銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

銀座 ぴょんぴょん舎にて「極上チジミ」をいただきます

2006-11-01 12:58:30 | 銀座・築地 韓国・タイ・焼肉・沖縄料理

お昼時の銀座は本当に賑やかだ。
今日も旨いもんを求めて界隈を散策してきた。



同僚の1人が
「昼飯におでんなんてどうだ?」と呟いた。

悪くない。

昼間っからおでんと日本酒をつつく映像を妄想しながら
目的の場所へ歩き進んだ。



丁度松屋通りの文祥堂ビルの向かいあたりで、
路地の間からひょっこりと顔を出す看板を発見した。



路地を覗き込むと1.5m程のビルとビルの隙間に並ぶ
人の列が目に飛び込んできた。

旨そうな匂いがしたのだ。



見れば本当に狭い、
10人程しか入らない
盛岡冷麺のお店を発見してしまったのだ。

先ほどまでのおでんモードは何処吹く風・・・

満場一致で昼飯が決まった。



先客が5人もいてしばらくは時間がかかりそうなので、
ビルの隙間の奥を探検してみた。

すると、これまた芳ばしいお店を発見した。



創業1933年。

ランプというお店で
同僚の一人が一度だけ訪れたことがあるそうだ。

完全に大都会の喧騒から隔離された
隠れ家というよりはアジトと言うべき
こんなお店を根城にしてみたいものだ。



10分程でようやく店内へ。

盛岡冷麺とミニビビンバのセットが通常は¥1,200。
ランチタイムなら¥1,050とのことなので即決した。

大盛り料金は追加¥200・・・

微妙な追加料金にうろたえながら
さらにメニューをじっくりと見ると
ランチチジミが¥450。

同僚と割り勘で麺の大盛りよりも
チジミを選択した。



店内は北欧調というのか、かわいくまとめられている。
また、インテリアも手作り風の洒落たものがお店の雰囲気を
さらに柔らかく演出していた。



程なくしてまずはビビンバが登場。
見た目はナムルののった普通のビビンバだが・・・



ナムルをかき分けると
中からでてきたのは五穀米。

5種も入っているようには感じなかったが、
ごはんが炊き上げられる過程で赤米だかの
影響を受けてこんな色をしているようだ。



梅肉のような色をした
黒茶のペーストは、そうコチジャンだ。

たっぷりとコチジャンを入れてスプーンの先で
お米を潰さないようにしながらかき混ぜる。



これはジャンバラヤではない。ビビンバだ。

コチジャンが各種野菜をまとめてくれて、
単体ではバラバラだった味がようやく料理になった感じだ。

旨い。

同僚3人はこのビビンバを
辞退していたのだが、もったいない。

どうもビビンバは
石焼で玉子と肉がパチパチしてないと
そそらないように感じがちだが、
コチジャンを絡めたビビンバは
そんじょそこらの炒飯に勝るとも劣らない旨い飯。

ようするに大好物なのだ。



盛岡冷麺が登場。

手前にある白い物体はなんと「なし」だ。
季節によっては「すいか」なんかも入れてしまうのだそうだ。

盛岡冷麺はご存知の通り平壌からの逆輸入食材。

韓国の冷麺との違いは、
韓国のものがそば粉とでんぷん粉で作られているのに対して
盛岡のものはでんぷん粉と小麦粉で作られているそうだ。



別特辛のキムチ。

こちらのお店では冷麺の辛さを4段階に選択でき、
最初から冷麺に辛味を入れたものと
辛味を「別」にしたものをさらに選択する。

特辛(3段階目)の冷麺とは別に提供するものが
別特辛と言うわけだ。



辛味を入れる前に麺とスープを食べてみる。

盛岡冷麺のツルツル且つ歯ごたえのある食感は
いつ食べても不思議と美味しく感じてしまう。

旨い。

スープはあっさりとした鶏ガラに牛肉も煮込んである。
チャーシューのように見えるお肉はビーフジャーキーのような
乾物を戻してあるお肉であった。



満を持して辛味をぶっこむ。

最初はちょっとだけ絡めながら。
そして徐々に広がってゆく赤味を眺めながら。



最終終着駅はご覧のような真っかっ赤。

特辛といえども旨さを実感できるレベルの辛さで、
次回はもう一段階上を試してみたい。

今回、チジミを食べたかったのもあるのだが、
お店の方に麺の量を予め確認していた。

曰く「けっこう食べ応えのある量ですよ。」の
言葉通りで、普通の人なら十分な量だろう。



そして、チジミの登場。

パチパチと鉄板の上で芳ばしい匂いを発している。

旨そうだ。



パクリ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・

旨いはコレ。

同僚と顔を見合わせてしまった。

明らかに葱やらがいっぱい入っているので、
イメージとしては野菜感たっぷりの
シャキシャキしたものを想像していたのだが、
薄い生地のどこにそんな力があるのだろうか?

モチモチの食感と葱の内側のヌルッとした感じが
チジミ全体をしっかりとモチッとしてくれているのだ。

このチジミとビールだけで2時間は語れそうな旨さであった。

行列ができているということは
巷では有名店なのだろうが、
運命的な出会いができて本当に良かった。

美味しいチジミをご馳走様でした。

ぴょんぴょん舎
〒104-0061
中央区銀座四丁目4-1
℡03-3564-1963
営業時間 11:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日 なし
席数 10席
※松屋通り文祥堂ビルの道路向かいの細い路地

ランチセット ¥1,050(冷麺別特辛とミニビビンバのセット)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

ランチチジミ ¥450(※同僚とシェア)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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