ポンペイの遺跡もとても良いところだったのだが、
もうひとつ気に入ったのがこちら。
カプリ島の青の洞窟は本当に青かったのだ。
高級リゾート地として名高い場所ではあるが、
紫外線が洞窟に降り注ぐだけでこんな色を醸し出してくれるなんて、
不思議で不思議でしょうがなかった。
さて、話は本題の料理の方なのだが、
今回の旅行で一番驚いたのがこちらの料理。
正式名称がタルタルステーキと言うものだ。
食べ方が解らず自分で若干崩してしまったが、
テーブル到着時は綺麗に盛り付けられていた。
日本ではタルタルステーキと言うと焼いたステーキ肉に
タルタルソースがかかった物を想像しがちなのだが、
誤って伝わっていたことに初めて気付かされる。
シャンゼリゼ界隈の高級店での
高い割りに対したことのない味に辟易としていた最中、
(ランチで2人で120E=約¥18,000!やりすぎです)
地元の人に聞くのが一番と教えてもらったのがこのお店だ。
オペラ座とモンマルトルの丁度中間に位置するこのお店には
立地がローカルなこともあり、観光客が皆無な芳ばしいお店であった。
フランス語で注文はできてもメニューが解らなければ注文もできない。
日本では考えられないような10分もの熟読後、フランスの定番料理の
ステーキを食べていないやと注文した結果だったのだ。
エスカルゴにサラダ、ワインにタルタルステーキとヒラメのフィレ。
サラダとエスカルゴを食べ終えた直後にこの料理がやってきた。
正直食べ方が全く解らずに固まっているとお隣のお兄さんが
「エスカルゴにタルタルを食べてくれるなんて、
お前はなんてフランス文化を理解しようとしてくれるんだ。」
「そいつにフリットを加えれば完璧なフランス人の食事だぜ」
とフリット注文命令と共に食べ方を教えてくれた。
実はお皿が2枚重ねで持ってこられており、
下の空のお皿に牛生肉、玉ねぎ、パセリ、卵黄、マスタードソースを
盛り付け、グッチャグチャにかき回す。
ご覧のようなユッケ状にしたものを食すのだ。
これが予想以上に旨い。
生肉だけあって新鮮なものが使われているのもあるのだが、
マスタードソースでなくてはならない理由が
おぼろげに理解できそうな味なのであった。
肉、玉ねぎ、パセリの棘を卵とマスタードが丸めてくれる美味しさ。
間違いなくクセになった。
今日はこれから実家にて
イタリアから持ちかえった食材を使った晩餐会。
小出しにして申し訳ないが
今日は一番気に入った料理のご紹介で中座させていただきます。
美味しいごはんをご馳走様でした。
タルタル 9.50E
甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★☆☆
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