必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【風林火山レビュー】非情の掟

2007-06-24 21:07:37 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

今川家にて勘助と義元ファミリーが対面するシーン。
画面が三分割になっていました。
この演出が好評だったら、今後も軍議の場面とかで使われそうな手法ですね。今回のこの演出は制作陣の実験ではないかと予想。

で、今川と勘助の交渉内容は諏訪の寅王丸を駿河で引き取ってもらえないかとの事。寅王丸を人質として引き取る事を条件として、今川側は許諾。
それにしても義元の勘助嫌いは、終生変わりそうもありませんね。しかしながら、今回の義元の勘助評はそれなりに当たっているような気がしました。以前の義元のバカ殿ぶりがウソのような鑑識眼。
でも彼のセリフは何故かライアーゲーム臭かった。ヨコヤとかフクナガがいいそうなセリフです。
ここで、勘助が「ダウト一億!」とか叫んでくれたら爆笑モノだったのですが。

さて、武田家では。晴信が絶叫してます。
「家督を譲るも譲らぬも、ワシのこの胸三寸じゃ」
今回のテーマはアダルトチルドレンですか。
かつて信虎が晴信らに言い放った言葉を、今度は三条夫人に言い放ちました。これはいくらなんでも無神経すぎる言葉です。三条夫人は本当に可哀想なキャラですね。悲劇の準ヒロインという称号を与えたいぐらいです。(ヒロインは物語上、由布姫となっているので仕方なく準ヒロインという言葉を使用
駒井が甲州法度を提言した時、晴信はそれを認めましたがこれは単なるポーズと受け取ってもいいような気がします。
俺はこんなに心が広いんだぞ。俺もこの法の対象者となってやろう。どうだ、こんなに理解のある主君は他におるまい
というのが本音のような気がしました。
牛肉の挽き肉に他の肉を混ぜて売っていた社長の性格も多分こんな感じだったのでしょうね~。

今回、一番気になったのは冒頭に出てきた「三条西」の人は春日局と関係が深い三条西実条の祖先に当たる人なのかどうか、それだけです。
三条夫人の父親の話も出てきましたが、肝心の三条左大臣は出てこないのですね。役所広司主演の「武田信玄」ではチョメチョメ山城がこの役を演じていたのですが。

で、主役の勘助。
四郎に偏執的かつ盲目的な愛を捧げる勘助の姿は原作の性格に近づいて参りました。特にラストの勘助のシーンは笑えました。一人で何やってんだ。由布姫いないじゃん。
しかも夜中だ。
時間を考えてくれ。
赤ちゃんにとってはオネムの時間だぞ!
四郎もいい迷惑だ。

太郎義信を評価しようとしない勘助と三条夫人・飯富サイドの対立も遠からずといったところでしょうか。

ちなみにタイトルの「非情の掟」というのは、ちょっと当てはまらないような気がしました。
晴信にとっては非情
という意味でしょうが、「非情」という言葉は違う気がします。かといって、しっくりくるタイトルは琉河には思いつきませんが・・・。


次週、武田の快進撃が遂に信濃へ!
風林火山の旗が遂に信濃全土に!
という結果になるといいのですが・・・・。
世の中、そんなに簡単にはいかないようで。

景虎も再登場。今度は出番は多いかな。
それともまた予告で流れたシーンだけかな。

 


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