晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

9935    富士山御中道巡り

2023-11-14 16:02:25 | 登山

     大沢崩から剣ヶ峰を望む

期日  : 1999年 9月 11~ 12日 天気 曇後晴

メンバー : 建設省砂防事務所募集のツアー (メンバー90人 +スタッフ20人)

コースタイム、天気

一日目 9月11日 曇後晴 

 (新幹線)=新富士駅7:25=(バス)=富士宮口 新五合目駐車場―開会式9:15~55―六合目   10:42~47―赤沢11:32~37―箱荒沢(昼食)12:10~47―不動沢付近(休憩) 13:28~43―天の浮橋(2395m)13:55―旧御中道分岐14:30~50―森林教室 (森林監視事務所、大沢工事事務所) 大沢の崖を設置された梯子で底に下る。)15:20~16:00―B斜面、原頭口 16:20~30―大沢休泊所16:38~45―仏石流し17:34―滑沢 7:40―スバルライン18:08―奥庭荘(泊)18:20

二日目 9月12日 晴時々曇

 奥庭荘発6:05―御庭駐車場発6:10~35―御庭7:05~20―白草流し7:30~45―吉田口五合目8:15~30―安全指導センター9:40~10:00―胎内神社10:35―須走り六合目―六合目と本六合目の中間 (昼食)11:05~35―休憩ガレ場12:10~35―御殿場六合目13:05~21―宝永火口底13:59~14:20 火山教室(宝永の噴火)―富士宮新六合目 14:40―五合目駐車場14:55―閉会式15:30

      歩行時間 一日目 6:40、二日目 5:10、距離23.7km、標高差 680m、 520m

 

  

                富士山御中道 北

              富士山御中道 南            

             富士山御中道 ルート標高

 

記録、感想

一日目(9月11日)

 通産省富士山直轄砂防30周年記念事業として御中道巡りが行われるという事を新聞でしり早速FAXで申し込む。富士山を三回以上登った人のみ応募できるとの制限。約三倍の倍率を突破した。 大沢崩が1975年(昭和50年)頃より通行禁止となり、今後も難しいと思われる御中道巡り一周は参加する価値は大変高い。

 開会式の後、五班に編成され、富士宮山学会の人がリーダーと世話役となり、自分は4班(18人)となった。番札をつけたヘルメットをかぶって出発。 ガスで回りは見えない。天気がよくなるとの予報であるが風が強い。沢を越すため六合目まで登ってブル道から道なき道に入る。

        開会式 4班のメンバー 

 旧御中道に富士宮山学会の人が予め調査して印をつけてくださった。今回は10人程で先遣隊として踏み跡を付けている。

富士宮登山口から大沢崩までは登山道がない。表大沢、主杖流し、鬼ヶ沢など広い沢では緊張した。主杖流しは黄色で岩に書かれていた。鬼ヶ沢は広くて傾斜も30度程あった。

 不動沢へはは崖の左側(天の浮橋)を下り、広い溶岩層を横断後シャクナゲの林を下った。始めてなので写真を撮る余裕がなかった。

 大沢崩は線状に崩れているのではなく上に行くと広くなるかなり広い面で崩れているのが地図でよく分かる。それでも狭い所では50m(標高1600m)もあり、広い所では500m(標高3000m)もある。本当に大きい沢である。なんで3000m付近が広いのかは分からない。

 大沢左岸は、始めは設置ロープで下り、その後は階段や臨時に設置してくださった梯子を400m程下って沢底の堰堤の工事現場に到着。大変な難工事と思われた。

  大沢左岸の石楠花の道 大沢崩の急坂をロープで下る

左岸の崖を臨時に設置した梯子で下る  標高2440m

     崖を設置された階段で下っていく

     樹林帯のトラバース 〇印のマーカー

   右岸工事現場近くまで下りてきた 手前の階段を下る

  右岸崩れ防止工事現場

    左岸の階段を振り返る

    大沢の底部 大沢崩を渡る

    火口を見上げる ポットホール状の大穴が見えた

    旧観測所の白い建物も見えた

 

 堰堤の上部には大きなポットホール状大穴が二つも見えた。1m程の固い溶岩層の下には赤いスコリア層の二層構造が見えた。赤土は古富士山の灰でその上は溶岩との事。段々天気が良くなり頂上の旧観測所も見えた。右岸の急壁を登り返してお助け小屋の大沢休泊所と三柱神社に着いてほっとした。

  大沢休泊所の隣にある三柱神社 

             標高214m  仏跡流しから富士山

           滑沢から富士山 

 ここからは踏み跡の登山道があるので安心して歩くことができた。一日目の宿、奥庭山荘には18:20に到着。長い一日であった。

     本日の宿泊所  奥庭荘に到着  ガスで展望はない

 

二日目 (9月12日)

 御庭荘からスバルラインを横切り御中道を行く。小御岳神社から吉田口安全指導センター(吉田口六合目)へと踏み跡を行く。ここから須走口、御殿場口まで道はなく踏み跡をたどる。

  御庭荘下2300m付近 登山道を行く五つの小噴火口がある

  吉田口六合目 安全指導センターから踏み跡を行く

須走口六合目 御胎内神社 標高2630m 入口は小さい穴

       須走口 御胎内神社 御殿場口六号目に向かう

  須走口本六合目より御殿場六合目に向かう おいしい昼食

 ここからは道がない

          御殿場口六合目

 御殿場口六合目から宝永山めざして登山道を下る。天気が良く頂上も見える。宝永山での火山教室では雲がなくすばらしいパノラマ。今回の様に全部見えるのは珍しいとの事。  

     宝永山を目指して登る オンタデが生えている

    馬ノ背を下る 標高2695m

       宝永山第一火口へ下る 標高2670m

    宝永山第一火口 5班 4班の時はガス

 宝永火口底の火山教室では、宝永の噴火で、江戸でも15cm灰が積もったとの事。火口の上が不気味に見えた。、去年よりかなり崩れているとの事。

 15:35に富士宮口新五合目の駐車場に着き閉会式となった。スコリアの踏み跡無き道を先頭で歩いてくれた努力は大変なものだと改めて感謝した。

    富士宮口新五合目駐車場 解散式 今井道子さん

 

 


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