あなたの方向

あなたはあなたの向かう方向を見失うことのないように。
日々の生活はいろんな方向へとあなたをいざなっていく。
しかし、あなたの向かう方角はひとつでしかないのです。
道草をするのは悪いことではありません。
しかし、あなたの方向を見失うことのないように。

あなたを気遣ってくれる人たちからの言葉。
あなたのことを親身に思う人たちからの言葉。
そんな言葉に励まされながらも、あなたの方向を見失わないように。
思慮の浅い人たちの言葉に振り回されないように。
いつもこう注意していることです。
この方向へ行くとき、わたしの心は明るいものであるか、暗いものであるか。
そこに焦点をあてて判断するといいのです。

あなたの向かう方向はひとつです。
あなたがそこに向かっていれば、あなたの気持ち、生活は明るいものとなっているはずです。
しかし、あなたの道が誤っていれば、あなたはひとりぼっちを感じるかもしれない。暗がりに包まれているような感じを受けているかもしれない。
そう、日々の気持ちに注意することです。心からの要求にも耳を傾けてみることです。
漠然とした恐れや不安は、あなたの方向をいっそう見誤らせるものとなります。
いわば月明かりもない夜の航海をするようなものなのですから。
手探りで渡っていくよりも、明るい中をゆっくりと進んでいきましょう。

いつも心に耳を傾けていることです。
いつも自分の反応に気をつけていることです。
その時その時に、わたしはなにを感じているのか。
そう意識していれば、自分の方向を誤ることもなくなるでしょう。
あなたの行きたい場所、なりたい人間に、よりいっそう近づいていけるのですから。