Tenkuu Cafe - a view from above

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さようなら、ジャンボ - (EXTRA ! )

2011-02-20 | その他

JALが導入した、歴代のB747のバリエーションを、時代を追って紹介している最中だが、本日、20日午後、B747-400D(Domestic-国内の“D”)のラストフライトとなるJAL1024便が、ラストフライトツアーの乗客450人を乗せて那覇空港から羽田空港に到着した。

このフライトの便名は、昨日19日に同機が羽田空港から北海道の新千歳空港に向かったJAL3152便とつなげると「最後に飛ぶよ」という語呂合わせになっているそうだ。

B747-400Dは、前号、‘さようならジャンボ(6)’で紹介した、“―SR”と同じく、B747-400の国内線仕様の最新型で1991年から就航し、8機が導入された。座席数は546。国際線仕様の747-400同様、初期のジャンボよりも1人少ない2人のパイロットで運航することが可能なほか、新型エンジンを採用することで燃費も改善している。JALでは2001年度から2005年度にかけてB747-400を40機以上運航していた。

ラストフライトに充てられた機体は、B747-400D(JA8084)。


3月1日(那覇→成田、ホノルル→成田)がラストとなる国際線仕様のジャンボより、ひと足早く本日、最後のフライトを終えた。 (>_<)



さようなら、ジャンボ - (6)

2011-02-20 | その他


当時、日本国内では、航空需要が年々高まる一方で、空港の処理能力や騒音問題などで安易に増便ができないという特殊事情を抱えていた。

ボーイング社は、高需要の短距離路線向けに特化したB747の派生型、-SR (Short Range・短距離)を、日本の航空会社に提案、それに応じてJALが発注、1973年10月、羽田―那覇路線に就航した。

空港へ乗り入れる便数を少なくする代わりに、一度に輸送できる旅客数(最大で550人)を多くするため、従来のB747-100を1~2時間程度の短距離飛行用に改良したのがSR型で、JALとANAの2社のみが、ボ社に発注した特殊仕様機である。

長距離飛行用の燃料タンクを撤去、離着陸を頻繁に行えるよう車輪を従来より強化、強力な冷却装置を取り付ける等の疲労破壊に備えた特殊加工が施された。

いよいよ国内線にも憧れのジャンボが飛ぶということで、私も羽田空港にかけつけ、ピカピカの新造機を目にし、その美しい巨体に惚れ惚れと見入っていたのを思い出す。


以降、JALのジャンボ機は急増し、遂には、世界一のジャンボユーザーになった。