私は昭和一桁生まれの親から育ったせいか、贅沢は敵だ、みたいな感覚が小さい頃から身に沁み込んでしまっている。というか、とにかく無駄遣いをしないほうだと思う。家が貧乏だったのでとにかくお金がないと困るという恐怖心が潜在的に常にあって、身の丈にあっていないものを買ったりとか身の丈にあっていない生活スタイルは転落人生の始まりだし悪と思っている。
私がお金の不安が無くなったのはついここ数年のことで、家庭環境もあり幼少期からお金の心配ばかりしていた。母は常にお金が無い無いと言っていたし、父が失業という時もあったし何しろ父が自営業だったので普通のサラリーマンや公務員の友達が羨ましかった。
基本的に物は壊れるまで使うし、サランラップとかトイレットペーパー等の消耗品は一回で捨てるものなので質が悪くても安いものを買う。当然服などブランドものは買わないしうちの家具に高級品は一切無い。
ということでカーテンも何十年使っていよいよ見っともないという段階で買い替えたのだが、最近家の収納とか片付けの動画をよく見る。うちも両親が亡くなり子供たちも一人暮らしをしていないので家のなかを片付けすっきりさせたいのだが、すっきりした家に住んでいる人は色々と共通点があり、物が少ないのは当然だが例えば収納は揃えた収納家具などを使ってピッタリと収納したり、家具や物の色を揃えて統一感を出している。
まあそんなことは家を建てた20数年前に分かっていたのだが、そういうのってお金に余裕がある人がするものと思っていた。私は独身時代から使っていた衣装ケースをまだ使っているし結婚するとき買った本棚やタンスもまだ使っている。家を建てたときは若くお金が無かったし、子供ができて教育費にお金が掛かるようになり教育費は惜しまないがそういう家のことにはお金を惜しんだ。
でも最近思った。結局綺麗なシンプルなすっきりした家を目指すならそういうものを使い多少はお金を使わないとだめなんだろうなと。
それからびっくりしたのが職場で大掃除の話題になり、30代半ばの同僚2人が換気扇の掃除は業者に頼んでやってもらう、と言っていた。時間と手間を考えたら安いものだと言っていた。いや私もそういう家事代行サービスがあるのは昔から知っているが、そういうのって庶民?が使うものではないと思っていた。お金に余裕のある家庭の人がやるものだと思って今まで頼んだことは無かった。
でも確かに子供が小さくて普段フルタイムで仕事をしていたら時間は無いだろうし、共稼ぎならそのくらいは頼んだほうがコストパフォーマンス的には見合っているのかもしれない。収納用品だって空き箱やら昔のものを使っているのもいいんだろうけれど統一されたものを使ったほうが使いやすいし見栄えもいいし便利なのであれば買っても安いものであろう。
ということで最近は自分が心地よいと思える空間を作れるようにと思って多少の出費は致し方ないと思っている。まあそれは子育てが終わり教育費やらにお金が掛からなくなったので少しお金と心の余裕が出てきたからだと思うのだが。
しかしやってみるとちょっとしたことで気分がいい。今まで洗濯に使う洗剤類を洗面所の窓枠に置いていたが、洗濯機に付けるマグネット棚を買って洗剤類を置いたら窓辺がすっきりとしたし、自分のリラックス時間のために間接照明を居間に2個ほど買って使っているがこれも気分がいい。自己満足の世界ではあるが。
まだまだ家の片付けは程遠いけれど、自分が心地よくなれば片付けのモチベーションも上がるので、こつこつとやっていこう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます