晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

0924  越後三山 (八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳)縦走

2023-04-13 19:23:39 | 登山

        千本檜小屋から八ツ峰を望む 

期日   :2009年9月19~21日
メンバー :L, Akky、SL, Kmach、Tshige

9月19日(土) (一日目)
コースタイム・天気 晴時々曇 
 六日町IC=八海山ロープウェイⓅ9:40~10:05=ロープウェイ山頂(1150m 4合目)10:10~20―こぎ池―女人堂(6合目)11:25~35―薬師岳12:22―八海山避難小屋(昼食)12:40~13:30―八ツ峰(地蔵岳1P13:37~43―不動岳2P13:52―七曜岳(白川岳)3P14:13~24―白河岳4P―釈迦岳5P―うかい路、梯子(中間)14:24―摩利支岳6P14:31―剣ヶ峰7P―大日岳8P(1720m)14:45~15:20―巻道梯子鎖15;40―迂回路―千本檜小屋 泊16:00

時間4:50(登り3:35、下り1:15)、距離4.9km、標高差1715-1150=565m、累積標高差+700m,-190m


       八海山ルート(ゴンドラ山頂駅から大日岳)


     八海山ルート標高

記録
 連休初日、混雑もなく順調に八海山駐車場に到着した。ロープウェイで4合目(標高1140m)まで上がりいよいよ登山開始。思ったより気温が高く暑い。NHKドラマの効果もあり登山客も多く、トイレも綺麗にしたと六日町観光協会の方に伺う。また、天地人の始めの場面は八海山地蔵岳を映したものと聞いた。


        八ツ峰の山名


        女人堂と八海山大神  昔は女性はここまでしかのぼれなかった

 女人堂(昔の女性結界)で休み、クサリの着いた急坂を登り、12時40分に八海山避難小屋に到着した。昼食後八ツ峰へ行く。
八つのピークを鎖や梯子で登ったり降りたりする。始めに地蔵岳1Pに迂回路から登り不動岳2P、七曜岳3P、白河岳4P、釈迦岳5P、麻利支岳6P、剣ヶ峰7P(巻き)を登り、最後は大日岳8Pである。



        薬師岳にて


        千本檜小屋から八ツ峰


        八ツ峰案内図 千本檜小屋にて


        急斜面の登山道を登ると地蔵岳1P


        地蔵岳より不動岳2P(右上)と七曜岳3P、白河岳4P(左ピーク)


   不動岳2P


     不動岳2Pから5mの下り


     七曜岳3Pへの登り


        七曜岳(五大岳)3P山頂と白河岳4P


      白川岳への約7mの登り


        白川岳上部のトラバース 鎖あり


        白川岳上部鎖場の登り


        白河岳4Pから七曜岳3P、不動岳2P方面を振り返る


      白河岳から釈迦岳5Pと摩利支岳6P


    白河岳から鎖場の下り


        白河岳4Pを下って釈迦岳5Pを登る 奥は摩利支岳6P


        釈迦岳(白川岳)5P山頂


       摩利支岳6Pへの登り


       摩利支岳6Pより剣ヶ峰7P方面


        剣ヶ峰を望む


        剣ヶ峰7Pへは登れないので巻いて大日岳8Pへ


       大日岳の垂直の梯子を登り鎖場へ


        大日岳山頂にて


        大日岳の鎖場約10mを下る  少し戻って巻道を千本檜小屋まで戻る  


 大日岳は長い鎖場を下る。ここはさすがに登る人は限られる。紅葉した峰々の展望を楽しみながら鎖場の岩場を縦走した。スリルを楽しみ迂回路を、明日の下見を兼ね千本檜小屋に戻る。
 これからの行程の厳しさをおもわせる、梯子鎖場のオンパレードを楽しんだ。小屋より5分程下った所の水場は、水がチョロチョロのためやや濁っていた。千本檜小屋では、水は売らないとのことでやむを得ずこの水を沸かして夕食と明日の水の一部に使う。お天気を祈り眠りにつく。


        千本檜小屋での楽しい夕食(自炊 マーボ豆腐、豚汁)



9月20日(日) (二日目)
コースタイム・天気  曇後晴
 千本檜小屋4:40―巻道―入道岳(1778m)6:00―五龍岳6:38―荒山7:48―オカメノゾキ(1240m)8:35―出雲先(八合目)10:25~35―御月山(九合目、昼食)11:45~12:20―祓川12:35~50―中ノ岳避難小屋13:55~15:10―中ノ岳(2085m)15:15~36―避難小屋 泊15:41

時間10:00、距離8.0m、標高差2085-1240=1845m、累積標高差+1200m、-790m



     大日岳からオカメノゾキルート


        オカメノゾキから中ノ岳ルート


        千本檜小屋から中ノ岳標高

記録
 千本檜小屋を4:40のまだ暗いうちからヘッ電を点けて出発した。一瞬天気が良くなり星が見えたがすぐガスが出てきた。昨日通ったうかい路を行く。狭い崖のヘツリや鎖場を注意深く歩いていく。
入道岳から振り返ると大日岳の岩峰がきれいに見える所なのにガスで見えない。ガレを注意しながら急な鎖場を下る。


        五龍岳山頂 標高1595m 阿寺山分岐


        1442mピークよりオカメノゾキへ続くヤセ尾根を下る


        1442mピーク下の鎖場を荒山目指して下る


        降りて来た鎖場を振り返る
 

さらに下ると一時間程で荒山の標識に到着した。この標識は荒山の南にある。大きなテントを持った単独の男性に追い越される。元気な人だ。また少し行くと軽ザックと運動靴姿の大学生に追い越された。一日で三山縦走するという。さすが大学生羨ましい。今日は冬期縦走の下見とか。トレイルランをやりたくなった。


        荒山ピーク(六合目1344m)の南にある山名板


小さなピークを登り降りして1250mまで下ってきた。この辺が両側が切れ落ちたオカメノゾキのはずなのに結構広い道でしかも樹木もあり怖い所はなく拍子抜けした。しかし、少し高くなったところから振り返ると小ピークのアップダウンで単純な道でないことが分かる。この辺もガスがかかり遠くは良く見えない。
 途中で山伏姿の人たちに出会った。ホラ貝を吹きならくしながら歩いていく。荷物はあまりなく軽装である。ここからも注意して歩くようにアドバイスをいただいた。修験の山を実感する。


     荒山東のオカメノゾキ(七合目)の鎖場を登る


        オカメノゾキの上から入道岳を振り返る

 登り返して出雲先に着いた。八合目の道標があった。この辺から地図の時間がやけに長くなっており予定時間より1時間半早く着いてしまった。エアリアの地図が余裕を持たせすぎて作成してあるためなのか。小ピークを登り急な鎖場を登り御月山に11:47に到着した。予定より2時間半も早い。


        出雲先(八合目1528m)の急登


        出雲先から御月山を望む


        御月山への登りからオカメノゾキの方向を振り返る


        御月山下の鎖場を登る


        御月山に到着(昼食) 予定より早い


 ここで厳しかったオカメノゾキのコースも終でほっとした。昼食のおいしいこと。でも周りはガスで展望はない。下り始めると急に天気が良くなり、草紅葉の赤と黄色のグラデーションの斜面の下に祓川の水場が見えた。すばらしい眺めに歓声を上げた。わき水を調理用2.5Lと飲料水1L汲む。あと一時間だと思うと急に元気が出てきた。おいしい水を腹いっぱい飲む。


        祓川の水場は草紅葉


        祓川の水場

 先に行った単独行の元気な男性に会う。後から女性2人組も到着した。ここでテントを張るのも気持ちがいいかもしれない。笹と紅葉した楓のトンネルを抜け草原のガレを登り13:55に中ノ岳避難小屋に着いた。予定より二時間も早く着くなんて予想もしなかった。千葉のM山の会では11時間半かかったとのことで、今日はヘッ電を点けて中ノ岳を登るのかと思っていた。


         避難小屋下より中ノ岳(北峰)を望む


        中ノ岳山頂(南峰2085m)にて

 中ノ岳山頂からは、平ヶ岳、燧岳、荒沢岳方面が見えた。八海山、越後駒方面はガスで見えない。
 避難小屋に戻り、マーボナス、サラダ、スープの豪華な夕事をいただく。地元の人から冬の駒ヶ岳や未丈ヶ岳もすばらしいと教わった。天気の良い日に来たいな。


        避難小屋(北峰)より山頂(南峰)を望む


        立派な中ノ岳避難小屋


        避難小屋でのおいしい夕食をいただく


9月21日(月)  (三日目)
コースタイム・天気  晴れ
 中ノ岳避難小屋(2070m)5:05―御来光5:30~35―1866mピーク―檜廊下(1780m)6:20~30―天狗平(1720m) 7:25~35―越後駒、グシガハナ分岐8:30~35―越後駒ヶ岳(2003m)8:50~9:15―分岐9:28~35―グシガハナ(1811m)10:07~15―人松(1308m)―力水(1230m昼食)11:35~11:58―雪見ノ松(970m)12:50~13:00―十二平登山口(465m)13:30―森林公園キャンプ場Ⓟ(360m)14:20~50―水無川キャンプ場Ⓟ(322m)=(タクシー)=八海山ロープウェイ駐車場15:25~35=五十沢温泉15:55~16:55=六日町17:45

時間8:52 距離13.1km、標高差2,070-322=1,748m、累積標高差+490m、-2240m




        中ノ岳~天狗平ルート


        天狗平~駒ヶ岳、十二平登山口ルート


        十二平登山口~水無川キャンプ場ルート


        中ノ岳~駒ケ岳、十二平登山口 標高


記録
 3:30起床し朝食をとった後、身支度をして5時過ぎ賑わう小屋を出発した。5:30に御来光となり、3日間のフィナ―レを飾るかのような今まで一番の秋晴れ。


        荒沢岳からの日ノ出


        四合目(1901m)より中ノ岳を振り返る


        1866mピークから中ノ岳を振り返る


        オカメノゾキの稜線と入道岳、八ツ峰 


        1866mピークから駒ヶ岳とグシガハナの急な下り


        通って来たオカメノゾキの稜線と入道岳、八ツ峰


        駒ヶ岳とグシガハナ


        御月山(左)からオカメノゾキ稜線、八海山

 荒沢岳、銀山湖の眺めがよい檜廊下と呼ばれるやせ尾根のアップダウンを300m程下ると最低鞍部の天狗平に着く。左斜面の西側が所々真っ赤に色付き紅葉が素晴らしい。 
 目の前の越後駒はどっしりとかまえ山容の美しさはさすが百名山だ。稜線右側には駒の小屋も見える。


        1866mピークよりヤセ尾根の檜廊下へ下る


        檜廊下の岩場を登る


        木の根が多い岩場を登る


        天狗平から1933mピークと駒ケ岳を望む


        天狗平からオカメノゾキの稜線と御月山


        九合目から中ノ岳(左)、御月山、オカメノゾキ、入道岳(右)


        九合目から駒ヶ岳方面、1933mピークを望む


        1933mピークより駒ヶ岳と駒ノ小屋も見えた

 グシガハナとの分岐にザックをデポし、15分登ると越後駒ヶ岳に到着した。三山制覇した感動がこみ上げ3人で握手する。山頂は狭いが360度の大パノラマ、守門、浅草、平ヶ岳、燧ケ岳、弥彦山、海の向こうには佐渡ヶ島も見えた。


        駒ヶ岳山頂に到着


        山頂にて 後ろは中ノ岳、谷川岳


        駒ヶ岳山頂から、中ノ岳、グシガハナ、オカメノゾキの稜線を望む


        八海山、薬師岳、六日町方面


     水無川、角田山方面


        守門岳、浅草岳、未丈ヶ岳方面


        未丈ヶ岳、荒沢岳方面


        燧ヶ岳、至仏山、中ノ岳、御月山方面


      至仏山、中ノ岳、巻機山方面

 分岐にもどりグシガハナへ下るにつれ、左手に昨日きつかった八海山から中ノ岳の稜線や、正面には八海山がドーンと目の前に迫って望まれる。この先はずっと急下降の連続で駒ヶ岳から1600m近い高低差の下りは膝に堪える。
 地図上の人松、雪見ノ松がどれかはっきりせず、標識がない。5月頃の陽気を思わせる暑さで喉が渇くが途中水場もない。ようやく沢のある十二平登山口に着く。その先は水無川を左手に見ながら林道歩きで、途中Tさんがアケビを見つけた。
 森林公園キャンプ場からタクシーを予定していたが携帯がつながらず水無川キャンプ場を過ぎてようやくつながった。


        水無川越後三山公園キャンプ場よりグシガハナと中ノ岳を望む

 八海山ロープウェイ駐車場で車に乗り換え五十沢温泉で入浴。ホテルは連休で日帰り入浴は断られたが、代わりに紹介された所は狭く設備悪いが、硫黄泉ながら白濁のない源泉で飲む事もできた。帰路は5連休3日目で関越の渋滞にはまり自宅到着24時過ぎだった。


感想
 関越道の六日町から小出までの間で、きれいな三角形の越後駒とゴツゴツした峰の八海山、丸っこい中ノ岳の優雅な姿が帰省する時いつも見えた。山の間は結構下がっていて縦走は大変だろうなと思っていた。三山単独では以前に登っていたので、いつかは縦走してみたいと思っていたがつい年が経ってしまった。今回紅葉を眺めながらの縦走ができた。八海山の八ツ峰は紅葉もすばらしく楽しめた。中ノ岳へ縦走はエアリアの地図やウェブの記事からも時間がかかると思っていたがそれほどの道ではなく結構楽しめる道であった。刈り払いされていたおかげと感謝。三日目は天気に恵まれてすばらしい景色と紅葉を堪能した。駒ケ岳山頂では谷川岳や日本海の向こうの佐渡島まで見えた。 
 グシガハナからの十二平までの1400mの急な下降は、二日間の疲れがたまって足が痛くなるコースであった。ハードな修験道の路を歩いたことはこれからの山行の自信になった





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