Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

都市を眺める (4) - 横浜

2010-04-12 | 関東


今から150年前の1859(安政6)年7月1日、アメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスとの修好通商条約により、横浜は開港した。

開港後の横浜には、第一線で活躍する浮世絵師たちが多数訪れ、多くの作品を残した。

なかでも、五雲亭貞秀(ごうんてい・さだひで)は、横浜浮世絵の代表的な作者といわれている。

貞秀は、下総国布佐(現千葉県我孫子市)の生まれで、本名を橋本兼次郎という。
若くして浮世絵師歌川国貞に入門した。玉蘭、玉蘭斎、五雲亭、貞秀などと号した浮世絵師であった。浮世絵師としての五雲亭貞秀は、美人画、武者絵などを数多く残している。

貞秀は、「橋本玉蘭斎」という名の“地図作家”というもう一つの顔を持ち、地理学と地図の知識を駆使した風景画的な鳥撤図を最も得意とした。

それは江戸時代における地図発達と絵画美術とが融合したものであった。
特に幕末、開港した横浜の鳥瞰図と居留する外国人、外国風俗・文物を題材とした浮世絵を多く残している。