銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

神田 やぶそばにて「かきそば」をいただきます

2007-11-22 13:23:34 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

暴飲暴食に疲れた胃を癒そうと
たまにはあっさりとしたものを食べることにした。

ちょうど、小川町に用事があったので
行こう行こうと思っていながら
テレビや雑誌でしか見たことがなかった

かんだ やぶそばを指名喰いだ。

時間は15:00。

完全にランチタイムは外れているのだが
その時間まで喰う気にならなかったのだから
よっぽど疲れていたのだろう。



地図を持たずに行ったのだが
周辺の電柱看板に助けられ、
平面の世界でしか見たことがなかった光景が
私の前に飛び込んできた。

創業は1880年ということだが、
お茶の間ですら凄いと思っていた凛とした佇まいは
生で見ると想像以上の素晴らしさだった。

思わず史跡に入るための
入場料を払いたくなる程に・・・



庭の手入れもしっかりとしていた。

どこぞのお婆ちゃまが店にすんなり入らないように
私もしばらく見とれてしまったのだった。

顔を玄関に向けたタイミングで
仲居さんが入り口に近づいてお出迎えの構えをしているのを見て、
この店の教育。教育というよりは
伝統を守っているだけなのだろうが
行き届いた感じが何よりも良かった。



店に入り注文を。

かけ、せいろ ¥630
月見、釜揚げ ¥945
おかめ、山かけ ¥1,155
天麩羅、かも南 ¥1,575
あなご ¥1,785

などの中から選んだのは
季節のメニューにあったかきそば¥1,050とせいろのセット。

何が疲れた胃だとか聞こえてきそうだが
蕎麦好きならばせいろは2~3枚は喰う。

この位、屁のつっぱりはいらんですよ。

噂に聞いていた女将の

せいろ、いちまぁぁぃ~~~という
小唄のような音色で厨房に通している。

何だか歌舞伎やらを見に来たように
食事をしに来たことを忘れさせられたのだった。



こちらがかんだやぶそばの
かきそばとせいろだ。

どうも窓際で白けてしまっているが
今日はご勘弁願いたい。

まずは温かいかきそばから・・・

つゆに牡蠣の香りが混ざった香りが
おでこの辺りに向かってくる。

旨そうだ。



茹でたての蕎麦は
打つ際に小麦粉をそば粉に対して
1:10で混ぜているそうなのだが
そうすることによってどうなるのかは
蕎麦を食べただけでは判らなかった。

蕎麦自体はまずまずなのだが、
牡蠣のエキスがつゆと合わさった
海の恵を感じさせるこの味。

こいつが何とも絶品だったのだ。



牡蠣が上手く撮れなかった。

かきそばには大粒の牡蠣が5粒だったかな?

素材やそばつゆの仕事ぶりを考えると
¥1,050はお値打ちだろう。

そばつゆの話はせいろの方でしたいと思うのだが
私はここのつゆ。

好みだ。



そしてせいろを・・・

盛りは浅めで、万全の体調ならば
20枚は食べれそうだ。

蕎麦自体はかきそば同様まずまずなのだが
同じようにそばつゆに驚かされた。

人にはやぶそばのつゆは辛めだよ。と聞かされていたのだが、
どうして、甘い、辛いで言えば確かに辛めになるのだが

加熱せずに時間をかけて砂糖やみりんを馴染ませる
生返しで作られたつゆの味は、
昆布、カツオ、醤油を丸~く1つに治めている。

まろやか芳醇なつゆ。

そば湯でこいつだけ呑みに来ても良いと思わせる程の
私好みのド真中だった。



もうひとつ。

薬味には葱と山葵が添えられているのだが

こちらのお店。

山葵をちゃんと出す前におろしている。

香りにはっとして女将に聞いてみると、
お昼時はある程度纏めて擦らしてもらってますが
この時間は余裕があるので都度擦ってますと言うのだ。



山葵の値段を考えると
つゆの仕事ぶりといい¥630に文句はない。

〆には山葵をチロチロ舐めながら
そば湯でつゆがなくなるまで堪能させていただいた。

胃が疲れているせいもあるのだろうが
気持ちが満たされるとどうも腹まで
満たされた気になってしまう。



お隣がちょうど歴戦の勇士たちが
思い出話に華を咲かせていたグループだったのだが
皆さんいい表情だ。

蕎麦自体が好きな方は
こんなものかと期待が大きい分、
がっかりされた経験をお持ちな方もいるのだろうが

この風情、おもてなしで
私好みのそばつゆをじっくりと味わう。
できればお酒を飲みながら。

時間をじっくりと噛み締めながら食べるのには
もってこいのお店なのだろう。

気持ちよかった。ご馳走様でした。

かんだ やぶそば
〒101-0063 千代田区神田淡路町2-10
TEL03-3251-0287
11:30~20:00(L.O.19:30) 
盆休み、正月休み

せいろ ¥630
かきそば ¥1,050

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
壱枚~♪弐枚~♪参枚~♪おしまい~??? (mymyzu)
2007-11-24 16:44:00
甚平さん、こんにちは。

「やぶそば」のせいろ。「まつや」のそば。。。

まだ味がよくわからない学生の頃に味わいましたので
今なら少しは味わいがよくわかるのでしょうか。。。

関西からはじめて来た頃の自分には敷居も高く値段も高く
とどめはあの出汁の香りで「濃い!」「カラッ!」と
感じたものですが今では東京の味にも慣れ親しんできましたので
近くに寄った祭には再発見したいと思います。

返信する
Unknown (Kyoko007)
2007-11-25 00:52:33
淡路町。私も行って程ないので、何か嬉しい。

「やぶそば」はとても高いお店なのかと思って
いました。

「まつや」とこちら「やぶそば」の蕎麦をたべ
「たけむら」の揚げまんじゅうで〆。

みたいなツアーをやってみたいな。如何ですか?

やっぱり奥さんに言われてしまいましたか...

フランクリンアベニューのハンバーガー記事を
とても楽しみにしています。
私も、もうちょっと先に、お友だちと訪問の約束をしました。
TBしあいましょうね。

では、バーガー第2ラウンドは(戦いか?)
本郷のファイヤーハウス。なんて、どうでしょうか?
返信する
Unknown (マグロ君)
2007-11-25 12:17:33
美味しそう~蕎麦・・最近、はまってるんです~

半年ぶりに、マグロ妻が記事書きました~

暇なとき、見てやってください~

マグロ君もチラッと!

ぽちっと!
返信する
次は・・・ (甚平)
2007-11-26 19:22:39
mymyzuさん

こんばんは。甚平です。

関西の方は東京の蕎麦に慣れるのには
時間がかかりそうですね。

逆に学生時代に食べた
大阪のうどんが薄くて驚いたのを
思い出しました。

最近小川町界隈に定期的に行ってますので
次はまつやのレポートになるような
気がしております。

それでは。
返信する
ナイスアイデア! (甚平)
2007-11-26 19:30:21
Kyoko007さん

こんばんは。甚平です。

はとバスさんに売り込みたくなるような
喰い倒れツアー。ナイスですね。

フランクリン。行ってきました。

子供の頃に3ヶ月だけ過ごした
ニューヨークのハンバーガーが食べれて
とても懐かしくいただけました。

場所が判り辛いので
地図か何かで下調べはしっかりとしてから
行かれると良いでしょう。

本郷のファイヤーハウス。

赤門方面は脳味噌を含めご縁がなく
行ったことがないのですが、
あらあら見てびっくりこちらも
アメリカンなハンバーガーですね。
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アイスのお土産いらないですって! (甚平)
2007-11-26 19:39:47
マグロ君

こんばんは。甚平です。

奥様日記。見てきましたよ~。

言われ放題のマグロ君が
何だか哀れに見えちゃいました。
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