いまや、全国一の入場者数を誇る動物園になった、北海道の旭山動物園の不屈の建て直しの物語。実際の話を、そのまま映画にしたと言うことらしいのだが、事実は本当に小説より奇なり、なようだ。
日本の最北端にある動物園。今は凄い入場者数ということで、有名になって、あたしも一度くらいは行きたいなあと思っているが、なんせ遠いもんで、なかなか難しい。いつか行こう。
ちょっとうらぶれて、いまいちぱっとしない動物園に、人付き合いが苦手と言う吉田が新人のスタッフとして入ってきた。動物の飼育員は、個性豊かな面々ばかりで、圧倒される。ここ、あまりに個性強すぎ。監督の力でいくらでも有名どころを集められるのだろうが、ちょっと濃すぎだ。
飼育員たちは、本当に動物のことを理解し、愛し、親身に世話をするのだが、その思い入れの強すぎたことから起きた悲劇も少なくなかった。
時代の趨勢で、徐々に入場者は減ってくる。市の予算も削減、削減。できれば、こんなお荷物はなくしてしまいたいのも本音。
でも、園長はじめ、スタッフの面々は、少しずつ動物園を変えていき、今までの見せ方じゃなく、動物の行動そのものを見せるやり方、飼育員自らの説明、動物本来の生態を見せることで、じわじわとお客を増やしていく。
何度も試行錯誤をし、失敗し、病気も誘発したり、とにかく困難、困難の山だったが、あきらめず、人間としてやれることをきちんとやり、誠意を持って仕事をやれば、きっと何とかなる・・・ということが描かれる。
とにかく飼育員になった面子が個性たっぷりすぎて、印象が強すぎ。もうちょっと色の薄い人たちを配した方が、映画的にはよかったような気がしないでもないが、とにかくこの映画の主役は動物たち。
さりげなく動物たちを見せるが、よく考えると、動物たちがそう簡単に、ベストショットを演じてくれるわけがない。ドンだけの時間と、ドンだけ根気と、ドンだけの根性が費やされたのかと思うと、これは凄い。
映画的には、雑な脚本と、季節があっち行ったり、こっち行ったりで、考えてると整合性がなく、全体的に散漫な感じが否めない。もっと引きで撮った方が、絵全体のバランスが取れると思うのだが、無用なUPが多いのもこの監督の趣味。
しかし、その辺を差し引いて余りある事実の物語と、動物たちに脱帽。
と言うことで、元気になれる一本ですが、再生に行くまでの落ち込みの部分が長すぎて、立ち直ってからが早すぎなのは、どうなんでしょう。あっという間に立ち直ってしまいましたが、そっちにもうちょっと時間を使ってもよかったと感じた。
◎◎○●
『旭山動物園物語』
監督 マキノ雅彦
出演 西田敏行 中村靖日 前田愛 堀内敬子 笹野高史 梶原善 吹越満 萬田久子 麿赤兒 春田純一 木下ほうか でんでん 石田太郎 とよた真帆 天海祐希 長門裕之 平泉成 六平直政 塩見三省 岸部一徳 柄本明
日本の最北端にある動物園。今は凄い入場者数ということで、有名になって、あたしも一度くらいは行きたいなあと思っているが、なんせ遠いもんで、なかなか難しい。いつか行こう。
ちょっとうらぶれて、いまいちぱっとしない動物園に、人付き合いが苦手と言う吉田が新人のスタッフとして入ってきた。動物の飼育員は、個性豊かな面々ばかりで、圧倒される。ここ、あまりに個性強すぎ。監督の力でいくらでも有名どころを集められるのだろうが、ちょっと濃すぎだ。
飼育員たちは、本当に動物のことを理解し、愛し、親身に世話をするのだが、その思い入れの強すぎたことから起きた悲劇も少なくなかった。
時代の趨勢で、徐々に入場者は減ってくる。市の予算も削減、削減。できれば、こんなお荷物はなくしてしまいたいのも本音。
でも、園長はじめ、スタッフの面々は、少しずつ動物園を変えていき、今までの見せ方じゃなく、動物の行動そのものを見せるやり方、飼育員自らの説明、動物本来の生態を見せることで、じわじわとお客を増やしていく。
何度も試行錯誤をし、失敗し、病気も誘発したり、とにかく困難、困難の山だったが、あきらめず、人間としてやれることをきちんとやり、誠意を持って仕事をやれば、きっと何とかなる・・・ということが描かれる。
とにかく飼育員になった面子が個性たっぷりすぎて、印象が強すぎ。もうちょっと色の薄い人たちを配した方が、映画的にはよかったような気がしないでもないが、とにかくこの映画の主役は動物たち。
さりげなく動物たちを見せるが、よく考えると、動物たちがそう簡単に、ベストショットを演じてくれるわけがない。ドンだけの時間と、ドンだけ根気と、ドンだけの根性が費やされたのかと思うと、これは凄い。
映画的には、雑な脚本と、季節があっち行ったり、こっち行ったりで、考えてると整合性がなく、全体的に散漫な感じが否めない。もっと引きで撮った方が、絵全体のバランスが取れると思うのだが、無用なUPが多いのもこの監督の趣味。
しかし、その辺を差し引いて余りある事実の物語と、動物たちに脱帽。
と言うことで、元気になれる一本ですが、再生に行くまでの落ち込みの部分が長すぎて、立ち直ってからが早すぎなのは、どうなんでしょう。あっという間に立ち直ってしまいましたが、そっちにもうちょっと時間を使ってもよかったと感じた。
◎◎○●
『旭山動物園物語』
監督 マキノ雅彦
出演 西田敏行 中村靖日 前田愛 堀内敬子 笹野高史 梶原善 吹越満 萬田久子 麿赤兒 春田純一 木下ほうか でんでん 石田太郎 とよた真帆 天海祐希 長門裕之 平泉成 六平直政 塩見三省 岸部一徳 柄本明
ちょっと濃ゆすぎでしたね。
動物たちは素晴らしかったです。
どの方も個性豊か過ぎて、映画全体が濃かったです。
動物見せたいんなら、もうちっと薄めの人たちでもよかったような・・。
映画の内容については大きな感動はなかったですが、
旭山動物園に行きたいという気持ちは増長しましたよ(笑) 映画好きなみなさんを誘って一緒に行きますか(笑)?
記事の中にも書きましたが、飼育係・臼井さんのモデルになっているのは、「あらしのよるに」の絵を描いたあべ弘士さんだったんですねぇ・・・。 それを知って「あらしのよるに」観てたら感想は変わっていたかも(爆)?!
本当に動物たちの姿をこの目で見たくなりました。
これか一年はちょっと無理ですので、ゆったりしたら、ぜひ行きたいです!
お忙しいのに、コメント・TBありがとうございました。特に観る予定のない作品でしたが・・・。
仕事でしかも無料だったのがラッキー!
映画よりもやっぱりあの旭山動物園ですよね。
私も一度見に行きたいところです。かなり遠く
なので、ちょっと行ってみようかなんて、無理ですからね。旅行兼ねていつかぜひ訪ねたいもんです。
氷点下での観賞は想像できませんが・・・。
無料はラッキーでしたね。
いいなああ。
やっぱり生の動物園が見たくなりますよね。
子どもが小さい頃は、安いし、結構仙台の動物園に行ったものですが、最近はさっぱり。
でも、この動物園には、絶対行きたい!と決意しました。