時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

今回の大災害によせて

2011-03-17 05:52:37 | Weblog
3月11日から連続して起きている地震災害において罹災された方々に心からお見舞い申し上げます。
また、一日もはやい救助、そして復興がなされることをお祈り申し上げます。

また、直接被害にあわれなかった方々も様々な形でのご苦労があったことをお察しいたしますと共に、平穏無事な日々が早く戻ることをお祈いたします。

おかげさまで私の住む地域は大きな被害はありませんでした。

さて、色々な不安があり混乱もあるようですが、
おこがましいようですが、被災地に住んでいない地域の人ができる復興策が一つあることに想いを致しておりここに書かせて頂きます。

それはなるべく買い物をあせらない事、です。

スーパーでの目撃です。

こちらもスーパーが大変込み合いました。
真っ先に無くなったのは
パン、水、レトルト、惣菜、弁当、カップめん

そしてその翌日に無くなったのは
米、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、紙おむつ
でした。

その割りに肉や野菜などは在庫がありました。

この時期だけに不安がつのり買い物をしたいという気持ちはわかります。

しかし、本当に必要なものだったのでしょうか?

私の住んでいる地域では断水も、ガスの供給も止まっていません。
なのに何故大量に水が必要なのでしょうか?パンが必要なのでしょうか?

トイレットペーパーを大量に買っていく人がいました。
大家族でもないかぎりそんなに必要な人はいません。

生理用品をまとめ買いするひとがいました。
一ヶ月に一度しかこない生理のためにそんなに買う必要があるのでしょうか?

その大量の買占めの後、本当にトイレットペーパーが無くて買いに来た人が
トイレットペーパーを買えずに途方に暮れていました。

中には自分の為の買占めではなかった人も多数いたことは事実です。
被災地にいる親類や知人、また都内で物資に困っている人の為に買出しをして宅配で送るという人もいたようです。

しかし、冷静に考えてみましょう。

被災地で本当に困っている人のところには物資がいきわたっていません。
物流が寸断されているからです。
もし宅配で送付できるような場所であるならば、公共の方策で支援物資が行き届いていいるはずです。
本当に物資に困っている人のところには、公共の援助物資も行き届かない以上、宅配も不可能ということになります。

実際にお困りの方も本当に多いと思いますし、個人的に支援物資を送るという暖かい心は尊重したいのですが、個人的な宅配便送付が本当に役に立つのでしょうか?
逆に宅配業者の無駄な仕事を増やし、宅配業者のトラックの便を増やし、渋滞を引き起こし、ガソリンを余計に使用し、本来あるべき物流の妨げになることはないでしょうか?
また、支援物資を正しい送付場所に送らなければ、かえって現地の支援物資分配作業の妨げになるということもあるようです。
物資の送付という方法が本当に正しいのか、他になにかもっと良い方法がないのか検討されましたでしょうか?

都内に送る場合もどうでしょうか?
ガソリンは不足しています。ガソリンを求めて渋滞も起きているという話もあります。
その様な中宅配が増えると渋滞が加速し都内のスーパーへの搬入便が遅れます。
支援物資もいいですが、一日も早い都内にスーパーの機能改善の方が本当に役に立つのではないでしょうか?

よく知る方がお困りでなんとかして差し上げたいという気持ちは分かりますが
その善意が逆にその地域にお住まいの方や、助けたいかたご本人様を余計に窮地に立たせている場合もあるのではないでしょうか?

もう一回、書かせて頂きます。
「今買おうとしている品物、本当に必要ですか?」

ちなみにスーパーの品不足は解消されつつあるようです。

知り合いの方は
「米、水、塩があれば1ヶ月くらいなんともないわ」
だそうです。

以上思うことを書かせていただきましたが、個人的な意見が強く中にはご不快に思われる方もおられたかもしれません。
そのような方には末尾ながらお詫びさせていただきます。