先日某誌の子規の歌についての記録をみていたら、あまりにも不用意な発言がそのまま採録されていたので、おいおい、それはないだろう、と思ったが、人間というのは聴衆を前にしてアガっていると、けっこうおかしなことを口走ったりしがちなものだから、後のチェックは慎重にやらないといけない。
ネットの発言も同様で、特にツイッター上の発言は、瞬発的なものだから修正がきかない。編集者がいる前時代の雑誌のシステムには、いいところがあった。近頃はけっこう大きな会社の校閲でも、へたに下請けに出すとネットだけで調べて図書館に行かないツワモノがいるようだから、若い人のネット依存症には重篤なものがある。
たぶん資料を使って調べものをする楽しさを知らないから、ネットに頼るのである。大学のジャーナリスト志願の若者を育てる学科では、在学中に大宅文庫への研修を義務付けるべきだ。あとはくだらない語学留学なんかやめて、アメリカの公文書館に一週間通って何かレポートを作成することを義務づけるとか、そういうことに金を出すようにしてもらいたい。
それで、この間の文科省の動きについて、全国の大学人は、役人どもが新学習指導要領を材料にして利権を発掘して新たな天下り先を確保しているだけじゃないのか、と疑いの目で見ていることを官僚のみなさんは自覚したらよろしいでしょう。
「中央公論」の最近号では、英語の民間試験の導入などを含めて、文科省は新テストの実施を急ぐのではなく、いったん延期してはどうかという現実的な提言が為されている。これには私も賛成だ。また、多くの大学関係者も同意見のはずである。
一応、日本は民主主義の国なのでしょうから。
※ これを書いた翌々日に、「トーイック」の離脱が新聞報道されていた。だから言わんこっちゃない、と思ったが、メンツのある方々は、「強行」なさるのでしょう。今回の件で一番怒っているのは、むろん私立の先生たちだけれども、本当に激怒しているのは、受験生とその保護者たちである。被害者約2万人(1.8万人)といったって、みんな将来のエリートだから、こういう「行政」は、やってはならない見本として、反面教師、ということばが昔流行したけれども、若者たちは、決して忘れはしない、というところでしょう。高校生のみなさんは、ぜひ将来仕事についたらこのことを教訓になさってください。
※追記。すでに受験した「トーイック」の試験の結果は、新テストにも利用できるようになっているようである。
ネットの発言も同様で、特にツイッター上の発言は、瞬発的なものだから修正がきかない。編集者がいる前時代の雑誌のシステムには、いいところがあった。近頃はけっこう大きな会社の校閲でも、へたに下請けに出すとネットだけで調べて図書館に行かないツワモノがいるようだから、若い人のネット依存症には重篤なものがある。
たぶん資料を使って調べものをする楽しさを知らないから、ネットに頼るのである。大学のジャーナリスト志願の若者を育てる学科では、在学中に大宅文庫への研修を義務付けるべきだ。あとはくだらない語学留学なんかやめて、アメリカの公文書館に一週間通って何かレポートを作成することを義務づけるとか、そういうことに金を出すようにしてもらいたい。
それで、この間の文科省の動きについて、全国の大学人は、役人どもが新学習指導要領を材料にして利権を発掘して新たな天下り先を確保しているだけじゃないのか、と疑いの目で見ていることを官僚のみなさんは自覚したらよろしいでしょう。
「中央公論」の最近号では、英語の民間試験の導入などを含めて、文科省は新テストの実施を急ぐのではなく、いったん延期してはどうかという現実的な提言が為されている。これには私も賛成だ。また、多くの大学関係者も同意見のはずである。
一応、日本は民主主義の国なのでしょうから。
※ これを書いた翌々日に、「トーイック」の離脱が新聞報道されていた。だから言わんこっちゃない、と思ったが、メンツのある方々は、「強行」なさるのでしょう。今回の件で一番怒っているのは、むろん私立の先生たちだけれども、本当に激怒しているのは、受験生とその保護者たちである。被害者約2万人(1.8万人)といったって、みんな将来のエリートだから、こういう「行政」は、やってはならない見本として、反面教師、ということばが昔流行したけれども、若者たちは、決して忘れはしない、というところでしょう。高校生のみなさんは、ぜひ将来仕事についたらこのことを教訓になさってください。
※追記。すでに受験した「トーイック」の試験の結果は、新テストにも利用できるようになっているようである。
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