最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

医療崩壊

2008-05-20 23:42:59 | 医療と健康
最近、日本の医療が危機に陥っていると盛んにマスコミが言い立てている。

私がくも膜下出血になって、医療現場にふれる機会があって、
これではこれから先どうなっていくのだろうと思ってから、もう7年が過ぎた。
なぜ、あれから7年も経つのにどんどん悪くなっていってしまったのだろう。

私は救急で入院したのは午後4時頃。出血部位を特定するために血管造影検査をしたが、
すぐにはできず、結局検査は深夜2時頃までかかった。
翌朝、担当医は外来診察に出て、それがなかなか終わらず、
手術に入ったのは午後2時頃。それから9~10時間かかって漸く手術が終わった。
こんな勤務状態で、よく手術は成功したものだと思った。
その後、いろいろトラブルがあって3回の入院、2回の手術を経験して、
この勤務状態がごく普通で、特別ではないことが分かった。

これでは、医師になりてがなくなる。
これから、老人社会になり、医療を必要とする人が増えていったらどうなるのか?
素人の私があの時点で危機感を持ったくらいなのになぜ、手を打たなかったのだろう?
医師の数も足りないにちがいないと思ったが、あの頃はまだ偏りがあるだけで、
総数は多すぎだといわれていた。
それが最近は、医師不足が盛んに言われている。

息子の受験の時(昨年と一昨年)思ったが、国公立大医学部の定員は少なすぎる。
そのため、入学するのは非常に難しい。
医学部は国公立大と私大では学費があまりにも違う。
息子の友達で医学部を目指していたが、
私大は学費が高額のため、結局断念して違う学部にいった人は多い。
かなり優秀な人たちだ。

今、勤務医は勤務も大変で、報酬もその割に少なく、
それほどいい(?)仕事ではないといわれるが、
医師はやはり、人の命を預かるやりがいのある仕事だ。めざす、若者も多い。
医学部に入りたいが、私大医学部は学費面で無理だというような学生こそ、
勤務医として頑張って、医療の仕事をしたいと思っている人たちだ。
そういう人たちをみんなで(税金を使って)育てていくべきだと思う。










コメント (7)
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