ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

情人節

2012-02-14 21:55:23 | Weblog
「雨の日は、ベランダのトタン屋根に雨粒があたってうるさい」と同僚に言ったら、
みんなから「ああ~」と言われたので、
どうやらうちだけではなく、上海の安アパートはみんなそうらしい。
じゃあ、しょうがない。

最近いろんな人と上海の景気の話しをするけれど、
みんな一様に「バブルは弾けた」でも「日本よりはマシ」と言う。
日本は、どんだけ悪いんだろう。

今日はバレンタインデー(情人節)だったので、
花束を持っている女性がたくさんいた。
中国は、バレンタインデーに、男性が女性に花を贈る。
お菓子メーカーの陰謀が習慣化した国とは違う。
奥さんや彼女が働いている会社宛に、
大きな花束を贈るのが「愛情の証」でもあるらしい。
ざーとらしいけど、結構流行っているようだ。

で、中国の人は、あまり恥じらいがないので、
道を歩きながら、腕を組むのは普通。
チュッチュしながら歩くのも普通。
地下鉄の中では、男性の膝の上に女性が座っていることもある。
特に今日は、ひどかった。

中国は、礼節の国でもないし、
社会主義で自己表現が抑圧されている国でもない。
男女関係のオープンさ加減は、本当に本当に、
もう、笑っちゃうくらいだ。

ただ、歳をとって、
夫婦で腕を組んで歩いているのは、すごくいいなあ、と思う。

日本人増加中

2012-02-14 00:33:14 | Weblog
どうやら、上海に駐在する日本人が増えているらしい。

日本で販売が頭打ちだから、
中国に販路を求めるかたちで中小企業が進出してくるケースが増えている。
会社としても手探り、中国初心者の日本人がいきなり放り込まれるとか。

上海に住む日本人は全体として増えていても、
一人当たりの単価は落ちている。
住むところは、会社がいいサービスアパートメントを借りてくれるけれど、
駐在手当やボーナスは、日本の不景気にあわせて下降線。

そして、家族を駐在させてくれるほどのお金を本社は出してくれないから、単身赴任。
あと、もともと単身者を送り込む会社も多いだろう。

そして、中国の市場はそんなに甘くない、というか、
日本とは全然違うから「いいものを持ってくれば売れるだろう」という予測は裏切られ、
上海もバブルがはじけているもんだから、もう遅くて、うまくいかず、
さびしくて、お姉ちゃんのいるお店に行き、
むかしの日本人の客単価にあわせようと見栄をはり、
そのまま、ずぶずぶと、じり貧になる。

1年後の日本は、もっと暗い。
そんな感じがする。

日本人は、日本のいいものを持ってくれば売れる、と信じているようだけれど、
そもそも「いいもの」の尺度が違うということに気づいていない。
気づいたとしても、そのニーズを探るのは難しいし、
もっというと、メーカーより小売りが強いから、価格競争に巻き込まれ、
そうなると必ず負ける。

中国は、ものをつくる人よりも、
反則したとしても、金を稼ぐのが上手い人のほうがえらい。

駐在員を置くって、お金かかるし、
無理して、上海に来なくてもいいと思うけどなあ。
それこそ、上海に住んでる日本人を現地採用したほうが、
よっぽど現地のコネクションもあるし、放っといても生きて行くし、
いいと思うんだけど。