迷宮映画館

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映画は映画だ

2009年07月01日 | あ行 外国映画
映画俳優のスタ(首陀って、芸名だと思うんですが・・)、切れやすい性格のためか、今撮ってる映画で、共演の俳優を病院送りにしてしまった。がけっぷちのスタは、この映画にかけていたし、監督も絶対に完成させたいと思っていた。

問題は、共演者。

そんな時、ちょっと危なげなやーさんの兄貴、ガンペに出会う。どんな非情なことでもやってきたガンペだが、実は俳優になりたかった。今も、映画を見るのが好きだ。

ガンペに映画に出ないかと誘う。承諾を得、やくざのような映画スターと、役者になりたかったやくざの二人の映画の撮影が進められる。

二人のやり取り、殴りあい、けんかの様子・・・上手い。ソ・ジゾブという人はとんと知らなかったが、あのさびしげな目、じっと見つめるまなざし、背中に漂う迫力、佇まいだけで見せちゃう・・・。しびれました。

対するカン・ジファン演ずるスタ。いかにも鼻持ちならないスターがぴったり。萩原聖人・・・なんて言ったら、ファンの方に怒られますかね。どこか似てましたわ。

激昂しやすい雰囲気や、詰めの甘さ、女性に対する仕打ちとか、わかるなあ。こういう男、いるいると思わせちゃう。

で、映画を撮り進めるだけではなく、そこにやくざの抗争も含ませて、現実の厳しい世界と、甘ちゃんの世界が、妙に交錯する作りもなかなかうならせました。透明シートを使った、棋譜には、ひざを打ちました。

「チェイサー」が世間様ほど、入れ込めなかったのですが、これは見事にあたしのツボ。けんかの迫力は、半端なかった!ひとえに、これはソ・ジゾブのかっこよさでした。やっぱいい男が、あたしの映画の評価の決め手だ・・ということをつくづく思い返しました、ハイ。・・・情けない。

このソ・ジゾブが主演するドラマ「カインとアベル」が、今度WOWOWで放送されるのですよ。うわーー、楽しみ。

◎◎◎◎○

『映画は映画だ』

監督 チャン・フン
出演 ソ・ジソブ カン・ジファン ホン・スヒョン コ・チャンソク ソン・ヨンテ チャン・ヒジン


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10 コメント

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韓流祭り! (KON)
2009-07-01 15:39:42
わかりますとも。ソ・ジソブ!かなりの男前ですねえ・・。私も初めてでしたが新たな領域を開拓したと思いました。あの低めの声、長身がしなるようなバランスの美しい立ち姿。あの目ともみ上げと無精ひげ!!!笑った顔が妙にかわいいところも素敵・・。兵役を終えたばかりということでさらに苦労してかっこよくなったのかな?最後の最後まで彼に持っていかれっぱなしでしたねえ、萩原似(情けない表情の時が特に)のカン・ジファンさん。彼の軽めの声がジソブさんと対照的でしたね。泥の中でのすさまじさとラストシーンはもう、見事ギドク風味でした。安易な甘ったるい友情ものに落ち着かないところが実に好き、です。でも私は「チェイサー」に軍配をあげます^^。
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Unknown (keyakiya)
2009-07-01 18:54:13
ケンシロウみたいな雰囲気で、つい笑ってしまうくらいの劇画調がいいです。お隣の国は人をやっつけるシーンは徹底的ですね。それも韓流でしょうか。

白と黒のハイライト戦略も、日本流でしたら「カブキモノ」ですね。面白かったです。
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うんうん! (KLY)
2009-07-02 01:24:50
ソ・ジゾブの目は男の私から観てもゾクゾクっ
と来ましたよ。韓国の俳優さんはホント目力の
ある人が多いですねぇ。
ソ・ジソブがどっかで観た事あるなって思った
ら、『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』に出てい
たんです。ちょっと意外でビックリしました。(笑)
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>KONさま (sakurai)
2009-07-02 14:33:09
あたしも、とんと知らなかったのですが、かっこよかったです。あのちょっとさびしげな目がいい。予告だけでは、わからなかった。
もう一回見たいくらい・・。
萩原聖人似で、よかったでしょうか。
やけに似てたわ。

同じ劇場からでてきたおばさんたちは
「カン・ジファンの名前が二番目だった」
「へえ、あなた読めるの」
「それくらいは読めるわよ」
みたいな会話をしていたのを、後ろから聞いてましたわ。

うん、あたしこっちは期待度がものすごく低かったのかも。
見る前の期待は持たず・・と自戒してるのですが、今回はそれが作用してしまいました。
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>keyakiyaさま (sakurai)
2009-07-02 15:17:41
ケンシロウっすか!!
あの戦いぶりは彷彿させますね。
スタが、トレーニングしていって、自らを鍛えなそうと言う辺りが、とってもよかったです。
こうやって、絵を見ると、白と黒の対比がはっきりしてますね。
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>KLYさま (sakurai)
2009-07-02 15:32:21
ソ・ジゾブは本当に素敵でした。
ちょっとさびしげな表情もまたよかったです。
今度のドラマも、ぐんと楽しみになりました。
「ゲゲゲの鬼太郎」出たんですか!へーー、意外ですね。
そこだけ見たいです。
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久しぶりの韓国映画 (武子丸)
2009-07-02 22:31:37
sakurai先生、こんばんは。ソ・ジソプ、かっこ良かったですねー!かっこ良すぎるくらいでしたね
相手のカン・ジファンは、萩原君にも似てると思いましたが、芸人、オードリー春日の相方さんと似てたなと思いました。
『カインとアベル』私も楽しみです。
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>武子丸さま (sakurai)
2009-07-03 08:36:51
ほんとにかっこよかったですね。
立ち姿だけでかっこいい!という人は、なかなかいないです。
そして寂しげで、強い。これはいいです。
いい男見るために映画観てるようなもんですから、満足でした。
オードリーですか!!あはは。目が近いあたりが、似てる要因ですかね。
「カインとアベル」!!早くみたいです。
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ソ・ジソブ♪ (mezzotint)
2009-07-03 17:32:01
sakuraiさん
これぞ韓国映画って感じですよね。
ねばっこいという表現はぴたりですわ。
キム監督は多分自分が監督すると
一般受けしないと考えていたのでしょうね。
でも何処かキム監督の匂いがしているような
気がしましたが・・・?気のせいかな。
「カインとアベル」、確かWOWOW
で放映なんですよね。観れないなあ・・・。
残念です。
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>mezzotintさま (sakurai)
2009-07-04 23:07:28
おもしろかったですね。
いかにもの韓国風味だったのですが、こてこて感がなんだか懐かしかったです。
でも、新人監督なのよね。
次々といい才能が出てきてるなあ!と感じますわ。
ギドク先生臭は、脚本のうまさに出てたような気がします。
さすがに本のうまさが際立ちました。

「カインとアベル」が、俄然楽しみになりました。
ときどき、「WOWOW入れてて、よかったぁ」と思うことがありますが、払ってるお金分はねええ。
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