ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

イエティ

2012-02-09 22:07:37 | Weblog
先日、パソコンで何かを検索していた中国人の同僚が、
「イエティってなんですか?」と聞いてきたので、
「液体(中国語読みで、イエティなので)だよ」と答えたら、
中国人の同僚が目をパチクリしたので、
「違う違う。それって、雪男みたいなやつのことでしょ」と言って、
一緒にひとしきり笑った。

以前、日本の友人と一緒に空港にいたときのこと。
中国語で、液体の機内持ち込みの制限をアナウンスをしていたとき、
友人は「イエティ」という音に反応して、
「イエティって、あのイエティ?」「いやいや、液体のこと」という会話をしたのの
逆のパターンだった。

中国語を使ったダジャレの中でも、私が比較的好きなほうのネタ。

さて、『中国人がタブーにする中国経済の真実』(石平・福島香織、PHP)を
読み終わった。

自分が実感としてもっているものを、
たまにこういった本で裏付けしたり、比較してみると、なかなか楽しい。
インタビューしている先が、政府の上のほうだったりするので、
言葉や数字で整理できるのもありがたい。

先日ちょうど、どうして中国人の経営者は夜逃げするのか、という話しを
同僚の中国歴長い日本人に聞いていたところだったので、
この点については、もう一歩踏み込んでほしいと思った。

日本では雇用保険を、会社と従業員が半分ずつ払い、
失業したら失業給付金をもらえるけれど、
中国では、会社が解雇したら、1年分の給与を会社が補償しなければならないらしい。
(正しくは、もっと細かい規則があるのだろうけれど、私が大雑把に理解したところだと)

倒産するような状況の場合、もともと事業資金がないところに加えて、
そんな給付金を出す資金力なんかないわけだから、夜逃げするのが一番、
ということになるらしい。

なるほどなあ。
そういうことも、ちゃんと知った上で、中国で働かないとな。