ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ついで

2013-05-10 22:06:10 | Weblog
私の中国人の同僚くんたちは、なぜか非常に朝鮮半島の人たちが嫌いだ。
一緒に食事をしていると、ほとんど1回は「朝鮮人っちゅう奴らは!」という話になる。

もしかしたら同じように日本人の悪口を言っているのかもしれないけど、
一応、私がいるときには、控え気味だ。
個人攻撃はあっても、日本人全体に対する攻撃はない。

面白いので理由を聞いた。
具体的な理由はこんな感じ。
・日本に留学していた時、韓国人留学生にバカにされた。
・新大久保の韓国人の店に行ったら、中国人だけぼったくられた。
・上海にいる韓国人は偉そうだ。奴らだけでつるんでて気持ち悪い。
 (これなんかは、絶対日本人も言われてる悪口だろう)
・朝鮮戦争のとき、さんざん中国人が助けてあげたのに、まったく恩を感じていない。

でも、上海人で、韓国人の友だちなんかいない人にとっての韓国人のイメージは、
非常に漠然とした、思い込みの悪口っぽい。
「セコくて、性格が暗い」などといった感じで。

中国には、たくさん朝鮮族の人たちがいるけれど、
きっと肩身が狭い思いをしているんだろうなあ、と思った。

もちろん、君はどう?と聞かれたので、
「むかし北京に留学していた頃、企業派遣の韓国人留学生の部屋に遊びに行ったら、
 奥さんは、せっせと料理を準備してくれたけど、
 いざ食べる段階になったら、奥さんだけ台所でご飯を食べてて不思議だった。
 なんで一緒に食事をしないの?と聞いたら、
 奥さんが旦那さんのお客さんの前に出て、
 一緒に食事するのは、とてもはしたないから、
 いい家ではやらないんだと言われ、驚いた。
 食事は、中国式にわいわいやるのがいいね」と言っておいた。

それ以外に、あまり言いようがない。
話のついでに、
「沖縄の人たちは、自分たちを日本人だと思ってない人も多いけど、
 中国人だとも思っちゃいないよ。
 彼らには彼らの王様がいて、彼らは琉球王国の琉球人なんだから」と
さらりと言っておいた。

2013-05-10 01:35:40 | Weblog
今日はめずらしく、会社の後輩、日本人女子20代と飲みに行った。
めずらしく、というよりも、その人とは初めてだ。
最近は、会社の日本人と飲みに行く回数自体が少ないので、すごく新鮮だった。

日本の若い人は、本当に一生懸命に考えているし、心がやさしいと思う。
でも、上海に来る人は、基本的に、
優等生をしようと思えばできるけど、敢えてしたくない人たちだと思う。

日本での就職活動の折りにも、
もっと要領よく自己アピールできていたら、きっとそこそこの会社に入れただろうに、
あえて、
それをしなかったような人たち。

自分が何をできる、なんて、口が裂けても言いたくないような人たち。

あれれ?
日本人って、そもそも、そんな人たちの集まりじゃなかったっけ。
うちに秘めた、何か確固たる信念をもち、
でも、それを他人にひけらかすことを、潔しとしない人。

パフォーマンスなんて陳腐な言葉では、自分の行動を表現したくない人たち。

それって、日本人のことじゃなかったっけ。
今日、同僚の凛とした美しさに触れて、久しぶりに、私もしゃっきりした。

昨晩読んだ本『ひと目でわかる 日韓併合時代の真実』
日本の朝鮮半島統治を美化するつもりはない。
朝鮮には朝鮮のよさがある。

ただ、日本のよさとして、脱いだ靴を揃える文化がある。
これは、自分の背後を美しく保つと言う美意識。
日本の良さは良さとして、やはりちゃんと受け止めたいと思う。