Tenkuu Cafe - a view from above

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伊豆半島、春の雪化粧 - 大室山・伊豆高原

2010-04-03 | 中部

真っ白な雪が、くっきりとその美しい円錐形の姿を際立たせる。

大室山は、「天城富士」の異名をもつ。標高580m。頂上には直径約300mのすり鉢状噴火口もある。

伊豆東部火山群を代表する火山の一つであり、スコリア(軽石を黒くしたような穴だらけの噴石で粘り気が少なく流れやすい溶岩が噴水のように吹き上がって砕けたもの)が降り積もってできたことからスコリア丘と呼ばれている。

大室山は約4千年前に噴火し多量のマグマを噴出した。そのマグマは溶岩流として流れ出し、伊東市南部の広い範囲を台地状に覆った。この台地が現在の「伊豆高原」である。

また、南方に向かった溶岩流は海に達し、現在の「城ヶ崎海岸」をつくった。

そして大室山と伊東市街の間にある美しい円形の湖「一碧湖」も10万年前の激しい噴火で出来た堰止湖である。


1961(昭和36)年の伊豆急行線開通後は、伊豆高原の別荘地や、観光施設の開発が行われた。