欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

君は君でいて

2008-05-09 | poem
ねぇ、そんな顔になるくらい思い詰めないといけないの?
君にも求めているものがあるんだろうけど、そんな顔、見ている方が痛々しいよ。
悲痛さが君の心から発せられているんだよ。
どうしたんだい? 君のなりたかったものってそんなものじゃなかったはずだろう?

すこし話させておくれよ。ほんのすこしの時間でいいからさ。
鏡を見てみなよ。それが今の君っていうのを見てみてよ。
君がなにを求め、どう進んできたかは知らない。
でも、最後に会った君の姿、君の思いはそんなものじゃなかったはずだよ。
あの頃を思い出しておくれよ。ただの回想ではなく。
あの頃、君の求めていたものは、鮮明でピュアなカタチで君の胸にあったはずなんだ。
だが、それがどうしたわけだい?
今はもっと大きなものになっているつもりだろうけど、その先には闇しかないだろう?
それをうすうすは感じているはずなんだが。引き返せなかったんだね。
今の勢いを殺すことができなかったんだね。

この先をすこし違ったものに変えていけないかい?
もう張りつめた力は使わなくていいんだからさ。
昔、小川のそばで遊んでいた頃こと。僕を橋にまたがってくすくす笑っていた君に戻ってくれればいいんだよ。
僕を笑いながらも、やさしい言葉をかけてくれた君に。
旅に出るんだって。あの空のむこうに気持ちを向かわせるんだって。
そんな君だったじゃないか。
君はあの時の君と同じなんだよ。
あの笑顔とやさしい言葉をかけてくれた、それが君の本質なんだよ。

君はうつむいたまま、ありし日の幻と思っているかもしれない。
しかし、あれが君の本質なんだよ。
あれが君の姿なんだ。
旅人であり、探求者だったんだよ、君は。
それをわかっておくれよ。
そして、あの時の気持ちを心を戻しておくれよ。
あの町から出ていって、得たものなんか払いのけてさ。

君は僕を橋の上からくすくす笑っていた人なんだ。
笑いながらもやさしい言葉をかけてくれる人だったんだ。
君は旅人なんだ。君は探求者なんだ。
だから、もう一度本来の君に戻っておくれよ。
もう一度僕に笑いかけて、やさしい言葉をかけておくれよ。

まぶたのむこう

2008-05-09 | message
あなたが目をつぶり、まぶたの裏の暗闇を見る時。そのむこうにあるものを感じる前に、目をあけないようにしましょう。
暗闇のむこうにはあなたを待っている奥深いものがあるのですから。
目をつぶったままで、しばらくなにかを待ってみて下さい。
かならずあらわれるはずです。あなたの待ちわびているものが。

あなたはそのものと対峙して、いろんな思いや話のやりとりをおこなうでしょう。
そんなひとときはとても充実していて、あなたの中にやすらぎをもたらしてくれるでしょう。
信じていることです。耳を澄まし、感覚を澄ましていることです。
現実とは違う、あなたのあたたかな世界がその糸口が、その時から開かれていくのですから。

あなたにとってそこでのやりとりはとても不思議なことのように思うかもしれません。
しかし、現実的じゃないからとはねつけることのないように。
なぜなら、あなたはそのものと対峙しているとき、心が広がっていくような、とても落ち着いた感じを味わっているはずですから。
そして、居心地のいい気分で、この先の展望がぼんやりと見えてくるはずですから。
これは夢の話だと決めつけて、いずれそのやりとりをも忘れることがないようにしましょう。
その出来事がどこかで気になったり、あなたに訴えかけてくるようになるかもしれないのですから。
いずれにせよ、心に関心がむくようになった時、あなたの新たなはじまりなのです。
そう、あなたの本当の生き方のはじまりです。

現実に即した生き方を否定しているのではないのです。
あなたの本当のことを知る機会とは、そういうものだということなのです。
もし、心がそれを求めているのなら、あなたもその出来事が気になりはじめるはずです。
本当の生き方というものを。あなたのするべきことを。
あなたを戸惑わせようとしているのではないのです。
ただ、目をつぶり、そのむこうにあるものを感じてみてと、ここに示しているだけなのです。

会ってみて下さい。もうひとりの自分に。
話しかけてみて下さい。暗闇のむこうにいるなにものかに。
物事とのはじまりとはそういうものなのですから。
いつも自分が選択していけるのです。
その選択肢が広がり、あなたの心が生き生きしはじめる、その方法をここに示しているのですから。