敬虔なカトリックの両親を持つ少年ユウ。素直で、母が大好きで、マリア様のような母を慕っていた。しかし、その母は病死。「マリア様のような女性を愛しなさいね」の言葉を胸にしまって、成長する。マリアような女性じゃなければ、目もくれない。
母を愛していた父・テツも大きな転機を迎える。神に仕えることを誓い、神父になる。当然、これから結婚は出来ない。信者に囲まれ、温かい説教を行い、母はいなくてもなんとなく幸せな毎日を送っていたときに、あの女がやってきた。カオリ。
感情をあらわにし、愛してはいけない神父を愛したことを体全体で表す。はすっぱな、とんでもない女だが、強引さに押し切られたようにテツも女におぼれていく。いや、押し切られたんじゃない。テツもカオリを愛したのだ。愛は、どんな人も裸にし、むきだしにしていく。
しかし、カオリはア案の定、とっととテツの元を去るのだが、そこからテツの破綻が始まる。簡単にいうと女に振られたもんで、その腹いせに息子をいじめたわけ。やり玉に挙げられたユウは。たまったもんじゃない。毎日、毎日、父に懺悔を求められる。
罪を犯したことを認め、罪を懺悔し、人間は罪びとであることを押し付けられる。ユウは、だんだん罪が見つけられなくなり、父に懺悔をするために、自ら罪を犯し始める。その手段は、【盗撮】!!!
女性のパンチラ写真を求めて、求道者のように写真を撮りまくる。なかば芸術、いや武道か。両手をはしっと伸ばして、シャッターを切るのは、ガン=カタだよ!!
大概の罪は許されてきたが、変態もどきの罪には、絶対酌量しない父は、烈火のごとく怒る。それがうれしくて、ユウは写真を撮る。その筋ではちょっと名の知れた盗撮の王子となるが、彼が行うのは罪を犯すため。女性に対する興味ではない。マリア様以外には、一切興味がない。マリア様じゃなきゃ、愛する対象ではない。・・・どんなパンチラでも、どうでもいい。
そんなユウに衝撃が走る。いや、奇跡だ。マリア様があらわれた。あれこそ、この現世に舞い降りたマリア。彼女のために生きる。彼女を愛するのが自分の人生だ。
でも、人生はそう上手くはいかない。運命のいたずら。神様の気まぐれ?神様、暇だったのかな・・・。どこがどう間違ったか、ユウのマリア様のヨーコは、カオリの義理の娘になってて、一度テツを棄てたはずのカオリが舞い戻り、なぜかユウとヨーコは義理の兄妹に!!
彼女とであったとき、【ミス・スコルピオン】つう、わけわかんない変装していたユウは、正体をばらせない。ユウを変なストーカーと思い込んでるヨーコは、ユウを思いっきり嫌ってるし・・・。
上手くいかない毎日に、一人のなぞめいた女性が絡んでくる。最初は盗撮していたユウを出会って、目をつけたのだが、一家揃って新興宗教団体に拉致ってしまえぇ!!という心積もりのようだ。
その用意周到、強引、根回しの凄さ・・・。唖然。謎の女性は、その宗教団体の幹部だった。
家を追い出されたユウが向かった先は、愛するヨーコがいるところ。果たして、マインド・コントロールされてしまったヨーコを救い出すことが出来るのか・・・????
と言うことで、237分、4時間弱。まったくびびることありません。ものすごい映画です。変態OK、パンチラ、盗撮、んなもんに目くじら立てる人にはお勧めしませんが、これを見逃すと、人生損します。絶対に見て!!
愛とはなんぞや?難しくなんぞないけど、人間の行動の根っこの一番大事なところにあるのは愛。なんでそれを隠す必要があるのか。愛がなきゃ、すべてが色あせる。というあたりを、とにかく、えぐく、くっきりと、まっすぐに見せてくれます。
見たことない主人公の二人ですが、この二人がまたいい。とんでもないことしてるんだけど、ユウの目を見てると、おばさん許しちゃう・・・と思わせるオーラがありますわ。
人を愛することがいかに強いことか、そして、人を強くするか!よりどころを失っても、愛する人がいれば、そこがよりどころになる。魂を失っても、愛があれば取り戻せる。そんな奇跡もマジに信じられます。見て!!
時間がゆるさなくても見てほしい。見て絶対損はない。これほど凄い映画を見逃してはいけません。見終わって、期せずして拍手が起こりました。見た人の心をぐにとわしづかみにしちゃいます。
◎◎◎◎◎
『愛のむきだし』
監督・脚本 園子温
出演 西島隆弘 満島ひかり 安藤サクラ 尾上寛之 清水優 永岡佑 広澤草 玄覺悠子 中村麻美 渡辺真起子 渡部篤郎
母を愛していた父・テツも大きな転機を迎える。神に仕えることを誓い、神父になる。当然、これから結婚は出来ない。信者に囲まれ、温かい説教を行い、母はいなくてもなんとなく幸せな毎日を送っていたときに、あの女がやってきた。カオリ。
感情をあらわにし、愛してはいけない神父を愛したことを体全体で表す。はすっぱな、とんでもない女だが、強引さに押し切られたようにテツも女におぼれていく。いや、押し切られたんじゃない。テツもカオリを愛したのだ。愛は、どんな人も裸にし、むきだしにしていく。
しかし、カオリはア案の定、とっととテツの元を去るのだが、そこからテツの破綻が始まる。簡単にいうと女に振られたもんで、その腹いせに息子をいじめたわけ。やり玉に挙げられたユウは。たまったもんじゃない。毎日、毎日、父に懺悔を求められる。
罪を犯したことを認め、罪を懺悔し、人間は罪びとであることを押し付けられる。ユウは、だんだん罪が見つけられなくなり、父に懺悔をするために、自ら罪を犯し始める。その手段は、【盗撮】!!!
女性のパンチラ写真を求めて、求道者のように写真を撮りまくる。なかば芸術、いや武道か。両手をはしっと伸ばして、シャッターを切るのは、ガン=カタだよ!!
大概の罪は許されてきたが、変態もどきの罪には、絶対酌量しない父は、烈火のごとく怒る。それがうれしくて、ユウは写真を撮る。その筋ではちょっと名の知れた盗撮の王子となるが、彼が行うのは罪を犯すため。女性に対する興味ではない。マリア様以外には、一切興味がない。マリア様じゃなきゃ、愛する対象ではない。・・・どんなパンチラでも、どうでもいい。
そんなユウに衝撃が走る。いや、奇跡だ。マリア様があらわれた。あれこそ、この現世に舞い降りたマリア。彼女のために生きる。彼女を愛するのが自分の人生だ。
でも、人生はそう上手くはいかない。運命のいたずら。神様の気まぐれ?神様、暇だったのかな・・・。どこがどう間違ったか、ユウのマリア様のヨーコは、カオリの義理の娘になってて、一度テツを棄てたはずのカオリが舞い戻り、なぜかユウとヨーコは義理の兄妹に!!
彼女とであったとき、【ミス・スコルピオン】つう、わけわかんない変装していたユウは、正体をばらせない。ユウを変なストーカーと思い込んでるヨーコは、ユウを思いっきり嫌ってるし・・・。
上手くいかない毎日に、一人のなぞめいた女性が絡んでくる。最初は盗撮していたユウを出会って、目をつけたのだが、一家揃って新興宗教団体に拉致ってしまえぇ!!という心積もりのようだ。
その用意周到、強引、根回しの凄さ・・・。唖然。謎の女性は、その宗教団体の幹部だった。
家を追い出されたユウが向かった先は、愛するヨーコがいるところ。果たして、マインド・コントロールされてしまったヨーコを救い出すことが出来るのか・・・????
と言うことで、237分、4時間弱。まったくびびることありません。ものすごい映画です。変態OK、パンチラ、盗撮、んなもんに目くじら立てる人にはお勧めしませんが、これを見逃すと、人生損します。絶対に見て!!
愛とはなんぞや?難しくなんぞないけど、人間の行動の根っこの一番大事なところにあるのは愛。なんでそれを隠す必要があるのか。愛がなきゃ、すべてが色あせる。というあたりを、とにかく、えぐく、くっきりと、まっすぐに見せてくれます。
見たことない主人公の二人ですが、この二人がまたいい。とんでもないことしてるんだけど、ユウの目を見てると、おばさん許しちゃう・・・と思わせるオーラがありますわ。
人を愛することがいかに強いことか、そして、人を強くするか!よりどころを失っても、愛する人がいれば、そこがよりどころになる。魂を失っても、愛があれば取り戻せる。そんな奇跡もマジに信じられます。見て!!
時間がゆるさなくても見てほしい。見て絶対損はない。これほど凄い映画を見逃してはいけません。見終わって、期せずして拍手が起こりました。見た人の心をぐにとわしづかみにしちゃいます。
◎◎◎◎◎
『愛のむきだし』
監督・脚本 園子温
出演 西島隆弘 満島ひかり 安藤サクラ 尾上寛之 清水優 永岡佑 広澤草 玄覺悠子 中村麻美 渡辺真起子 渡部篤郎
>見て絶対損はない。これほど凄い映画を見逃してはいけません
損はありませんでしたが、お尻が痛かったです。勃起の瞬間が美しくまぶしくもありました。「無敵の純愛」ですから、ただ圧倒されましたが、監督さんはきっちり計算しています。お話が沢山あっても、どれも必要かつ不可欠なものであり、その美しさはカブキの様式美のようでした。
見てて、途中で酸欠になった覚えが・・・。
露出はものすごい少ないんですが、エロさが美しいんですよね。
あんだけ長くても、過不足なし。
監督の俯瞰の目も感じられました。
あんだけのものを作り上げたら、満足するでしょうね。
2010年、記念すべき一発目は、これを見ましたです!
sakuraiさんちでベスト映画に入っていたし、他のブロガーさんにも評判が良かったので、興味をソソられて・・・という経緯です。
確かに面白かったです!
ユウ君はとっても可愛い子ですね。今まで彼の存在を知らずにいました。
そして、ヨーコ役の人、安藤サクラのすごさには、もうびっくりでした。
普段邦画って、たいがい知ってる大物や若手の人がメインの役をほとんどを占有しているので、こういうあまり知らない役者さんが一杯で、しかもがんばっておられて、内容も面白いとなると、拍手を送りたい気持ちになります。
これから、あの3名(ユウ君、ヨーコ役の人、サクラさん)は、大物になりそう。
・・もう、なってるのかな?疎いから私が知らないだけで・・(^^ゞ
だからちゃんと見ろ!!っての。ひゃーー、上からだぁ。あたし。
AAAってのは、若い子には、なかなかのカリスマなんだそうですね。あたしもとんと知りませんでした。
その後、「守護天使」に、別のメンバーが出てましたが、その子も可愛かったですわ。
わぁ、おばさんだあ。
なんやかんや綺麗ごと並べても、人間の本能
はやっぱりこのタイトルそのものだと思います。園監督はその辺を上手く作品にしましたよね。あっぱれです。若手の3人、よくぞここまで演じたましたよね。もうもう凄いしもんですよね。ということで新年
早々からエネルギーな作品で幕開けしました。
今年1年、ます。
あれだけのものを作られると、こっちは、ははーーとなるしかないですよね。
そうそう、人間の本能というか、煩悩というか、醜いところ、美しいところ、信じるところ、いろんなものをあまねく描くと、こうなっちゃう・・・という風でしょうか。
サクラちゃんは、楽しみです。
盗撮王子は、相当特訓したのかな。
女の子のほうは、ずいぶん前に「モスラ2」に出ていた少女で、可愛らしい少女だったけど、結構妖艶に育ったんだなあって、おじさん的感想を持ちました(笑)
重力ピエロといい、なかなかクセのある役がこなせるいい役者になったと思います。
あの女の子は、その後色々とお目にかかりました。
どんどんと出てきそうです。
あさってロンドン映画祭で園監督の新作「冷たい熱帯魚」を見る予定なので、この作品も慌てて見たら、なんとタイムリーに満島ひかりが結婚したんですってね。
いろんな意味でビックリさせられました。
いわゆるHENTAIの方だそうですが、才能はすごいと思いますわ。
結婚もおめでとう!!ですね。