必然的なヒストリー

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【風林火山レビュー】越後の龍

2007-06-17 21:31:53 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

生きていた勘助。

勘助はあろうことか夢から醒める間際、由布姫と忍芽をダブらせていました。
意外に清水美砂さんと柴本幸さんはちょっと似ているのかな、と思いました。
どこまでもポジティブシンキングな真田家と勘助のお話は物凄い良かったです。ほのぼのとしつつも、幸隆の今後について語るピリッとした緊張感があるシーン。
そして、真田の領地を回復させる為に、武田に仕えることを決意した幸隆。
それを長野成業に伝え、退職届を出す幸隆。それに従う忍芽。
そして、極めつけは晴信に旧領の一部をもらい、城に赴いたら、旧家臣が待っていたという感動的なエピソード!
一大名とはいかなくとも、ようやく自分の城を持つ事が出来た幸隆!このシーンの幸隆は良かったです。
さぞかし、渡瀬恒彦さんや草刈正雄さんもお喜びなことでしょう。(注1)
佐々木蔵之介さん、清水美砂さん良い演技をしますな~と思っていたのですが。
でも今回は、前半部分はあまりドラマに集中できませんでした。
だって今回は、あのお方の登場する回ですから!今か、今かとワクワクしながら観ていたわけで。(でも、後に浮かれていた自分の行為を激しく後悔する事になるわけですが・・・)
今回は結構、キーになる話のてんこ盛りだったのですがね。
板垣・甘利討ち死にの伏線真田家の「六連銭」の旗印誕生イベントとか。

一方、勘助が討ち死にしたと思っている武田家中では。
晴信がおかしくなりました。
かつての信虎みたいな雰囲気になってしまいました。(狂気の演技力では仲代さんの足元にも及びませんが)
これはどうやら由布姫とのやり取りが関係している模様。
由布姫はやはり「傾国」の人ですね。
勘助のいない軍議の場で晴信は次々と強攻策を打ち出します。これは板垣の言うとおり、慢心の成せる業なんでしょうね。
力攻めにせよ、敵方は一人たりとも生かしてはならぬ
短期間で人格が変わり過ぎ。そりゃ、みんな驚くわね。
小山田様も前回みたいに身を乗り出して自策を述べることを控えた模様。空気を読むのがうまいですね。ここで下手な事を言ったら、首が飛んでいたかもしれませんし。小山田様の異様なまでの静かさもきっと伏線の一部なんでしょうね。
そして、びっくりしたのが
あ~ま~り~
出た。まさか晴信の口から、この言葉が出ようとは!
信虎ほどの年季はありませんでしたが、いい「あ~ま~り~」でした。
そういえば、地味に教来石が馬場に改名していましたね。

晴信は勘助が武田家に戻ってきても黒いままです。どこか毒がありましたね。
折角、勘助が信濃の情勢に詳しい真田幸隆を連れて来たというのに。
これも由布姫が晴信の前で勘助を褒めちぎったから。
まさか由布姫はわざとそう言っているのではないかと、思わせるシーン。
誕生した子を見に来たのに、なんで他の男の武勇伝を聞かなきゃならんのか。
晴信が
「もしかして、この子は・・・」
なんて考えてもおかしくないはず。だって現に「諏訪へ行ってしばし休息したらどうかね」と言った時の晴信ときたら・・・。
28話まで、黒いままなんでしょうね。

そして、遂に来た長尾景虎!
って、タイトルが「越後の龍」なのに出番はあれだけかい!
顔見せにも程があります。
「越後の龍」終わり
「越後の龍」終わり
「越後の龍」終わり
というテロップだ出た時ずっこけたよ。がっかりだよ!
その前に、OPのクレジットで
ガクト(Gackt)
というのは止めて下さい。これにもずっこけたよ。
この表記の仕方、何とかならんのですか。
第一話では「Gackt」となっていたはずですが。
英字では、納得がいかん!
と誰かが苦情でも出したんですか?
じゃあ、あれか。
再結成が噂される某有名バンドのTOSHIが出演したら
トシ(TOSHI)
と表記するのかい。どちらのトシだか分からなくなるぞ。
COCCOが出演したら
コッコ(COCCO)
と表記するんだね?
ならば、いっその事神威楽斗という名前の表記にしといてくれ。
その方が落ち着く。

・・・まあ、思うにカゲトラ(Kagetora)を出すのが早すぎたのかもしれませんね。
現に彼はまだ長尾家の一家臣に過ぎず、家督を継ぐのはこの2年後なわけですから。
実は、琉河は
今回は何のために出てくるんだろう
と、不思議に思っていたわけでしたが、単なるPVで終わってしまうとは。
管領上杉が敗北した事を知り憤慨する景虎とか、
脆弱な兄・晴景に失望しながらも忠誠を尽すシーンとか、
家臣に家督を継ぐ決意を促されて苦悩するシーンとか、
流れの大局には関係ないけど、それなりに出番はあるだろうと思っていたわけですよ
それなのに出番は、影絵の殺陣と毘沙門天に祈るシーンのみ。
これじゃ「月下の夜想曲」どころか、「Vanilla」も頭に流れない・・・。

いや、これは期待しすぎた琉河が悪いですね・・・。
OPのクレジットで永島敏行、市川サダンジ、西岡徳馬の名前が無い時点で気づくべきでした。今回は、そんなに出番は無いと。
こりゃもう、「MOONCHILD」を見て補完するしかありますまい。

次週、晴信の信虎化に拍車がかかります。
そろそろ世代交代の季節ですか。これから先の1ヶ月が目が離せませんよ!

(注1)
両者とも「真田太平記」に出演。
役は
主役・真田信之役・・・渡瀬恒彦
準主役・真田幸村役・・・草刈正雄

 



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