ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

一人っ子

2013-05-18 02:14:19 | Weblog
先の戦争における、数々の出来事について、
今の日本の政治家がいろいろなことを言う。
それについて、マスコミは騒ぐわけなんだけど・・・、
日本は、なんとも平和な国だと、つくづく思う。
そんな足の引っ張り合いをしている場合なのだろうか。

中国でも、学があり、知識や技術があり、経済観念があって、
自分自身をしっかり見ている、日本人よりもよっぽど国際的な人たちは、
そんなことにいちいち騒いだりしないで、
日本人とのパートナーシップを、自分の頭で考えて築いているものだ。
共産党がなんて言ったって全然気にしてないし、
そもそも日本政府なんて、眼中にないだろう。

日本と中国の、政治家とマスコミがばか騒ぎ。
ネタにしやすいから、記者からすると「ごちそうさま」という感じなのかな。

今日、ふと気がついたのだけど、
会社の同僚の中国人、一人っ子の人がすごく少ない。
彼らが生まれるとっくの前に、
つまり彼らは80后とか90后なんだけど、
一人っ子政策が始まってるはずなのに、ほとんどの人に兄弟姉妹がいる。

上海人には、一人っ子だという人がいるけれど、
地方出身者は、漢民族でも、ほぼ全員に兄弟姉妹がいる。
しかも、2人兄弟じゃなくて、3人とか、なかには7人という人もいる。
で、ちゃんと全員に戸籍もあるとか。(ウソかもしれないけど)
金持ちは2人目を外国で産むなどの裏技を使うけれど、
そんなことできない普通の家庭の人たちでも、兄弟がいる。

そして、私が一人っ子だと言ったら、「めずらしい~」と驚かれた。

いったいどうなってるんだろう、と思うことが盛りだくさんの国だなあ。

なるべくねえ

2013-05-16 23:20:19 | Weblog
上海は雨で、車が泥水をはねていく。
そして、そういう日に限って、外出になる。

今日は気力を吸い取られる系の人たち(日本人)と会う約束が続いたので、
夕方には、ほんとうにトホホというくらい疲れきっていた。
早く寝よう。

で、どんな人に気力を吸い取られるのかというと、
いまだに私生活で「80年代トレンディドラマ」に出てきたような
部屋に住んでいる人たち。

「学生で、そんな部屋に住めんのかよ!」などというツッコミを入れつつ、
なんだかんだ言って見ていたトレンディドラマ。
いまだに。あの世界から抜け出せていない「かたちから入る」人たちって、
まだまだ結構残っている。
40ちょっと過ぎくらいの人たちが多いかな。

50代まで行くと、違う生き物のような気がするので、
いわるゆバブル世代でも、あまり気にならない。
でも、私と同年代で、かつ、ほんの数年だけど大きく違いが出たあたりは、
社会人になって20年近くたつのに、ライフスタイルの違いとして結構定着してる。

なるべく距離を置きたいんだけど、
仕事のつながりだと、なかなかそうもいかないんだよなあ。

ソーイングセット

2013-05-16 01:17:09 | Weblog
今朝、スカートの裾がほつれたので、
ビルの下のファミマで韓国製ソーイングセットを買い、
朝から、縫い縫いしていたら、
中国人の女性の同僚が興味津々で、ソーイングセットをジッと見ている。

私が「さっき、ほつれちゃったから、縫ってるの」と言うと、
中国人の同僚が、「それ、かわいいね」と。

どうやらケースが真ッピンクのソーイングセットに興味津々の模様。

私「これ、中国にないの?」と聞くと、
同僚「うん、はじめて見た」と。
私が「ファミマで売ってるよ」と言ったら、
「そうなの! なんだ日本で買ってきたんじゃないんだ!」と。

ほんとに、中国在住の日本人をもっと広告塔に使ったらいいと思う。
私たちが持っていることで、注目を集めるということがある。

さて、今日は、会社の同僚の、めずらしくも日本人と飲みに行った。
ベルギービール専門店。



美味しかった。

有言

2013-05-15 00:45:00 | Weblog
上海は暑い。
もう半袖でいい。
屋上でビアガーデン!という気分だ。
空気が汚いので、屋外で飲もうなんていう気にならないだけで。

昼食に何を食べたのか思い出せないくらいだ。
せっかく食べたのに、もったいない。

今朝は目覚める前から仕事の夢を見ていたので、
こうなる一日の暗示だったのかなあと思う。
最近、アンテナが鈍っているのだろうかと自分を疑っていたところなので、
なんとなくペースが戻ってきたところなのだろうか。

さて、中国ではよくあることなのだけど、
昨日、ある会社に電話をして、そこのサービスの機能について
いろいろと質問した。
お返事はすごくよかったのだけど、
どうも説明を聞いていると、
いい加減にいいことだけを言っているように思えたので、
今日、検証することにした。
良心的なのは、テストさせてくれた点だ。

で、やってみたらやはり、
昨日、電話で応対してくれた人は、まったく内容を理解しておらず、
適当に回答していたということがわかった。

まあ、別に驚かない。
中国なんてこんなもんだ。
有言不実行というよりも、言葉に無責任。

だからいつも、自分でやって確かめる、が大切になるし、
まったく気が抜けない。

わからなくて当然

2013-05-14 01:00:25 | Weblog
久しぶりに二度見してしまった。

もう中国ではそうそう驚かないと思ったのだけど、
アパートの前にある、上海・ド・ローカルのアパートの入り口が
真っ赤だった。



一瞬火事かと思い、
もしかして事件があって、警察の車が来ているのだろうかと思い、
単なるデフォルトでこの色なのだとわかった。

確かに、日本人をギョッとさせるので、日本人の泥棒よけにはなるかもしれない。
ただ、中国人の悪いヤツよけになるのかどうかは不明。
赤で縁起がいいなどと言って、わらわら集まってくるような気もするし。

もし日本の自宅の入り口がこんな色だったら、
私なら絶対、自治会に文句を言うところだけど、
ここは中国なんだよなあ。

わかったような気がして、やっぱりわからないのが中国人。
わからなくて当然と思って、おおらかにやっていこうと思う。

農民画の村

2013-05-12 19:44:45 | Weblog
今日は暑かった。どうやら30度以上になったらしい。
日帰りで上海郊外にある楓渓という農民画で有名な村に行ってきた。



古鎮として売り出すには、まだ整備されきっていなくて、
観光用の路地と、地元の人たちの生活用の商店街が混在している感じだった。
つまり、古くていい雰囲気の建物の1階に、
地元の人たちが利用するケバケバしい生活雑貨のお店があった。
まあ、これはこれでいい。



なつかしいお湯のポットと、再利用されるお米の袋。ザ・中国。



地元の人たちは11時前から昼食をとりはじめ、
いいにおいが路地にあふれてきたので、早めに昼食。
特産の豚足と豆腐干。
豚足、なかなかおいしかった。



ここはちまきも有名らしくて、そろそろちまきの季節でもあることから、
たくさん露店が出ていた。



みっちり。



仙人並みの早さでちまきを包んで行くおばちゃん。



その後、4キロくらい離れた農民画の村に行った。
ガイドブックによると2006年にオープンした農村とのこと。
農村がオープンって何よ、と思ったら、
農民画で観光客を呼ぼうと思って村をつくり、
農民画が上手な農民を集め、観光地にしようとしたけど、
人集めができませんでしたといったわびしさが漂っていた。
またか、という気分。

とはいえ、いい村だ。

 

ちゃんと野菜も植えていたし。

 

美智子妃殿下も訪問されたことがあるらしい。



反日のおり、のこされていたことに感激。
というか、地元の人にとっては景色の一部になっていて、
すでに内容は関係なくなっているのだろう。

自分用と、あときっとこういった雰囲気が好きだろうと思う
日本の友人に額縁入りの絵を買った。

帰りのバス停にいた犬。
日陰ですずんでいた。



バスと地下鉄を乗り継ぎ、地元の駅まで戻ってきたところ、
家の近くの公園の草むらが光っていた。

 

上海と言えども、自然が美しく感じられる季節だ。


週末読書

2013-05-11 19:58:45 | Weblog
日本が国際舞台の一員として認められたのが日露戦争だとしたら、
中国が各国に分割される大きな原因となったのは、アヘン戦争。
上海の美しい街並は、アヘン戦争によって租界を得たフランスとイギリスが
主に作ったもの。
いまはそれが観光資源となり、上海人はそうした古い建物を誇りとしている。
そして、アヘンは中国に根を張り続け、満洲国と日本の財源となった。

常々、日本人に対する敵意は持続しているのに、
その根本原因をつくったイギリスによるアヘン貿易には全然無関心という
中国人の思考回路がよくわからないんだけど、
きっと、歴史的に麻薬に対してはおおらかな国だったというか、
産業の1つくらいな感覚だったんじゃないかと思う。

そして、いまはもう、表面的にはアヘンを見かけることはない。
何かと中国人に評判が悪い中国共産党も、
一般的な国民生活からアヘンを駆逐した功績は、この先もずっと称えられていいと思う。
まあ、裏ではアヘンで稼いでいるんだろうけど、それはしょうがないことだ。

戦後の日本人は、中国でのヒドい行いを学校で習うけど、
イギリスがつくったアヘン患者たちに対して、
日本がそのあとを継いでアヘンを供給し続け、アヘンで稼いでいたことに、
あまり意識したことはないと思う。

今日、うららかな陽気にも誘われず、ずっと家で読んだ本はこれ『東条英機と阿片の闇』。
日華事変以降、どうしようもなくなった中国との戦争を辞められなかった理由は、
単なる領土拡大がしたかった、なんていう、バカみたいな拡張主義の話じゃなくて、
アヘンから上がってくる巨大な資金だったというのは、なるほどなあ、と思う。
中国人、日本帝国主義をちょっと勘違いしてるぞ。

そして最後に、東京裁判では、アメリカがイギリスに対する配慮から、
中国大陸での事件が、満洲事件以降に範囲限定されたこと。
もしそれよりも前の歴史を繙いてみれば、日本の大陸戦略や南方戦線の意味合いが
まったく違ったものとなる、という戦犯の声は、
インドのパール判事に、どんなふうに響いたんだろうなあ、と思う。

イギリスは東インド会社を使って、次に日本を踏み台にして、
ずっと中国にアヘンを供給してたんだもんなあ。

さて、明日は散歩だ。晴れるかな。

ついで

2013-05-10 22:06:10 | Weblog
私の中国人の同僚くんたちは、なぜか非常に朝鮮半島の人たちが嫌いだ。
一緒に食事をしていると、ほとんど1回は「朝鮮人っちゅう奴らは!」という話になる。

もしかしたら同じように日本人の悪口を言っているのかもしれないけど、
一応、私がいるときには、控え気味だ。
個人攻撃はあっても、日本人全体に対する攻撃はない。

面白いので理由を聞いた。
具体的な理由はこんな感じ。
・日本に留学していた時、韓国人留学生にバカにされた。
・新大久保の韓国人の店に行ったら、中国人だけぼったくられた。
・上海にいる韓国人は偉そうだ。奴らだけでつるんでて気持ち悪い。
 (これなんかは、絶対日本人も言われてる悪口だろう)
・朝鮮戦争のとき、さんざん中国人が助けてあげたのに、まったく恩を感じていない。

でも、上海人で、韓国人の友だちなんかいない人にとっての韓国人のイメージは、
非常に漠然とした、思い込みの悪口っぽい。
「セコくて、性格が暗い」などといった感じで。

中国には、たくさん朝鮮族の人たちがいるけれど、
きっと肩身が狭い思いをしているんだろうなあ、と思った。

もちろん、君はどう?と聞かれたので、
「むかし北京に留学していた頃、企業派遣の韓国人留学生の部屋に遊びに行ったら、
 奥さんは、せっせと料理を準備してくれたけど、
 いざ食べる段階になったら、奥さんだけ台所でご飯を食べてて不思議だった。
 なんで一緒に食事をしないの?と聞いたら、
 奥さんが旦那さんのお客さんの前に出て、
 一緒に食事するのは、とてもはしたないから、
 いい家ではやらないんだと言われ、驚いた。
 食事は、中国式にわいわいやるのがいいね」と言っておいた。

それ以外に、あまり言いようがない。
話のついでに、
「沖縄の人たちは、自分たちを日本人だと思ってない人も多いけど、
 中国人だとも思っちゃいないよ。
 彼らには彼らの王様がいて、彼らは琉球王国の琉球人なんだから」と
さらりと言っておいた。

2013-05-10 01:35:40 | Weblog
今日はめずらしく、会社の後輩、日本人女子20代と飲みに行った。
めずらしく、というよりも、その人とは初めてだ。
最近は、会社の日本人と飲みに行く回数自体が少ないので、すごく新鮮だった。

日本の若い人は、本当に一生懸命に考えているし、心がやさしいと思う。
でも、上海に来る人は、基本的に、
優等生をしようと思えばできるけど、敢えてしたくない人たちだと思う。

日本での就職活動の折りにも、
もっと要領よく自己アピールできていたら、きっとそこそこの会社に入れただろうに、
あえて、
それをしなかったような人たち。

自分が何をできる、なんて、口が裂けても言いたくないような人たち。

あれれ?
日本人って、そもそも、そんな人たちの集まりじゃなかったっけ。
うちに秘めた、何か確固たる信念をもち、
でも、それを他人にひけらかすことを、潔しとしない人。

パフォーマンスなんて陳腐な言葉では、自分の行動を表現したくない人たち。

それって、日本人のことじゃなかったっけ。
今日、同僚の凛とした美しさに触れて、久しぶりに、私もしゃっきりした。

昨晩読んだ本『ひと目でわかる 日韓併合時代の真実』
日本の朝鮮半島統治を美化するつもりはない。
朝鮮には朝鮮のよさがある。

ただ、日本のよさとして、脱いだ靴を揃える文化がある。
これは、自分の背後を美しく保つと言う美意識。
日本の良さは良さとして、やはりちゃんと受け止めたいと思う。

しょうがない

2013-05-08 23:55:07 | Weblog
昨日会った人が、どうしてこんなに苦手なんだろうと考えていて、
さっき、ふと思い至った。

あれだ、あの一言だ。
「僕は、芸術家だから」と半分以上本気で言ったからだ。

自分をアーティストと呼ぶ人のことが、私は本当に苦手なので、
それまで、少し、その人の「作品」をよいと思っていたにもかかわらず、
その瞬間に、すべてが煩わしくなったのだった。

トリガーなんだよなあ。これが。

バブル入社だろうが、バブル崩壊で一緒に弾けようが、
それは二次的なことであって、
あのセリフで、すべての関係性が決まったと言える。

そう言えば、同僚だった頃も、自分の「作品」を非常に大切にしていらしたから、
そのあたりが仲良くなれないポイントだったのだろうと、ようやく気がついた。

昨日までは、「私は別に苦手じゃないです、あの人」と言っていたのだけど、
今日からはちゃんと「苦手です」と言う。
そのほうがお互いのためだと思うし。

あースッキリした。
仲良くなれなくても、こりゃしょうがないや。

それにしても、上海にいる日本人は、個性的だなあ。
ただ、日本でだったら浮くけど、上海だと普通に感じるなあ。