映画
ERに勤務のジョーは、同じ医師の妻エミリーを亡くしてしまった。エミリーは(多分)国境なき医師団の派遣により、ベネズエラで、医療活動をしているとき、事故にあってしまった。身重だったエミリー。妻と子を一度に失ってしまったジョーは深く悲しむ。本当に自分の片翼を無くしたようであった。

妻の願いであった、小児ガン病棟の見舞いに行ったときに、ジョーはいくつかの不思議に遭遇する。合理的な精神の塊のようなジョーが見る、奇蹟。それはだんだんとエミリーが何か自分に伝えようとしているのではないかと思い始める。答えを見出すべく、彼は行動に出る。そこで見たものは・・・。

愛の物語だと思っていたら、なんだかサスペンス風、と思ったら、オカルト系、いや違う、ホラーっぽい。なんとも主張のはっきりしない一品。詰まんなくはない。夫婦の絆の強さを描いた。合理的な男に何とか伝える、一番いい方法だったのだろう。でも、なんか違うんだな。愛と絆を描くのに、恐怖を多用しすぎたような、どうもてらいを狙った作りに見えてしようがなかった。違和感を感じさせる映画だった。悪いのでもないのだけど、なんだろう。

妻の喪失、絶望の淵の男の姿、痛々しい様子のケビン・コスナーはピッタリ。最近、見るも哀れになってきた役柄から見たら、ちょっとだけ、面目躍如かな。ただ、あのお太り具合は、プロっぽくないぞ。キャシー・ベイツもやけに太ったなあ。

「コーリング」

原題「Dargonfly」 
監督 トム・シャドヤック 
出演 ケビン・コスナー スザンナ・トンプソン キャシー・ベイツ 2002年 アメリカ作品


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